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徳光和夫&遠藤玲子「プロ野球 レジェン堂」がレギュラー化。初回ゲストは“ミスター赤ヘル”山本浩二2024/03/29

スペシャルインタビュー:徳光和夫、遠藤玲子アナウンサー/(BSフジ「プロ野球 レジェン堂」)

 2023年11月に放送された特番「プロ野球 レジェン堂」(BSフジ)が、4月2日からレギュラー番組に。昭和のプロ野球の歴史を彩り、偉大な足跡を残したレジェンドをゲストに迎え、その功績や知られざる裏話などを、歴史的瞬間を目撃してきた徳光和夫と、進行役の遠藤玲子アナウンサーが引き出し、トークを展開していく。また、レジェンドたちに令和のスター・大谷翔平選手をどう攻略するのかなども聞く。

スペシャルインタビュー:山本浩二、徳光和夫、遠藤玲子アナウンサー/BSフジ「プロ野球 レジェン堂」撮影風景

 レギュラー第1回のゲストは“ミスター赤ヘル”こと山本浩二氏。昭和44(1969)年に広島東洋カープに入団した後、中軸打者としてチームを初優勝に導き、4度のホームラン王にも輝いたレジェンドだ。広島県五日市町(現在は広島市)生まれで、廿日市高、法政大を経て、希望していた地元球団に入団するまでの過程や、「読みのコージ」と評された現役時代に相手投手の配球をどう読んでいたかなどの秘話を聞き、影響を受けた指導者たちや切磋琢磨(せっさたくま)したチームメート、名勝負を繰り広げたライバルたちとの逸話も掘り下げていく。

── レギュラー化された感想を教えてください。

徳光 「うれしいですね。去年、特番として放送されて…」

遠藤 「掛布雅之さんをゲストにお迎えしたあの回が好評だったから、レギュラー化されたんでしょうね」

徳光 「そうでしょう。実際に多くの方から『見たよ、面白かったよ』と声をかけられました。五木ひろしさんとか、日本テレビの野球中継のアナウンサーとかから。スポーツ新聞の記者の方は『初めて聞く話もあった』とおっしゃっていました」

遠藤 「ゲストの方は、生い立ちから始まって、これまでの道程をじっくり語ってくださいます。おそらく話しながら思い出すことも多いんでしょうね。あらためて考えると思い当たることがあったり」

スペシャルインタビュー:山本浩二、徳光和夫、遠藤玲子アナウンサー/BSフジ「プロ野球 レジェン堂」撮影風景

── レギュラー化・第1回のゲストは山本浩二さんです。

徳光 「山本さんは20代の頃は中距離打者の印象で、30歳を過ぎてからホームランが増えた。それが、そこまでの積み重ねがあったからこそのものだったことが、今回お話をうかがって、よく分かりました」

遠藤 「『急にホームランを打てるようになったわけではない』とおっしゃっていましたね」

徳光 「それから、大谷翔平のバッティングの何が優れているかについても分析してくださいました。これも面白かったですね」

スペシャルインタビュー:山本浩二、徳光和夫、遠藤玲子アナウンサー/BSフジ「プロ野球 レジェン堂」撮影風景
スペシャルインタビュー:山本浩二、徳光和夫、遠藤玲子アナウンサー/BSフジ「プロ野球 レジェン堂」撮影風景

── 選手へのインタビュー経験が豊富なお二人にとっても、新しい経験になるのでは?

徳光 「そうですね。現役の選手にインタビューすると、聞き出せるのは笑顔で明かせるエピソードばかりになりがちですが、この番組は笑顔の裏側にあった思いも掘り下げることができる。そういう空気をスタッフさんがつくってくださるし、ゲストの方もじっくり語る番組だと承知して収録に臨んでくださる。選手としてはもちろん、引退後も豊富な経験がある方たちですから、話題の引き出しがたくさんあって、それをどう開けるかが遠藤さんと私の役割。台本は一応あるんですけど、引き出しから出てきた話題とかみ合うようにトークを広げていく方がより面白くなると思って対応しています」

遠藤 「脱線するのがこの番組のいいところ(笑)。引き出しが多いし、開けて出てくる話題がどれも面白いので、掘り下げたくなりますね。どうしても収録が長くなるので、編集は大変だと思います(笑)」

徳光 「われわれは楽しいですけどね」

スペシャルインタビュー:山本浩二/BSフジ「プロ野球 レジェン堂」撮影風景
スペシャルインタビュー:山本浩二、徳光和夫、遠藤玲子アナウンサー/BSフジ「プロ野球 レジェン堂」撮影風景

遠藤 「これまで掛布さんと山本さんのお話をうかがいましたが、私はお二人の現役時代をリアルタイムでは見ていません。でも人生の大先輩として尊敬していますし、その方から生き方だったり、マインドだったりを教えていただけた気がします。今後も収録が楽しみで仕方ないですね」

徳光 「同感ですね。皆さん一つの道を究めた方々で、それぞれの野球道を持っている。優れた選手は、意識してではなく自然と自分の道を見つけて切り開いていくものなんだな、と感じましたね」

── 徳光さんもアナウンス道を究めた達人、レジェンドだと思います。

遠藤 「間違いないです」

徳光 「いえいえ全然。そんなふうに書かないでください。僕は口先だけ、口先職人ですから(笑)」

スペシャルインタビュー:遠藤玲子アナウンサー/BSフジ「プロ野球 レジェン堂」撮影風景

遠藤 「徳光さんの記憶力には驚かされるばかりです。本当に細かいことを鮮明に覚えていらっしゃる。意外な雑学も語ってくれますし」

徳光 「重箱の隅をつつくのが得意なだけです(笑)」

── では、今後の抱負、見どころをお聞かせください。

遠藤 「昭和のプロ野球を生きた方々が出演してくださり、現役当時のことを語ることで、それぞれの方のストーリーが交差していくと思うんです。掛布さんと山本さんも既に交差するところがあったじゃないですか。ホームラン王争いのライバルでしたから」

徳光 「どんどんストーリーが絡み合っていくでしょうね。番組が続くといずれ、交差し過ぎて迷路になっていくかも(笑)」

遠藤 「掛布さん、山本さんにホームランを狙う側でしたけど、打ち取る側にお話を聞く機会もあるでしょうし、楽しみです」

徳光 「レジェンドたちをつなぐ線が入り組むことで、一つ一つのエピソードがより深みを増していく。毎回のゲストからどう話題を引き出し、どう頭の中で整理するかで、次のゲストの引き出しの開け方も変わってくるはず。聞き手であるわれわれにとっても取り組みがいがある番組だと感じています」

スペシャルインタビュー:徳光和夫/BSフジ「プロ野球 レジェン堂」撮影風景

── 同じ試合の感想を、あるゲストは勝者として語り、違う方は敗者として語ることもありそうです。

徳光 「あるでしょうし、その瞬間の喜び方、悲しみ方を直にうかがえる貴重な機会になりますね。プロフィールや名鑑の数字からでは読み取れない部分ですから」

遠藤 「『記憶のアーカイブとしてお届けする』が番組のコンセプトですから、これからたくさん記憶を集めて保存していきたいですね。BSフジのアーカイブを増やす意味でも貴重です(笑)」

スペシャルインタビュー:徳光和夫、遠藤玲子アナウンサー/BSフジ「プロ野球 レジェン堂」撮影風景

【番組情報】

「プロ野球 レジェン堂」 
BSフジ・BSフジ4K 
4月2日スタート 
火曜 午後10:00~10:55

取材・文/佐藤新



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