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原田泰造、昭和の“おっさん”がレベルアップしていく姿を体現!「僕自身も一緒にアップデートできているのが感じられる」──「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」インタビュー2024/01/04

原田泰造、昭和の“おっさん”がレベルアップしていく姿を体現!「僕自身も一緒にアップデートできているのが感じられる」──「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」インタビュー

 ネプチューン・原田泰造さんが主演を務める、土ドラ「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」(フジテレビ系)が1月6日からスタートします。

 LINE漫画で超人気の同名漫画、通称「おっパン」を初めて実写化した本作は、古い価値観を持ったカタブツの“おっさん”・沖田誠があるゲイの青年と出会い、これまでの自分の常識をどんどんアップデートしていくハートフルなホームコメディードラマ。

 主人公・誠と同世代の原田さんは、演じる中で自身にもある変化があったそうで…? 本作の見どころはもちろん、最近プライベートで“アップデートしたこと”などについてお伺いしました!

──本作の主演オファーを受けた時の心境をお伺いできますでしょうか。

「まず、原作を知らなかったのですぐに読みました。1巻を読み終えた時点で『これは面白いから絶対やりたい!』と思ったのが最初の感想ですね。主人公の沖田誠が、家族や会社の中で少しずつ自分の存在というものを見つめ直す部分に感銘しまして、『ぜひ、この役を演じたい!』と思いました」

──原作は実写化希望の声が多数あった人気作ですが、反響の声などは届いていますか? 「誠役は原田さんにぴったり」という意見をたくさん拝見しました!

「本当!? うれしいな~! 原作の読者の方には第1話を見た後の感想も聞きたいですね。原作がある作品を演じるのは不思議な感じがするけど、うれしいです」

──タイトルもユニークで、インパクトがありますよね。

「最初に聞いた時はタイトルが長くて大変だし、パンツの話なのかな?って(笑)。劇中で登場する『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか』の意味を説明するシーンがすごく良いので、ぜひ注目していただきたいです」

原田泰造、昭和の“おっさん”がレベルアップしていく姿を体現!「僕自身も一緒にアップデートできているのが感じられる」──「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」インタビュー

──原田さんは誠と同世代ですが、誠の人物像をどうご覧になりましたか?

「最初は『こういう古い考えのおじさんいるよな』とか『自分より全然遅れているな』と思っていたんですけど、回を追うごとに誠がどんどん柔軟にアップデートしていくので、いつの間にか『あれ? 自分は誠より遅れているんじゃないか…?』と思うようになってしまって。自分のダメなところは素直に認めて見つめ直さないといけないなと、誠の姿を見て勉強させられています」

──古い価値観を持った誠を演じていて、ご自身も気付かされたことはありましたか?

「たくさんありましたよ。『これ言っちゃダメだよな…』と思いながら言うセリフもありますし、『ここで人はこんなに傷つくんだ』と意外で驚いた部分もあります。価値観をアップデートする上で誠の脳みそにはいろんなものが入ってくるし、誠自身がなんでも知りたくなっていくんですが、もともと僕にはその柔軟さは全くなくて。でも、演じているうちに僕自身も柔軟になって、いろんなものに対して興味を持つようになりましたね」

──誠がアップデートするきっかけとなるのが、中島颯太さん演じるゲイの青年・五十嵐大地の存在ですよね。

「誠はゲイに対してあまりポジティブな考えではなかったんですけど、大地くんを1人の人間として認めて向き合い、友達になっていく姿が本当にすてきなんです。中島くんとのシーンは僕自身も誠と一緒にアップデートできているのが感じられるので、演じていてすごく楽しいです」

原田泰造、昭和の“おっさん”がレベルアップしていく姿を体現!「僕自身も一緒にアップデートできているのが感じられる」──「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」インタビュー

──誠を演じる上で、大事にしていることや意識していることはありますか?

「誠を演じる上で軸となっているのは、“家族を大事にする”ということ。何のために誠は頑張れているのかというと、全部家族のためなんですよね。そのことをいつも心のどこかに置きながら演じています。“趣味が家族”というくらい家族のことが好きなのに、その気持ちがうまく伝わらないんですけどね」

──誠の家族に対する接し方で共感する点はありますか?

「僕は家族に対して『みんなのこと大事だよ!』とか言えるタイプではないので、誠みたいなキャラクターが少しうらやましいです」

──価値観だけに限定せず、最近アップデートしたものがあれば教えてください!

「僕はもともとお酒が飲めなかったんですけど、『しゃべくり007』(日本テレビ系)の収録終わりで、福ちゃん(福田充徳)とアリペイ(有田哲平)と健(堀内健)で飲みに行くようになって。そこでお酒にチャレンジしてからはだんだん飲めるようになりました。ここ何年かで随分飲めるようになって、酔っぱらうことまでできるようになりました」

──お酒が飲めるようになったことで、変化したことはありますか?

「福ちゃんが『町中華で瓶ビールを飲みながら本を読んでいます』と話しているのを聞いて『なんて格好いいんだろう!』と思って、僕もすぐに取り入れました(笑)。自分がすごく大人になった気分を味わっています」

原田泰造、昭和の“おっさん”がレベルアップしていく姿を体現!「僕自身も一緒にアップデートできているのが感じられる」──「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」インタビュー

──原田さんが“若者”と言われていた時代と現代の若者では大きく変化があると思いますが、自分より若い方たちに対してどういった印象をお持ちですか?

「よく『今の若いやつらは~』とか言われているけど、僕から見たらすごく達観しているというか、落ち着いていて、みんな大人に見えるんですよね。『すごいな』って感心することの方が多いです」

──共演者の方たちを見てそう感じることが多いのでしょうか?

「そうですね。今共演している方たちや後輩芸人を見ていると感じますね。自分の若い頃と比べると、かなりしっかりしているように思います。僕とか(堀内)健はすごい子どもだったんだなって(笑)」

──逆に若かった頃、今のご自身と同世代くらいの方たちのことをどう見ていらっしゃいましたか?

「すごく大人に見えていました。普通に自分もこんなふうになるんだろうな~…と思っていたけど、全然なれていないですね。中2くらいからずーっと変わっていないです(笑)」

──では、本作で特に注目してもらいたいポイントを教えてください!

「誠はもちろん、周りのみんなの価値観もアップデートしていくので、だんだん変わっていくさまが見ていて面白いです。『この人は変わらないだろうな』っていう人も少しずつ変化していくので、その姿を楽しんでいただきたいです」

──視聴者の方にはドラマを通してどのようなメッセージを届けたいですか?

「自分の価値観をアップデートすることって簡単ではないと思うんです。だけど、変わることで今よりも“よりよい自分”になれると感じたら、少しずつでも変わる努力をしてほしいなと。『変わりたい』と思うだけでもすでに初めの一歩だと思うし、ドラマを見て『自分もアップデートしたい』と思っていただければうれしいです。僕と同世代の方はもちろん、どの世代の方が見ても刺さるドラマになっています!」

原田泰造、昭和の“おっさん”がレベルアップしていく姿を体現!「僕自身も一緒にアップデートできているのが感じられる」──「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」インタビュー

【プロフィール】

原田泰造(はらだ たいぞう)
1970年3月24日生まれ。東京都出身。トリオ「ネプチューン」のメンバー。レギュラー番組を中心に多数の番組に出演する一方、ドラマや映画で数々の主演を務めるなど、俳優としても高い評価を得る。近年の主な出演作として、ドラマ「サ道」シリーズ(テレビ東京系)、「生理のおじさんとその娘」(NHK総合)、「祈りのカルテ」(日本テレビ系)、「魔法のリノベ」(フジテレビ系)、映画「ミッドナイトバス」(2018年)、「夏への扉~キミのいる未来へ~」(21年)など。「しゃべくり007」(日本テレビ系)、「ナニコレ珍百景」(テレビ朝日系)、「ジョブチューン~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!」(TBS系)、「ネプリーグ」(フジテレビ系)にレギュラー出演中。

【番組情報】

「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」
1月6日スタート
フジテレビ系
土曜 午後11:40~深夜0:35

フジテレビ担当・M



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