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濱正悟、“補欠のキャプテン”・健人は「みんなのよりどころのような存在」。井上祐貴&YUへの思いも明かす――「何曜日に生まれたの」インタビュー2023/09/17

濱正悟、“補欠のキャプテン”・健人は「みんなのよりどころのような存在」。井上祐貴&YUへの思いも明かす――「何曜日に生まれたの」インタビュー

 ABCテレビが4月から新設し、日曜午後10時の全国ネット連続ドラマ枠の第2弾として放送中のドラマ「何曜日に生まれたの」。コモリビト(引きこもり)となってしまった主人公・黒目すい(飯豊まりえ)のもとに届いた高校時代の同窓会の招待状をきっかけに、高校の同級生との再会を経てすいの変化が描かれる一方、引きこもりの原因となった“バイク事故の真相”がいよいよ明かされることに。

 ベールに包まれてきた事故の真相、その鍵を握るのがサッカー部のマネジャー・橋爪リリ子(片山友希)と、キャプテンの城崎健人(濱正悟)。この2人が口にする言葉が物語を大きく動かしていく。TVガイドwebではこれまですいの同級生キャストのインタビューを公開してきたが、ラストを飾ってくれるのは健人を演じる濱正悟さん。健人の“補欠のキャプテン”というあだ名には「面白いですよね」と愛着を感じつつ、「演じがいがある」とその魅力を語ってくれた。

濱正悟、“補欠のキャプテン”・健人は「みんなのよりどころのような存在」。井上祐貴&YUへの思いも明かす――「何曜日に生まれたの」インタビュー

――オーディションを経て健人役に選ばれたとのことですが、オーディションはいかがでしたか?

「すごく緊張しました。野島(伸司)さんをはじめ、今もお世話になっているスタッフさんたちがずらっといらっしゃったので、それで緊張したこともあって。メインの(江田)悠馬、(雨宮)純平、健人、三つの役の台本を事前にいただいていたのですが、台本の量が結構あって、どれをやるのかは当日まで分からなかったんです。健人役に決まったのですが、実は(オーディションでは)健人は1回も演じることなく終わったので、決まった時は驚きました」

――いざ決まった時の心境は、驚きのほかにどんなことを感じていましたか?

「とてもうれしかったです。野島さんは役者をやっていたら一度はご一緒してみたい方だと思いますし、オーディションの時も、よく見る若手の俳優や知り合いの役者もいたので、『これは勝ち取りたい』という思いもあったんです。自分はプライム帯のドラマのレギュラー出演も初めてなので、貴重な機会をいただけたことがとてもうれしかったですね」

濱正悟、“補欠のキャプテン”・健人は「みんなのよりどころのような存在」。井上祐貴&YUへの思いも明かす――「何曜日に生まれたの」インタビュー

――今回、役作りの一環で髪にブリーチをかけられたとのことですが、健人を演じるという実感はその時に湧いてきたのでしょうか?

「僕の役は第4話から本格登場したのですが、今回はサッカーのシーンのために練習する機会が何日かいただけて。そういった撮影に向けての準備期間で、徐々に演じることを実感していった感じがありますね」

――井上祐貴さんやYUさんからも、サッカーの練習をガッツリ行ったというお話を伺いました。

「やりましたね。そこで仲良くなれて、クランクインする前にも一度お食事に行ったりして、サッカーの練習だけではなく、そういった関係性をちょっとだけ早く深められたことはすごくよかったと思います」

――お二人の印象の変化はありますか?

「祐貴くんはそのままな感じというか、すごく真っすぐで話しやすいです。YUくんはオーディションの時はちょっと緊張していたのか、あまり話せなかったのですが、話してみるとすごく社交的で、仕事やプライベートのことなどいろいろなことを話してくれました。2人とも優しくて楽しい人たちなので、実は僕自身すごくホッとしていました(笑)」

濱正悟、“補欠のキャプテン”・健人は「みんなのよりどころのような存在」。井上祐貴&YUへの思いも明かす――「何曜日に生まれたの」インタビュー
濱正悟、“補欠のキャプテン”・健人は「みんなのよりどころのような存在」。井上祐貴&YUへの思いも明かす――「何曜日に生まれたの」インタビュー

――ちなみに、井上さんからはプライベートのフットサルの現場でもお会いしたというお話(https://www.tvguide.or.jp/feature/feature-2364585/)を聞きました(笑)。

「“フットサルの現場”って言ってるんですか(笑)。そうなんですよ! 僕はずっとバスケットボールをやっていたのですが、サッカーやフットサルでボールを蹴るということがとても想像ができなかったので、別の作品でご一緒していた方に『(フットサルに)参加させてください』と言って参加してみたら、たまたま祐貴くんも参加していて。ドラマの現場に入る前にフットサルの現場でもお会いしましたね」

――井上さん、「本当にサッカー未経験とは思えないぐらいめきめき上達している」とおっしゃっていました。

「(すかさず)いやいや、彼はハードルを上げにかかってます(笑)」

――(笑)。作品の中でサッカーをするというのもなかなかないと思います。

「最初は、パスが来てから足で止めるトラップも全然できなくて、ドリブルはいまだに難しいなと思うのですが、作品の中でご指導してくださる方もいたり、祐貴くんもすごく積極的に教えてくれるので、ちょっとはうまくなっているのではないかと思います。(取材時は)撮影で何をするのかまだ聞いていないのでちょっとビクビクしていますが、精いっぱい頑張りたいと思っています」

濱正悟、“補欠のキャプテン”・健人は「みんなのよりどころのような存在」。井上祐貴&YUへの思いも明かす――「何曜日に生まれたの」インタビュー

――本作を手掛ける野島さんについて「役者をやっていたら一度はご一緒してみたい方」というお話もありましたが、あらためて野島さんの脚本に感じている魅力を教えてください。

「簡単に一言二言では表せないと思うのですが、一人一人にある物語がすごく深くて奥行きもあって、何度も何度も本を読んでいくたびに、その物語の“気色”のようなものが変わっていく印象があります。この作品で健人という役をつかもうとしている中で、つかめそうでつかめないような感じが、役者としても難しいけどとてもやりがいがあります。あと、物語の中で出てくるジョークや何げない会話での一言一言もすごく面白いのですが、そういったところも後からつながっていたり、『ここはこうつながるんだ』みたいなこともあって。最初に読んだ時には気付けなかったことが、何回か読んで気付くことができて、読み物としてもものすごく面白いので、自分もちょっとは成長できるような内容になっているのではないかと思いました」

――演じられる健人についてはどのように捉えていますか?

「“補欠のキャプテン”というワードからしても、面白いキャラクターだなと思いました。現場で高校生チームと話していても『面白いキャラクターだよね』と言ってもらえたりして、なんというか、みんなのよりどころのような存在になっているところもとても演じがいがあると思っています。登場人物の中でも、おちゃらけたセリフで場を和ませようと言ったりすることもあると思うので、表面的な部分は一番自然な感じで演じられそうだなと思いつつ、『心の中ではどんなことを思っているんだろう』と感じることもありますね」

――“補欠のキャプテン”というワードは、野島さんならではキャッチーさがありますよね。

「そうですね(笑)。決めゼリフみたいに『補欠のな!』と言うところは、現場でどう言おうか、ちょっとしたドキドキと不安もありつつ、楽しみにしているところでもあります」

――そんな健人との共通点は何かありますか?

「僕自身、人生で一番というものをあまり取ってきている人間ではないので、健人がキャプテンではありつつ、ど真ん中ではないタイプの人間だと思うと、そういうところはとても共感ができます。本心とは別に場を和ませようと思ってジョークを言ったりして、それが結果的に人と仲良くなったりすることってあると思うので、そういうところは共通点なのかなと思います」

濱正悟、“補欠のキャプテン”・健人は「みんなのよりどころのような存在」。井上祐貴&YUへの思いも明かす――「何曜日に生まれたの」インタビュー

――健人は“キャプテン”というみんなを引っ張っていく立場でもありますが、濱さんにとっての理想のリーダー像や「この人についていきたい」という理想像を教えてください。

「やっぱり、リーダーシップがある人、愛される人、うそをつかない人なのかなと思います。僕はいまだに中学や高校のバスケットボール部のメンバーでバスケをすることがあるのですが、中学、高校ではそれぞれのキャプテンがいて、彼らは時にばかやったり冗談を言っても、変なうそはつかず、気付いたら周りに人がいるような人なんです。そういう人はキャプテンであり、リーダーに向いているのかなと思います」

――ご自身の周りには、そういった方はいらっしゃいますか?

「プライベートではたくさんいるのですが、高校時代から仲のいい男友達が3人いて、その1人は僕が入っていたバスケ部のキャプテンなんです。それこそ、戦隊ものでいうレッドみたいなタイプの人で、自分が損をしても信じた道を進んで、うそがつけない。でもそういう人がリーダーっぽいのかなとも思いますね。もう1人は…変わった人ですね(笑)。わが道を行くタイプで、人の意見よりも自分の意見を一番に考える、どちらかというとアーティスティックな感じです」

――タイプの違う2人だからこそ、得るものや刺激を受ける部分も多そうですね。

「めちゃくちゃありますね。キャプテンは僕が出演した作品はほぼ全部見てくれているのですが、アーティスティックな方の彼は、一切見てくれないんです(笑)。でも、その時に『一切見たことないんだよね』と悪気がなく言う感じが、なんとも憎めない。でも本当に見てほしい時は言います。この『何曜日に生まれたの』はちゃんと宣伝します!(笑)」

濱正悟、“補欠のキャプテン”・健人は「みんなのよりどころのような存在」。井上祐貴&YUへの思いも明かす――「何曜日に生まれたの」インタビュー

――今週放送の第6話では、いよいよ“バイク事故の真相”が明らかとなります。今後のドラマの見どころ、そして健人の注目ポイントを教えてください。

「毎話ラストで次の話が見たくなるような展開で、健人たちもちょっとずつどういう人間なのか、すいとどう関わっていたのかが一人一人分かっていくと思いますし、この物語はどこに向かうのか全く読めないと思うので、どうなるのかを見守ってほしいです。健人としては、彼が出てきてから高校生チームがそろって、そこから作品の色も変わってくると思いますし、健人が出てきてから物語は大きく動き始めるので、引き続き見ていただけたらうれしいです。よろしくお願いします」

【プロフィール】

濱正悟(はま しょうご)
1994年8月22日生まれ。東京都出身。主な出演作に「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」(テレビ朝日系)、「何かおかしい」シリーズ(テレビ東京)、「恋せぬふたり」(NHK総合)、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」など。CBCにて放送中の「民宿のかくし味」(木曜深夜1:00)にも主演・緑川春陽役で出演中。

【番組情報】

「何曜日に生まれたの」
テレビ朝日系
日曜 午後10:00〜10:54
※放送終了後、TVer、ABEMAで最新話を見逃し配信
※TELASA、U-NEXTでは全話見逃し配信

配信限定スピンオフドラマ「10年前の放課後」
TVer、ABEMAにて公開
「10年前の放課後~拳と拳の戦い~」
「10年前の放課後~私のこと、どう思ってる?~」

【プレゼント】

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取材・文/平川秋胡(ABCテレビ担当)



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