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「王様戦隊キングオージャー」ジェラミー・ブラシエリを演じる池田匡志を直撃！ 謎に包まれたナレーションの裏側、作品に懸ける思いを明かす2023/05/13

　テレビ朝日系で放送中の「王様戦隊キングオージャー」。「スーパー戦隊シリーズ」最新作となる本作は、5人の王様がヒーローとなり、人類滅亡をもくろむ強敵・地帝国“バグナラク”に立ち向かう姿を描いている。先週放送された第10話では、バグナラクが五つの王国に仕掛けた巨大繭を巡り、ギラ（酒井大成）、ヤンマ・ガスト（渡辺碧斗）、ヒメノ・ラン（村上愛花）、リタ・カニスカ（平川結月）、カグラギ・ディボウスキ（佳久創）は伝説の守護神・レジェンドキングオージャーを降臨させ、再び奇跡を起こした。

　そんな5人の奇跡をラクレス・ハスティー（矢野聖人）が自らの手柄として国民から讃えられ、ギラが国民の前から姿を消し、バグナラクは地下深くに逃げた…そんなラストに流れた「戦いは終わらない。おちおち寝てもいらんねえなぁ」というナレーションの一言が、「鳥肌がたった」「どうなっていくのか楽しみ」と、今後の作品への期待値をさらに高めることとなった。

　放送開始当初から謎に包まれたいたこのナレーション。その声を担当しているのが、明日5月14日放送の第11話から登場する新たなキャラクター、ジェラミー・ブラシエリ／スパイダークモノスを演じる池田匡志さんだ。新たな展開が訪れる予感が漂う明日の放送を前に、今回ジェラミーを演じる池田さんにインタビューを実施。緊張した面持ちで、作品への熱い思い、そして幼き日の思い出を語ってくれた。

――まず、「王様戦隊キングオージャー」への出演が決まった時の気持ちを教えてください。

「決まった瞬間は、驚きやうれしさというよりもぼうぜんとしていました。『僕がやるんだ…』みたいな（笑）。時間がたつにつれてだんだん『よっしゃ！　来たぞ！』という実感が湧いてきて、高揚感と期待で胸がいっぱいになりました」

――出演が決まってからは周りの方に報告などされましたか？

「解禁していいタイミングで両親に伝えました。母は涙して喜んでくれました。普段から僕のお仕事をめちゃくちゃ応援してくれてうれしい報告ができてうれしかったです」

――今回演じられるジェラミー・ブラシエリという人物についてどのように捉えているか、教えてください。

「語り部ということもあって、とにかくしゃべるのが好きで、一見ふざけているように見える人なのですが、その中にはかわいさや無邪気さが入っていて。誰よりも争いを嫌う平和主義なところもあって、何よりすごく強い。癖の強いキャラクターですが、撮影を通してちょっとずつ（役を）つかんできたのかなと思っています」

――演じる上で監督と相談などはされているのでしょうか？

「自分自身もまだ分からないところがたくさんあって、『ここの感情はどうなんだろう？』『ここはどう思っているんだろう？』と感じたところは監督とたくさん相談しながらやっています」

――撮影を通して、だんだんと役が出来上がってきているような？

「まだ“出来上がっている途中”と言った方がいいんでしょうか。これから（作品に）登場して、ジェラミーというキャラクターが出来上がっていくと思うのですが、作品の終盤になった時に僕自身もどうなっているんだろうと思うくらい楽しみです」

――一方で語り部として、作品のナレーションも第1話から担当されているそうですね。ナレーションでの手応えはいかがですか？

「初めてナレーションをやらせていただいているのですが、本当に苦労しました（苦笑）。あのナレーションの中にもやっぱり“感情”というものがあって、そこを出すのが難しいなと。一歩間違えると役のままやってしまったりして、癖が強すぎるナレーションになってしまうので（笑）。どう聞き取りやすくして、子どもにも大人にも聞いてもらえるナレーションにしていくかという調整はすごく難しかったです」

――今回初めての「スーパー戦隊シリーズ」作品への出演になりますが、“特撮作品”での思い出を教えてください。

「小さい頃、『仮面ライダー555（ファイズ）』（2003年／同系）の大ファンで、変身ベルトは本編のものも映画のものも全部そろえるくらい大好きでした。友達とよく変身ごっこをして遊んだりしていました」

――思い入れも相当強そうですね。

「ずっと強いですね。携帯に『5・5・5　ENTER』って打って変身するじゃないですか。今でもファイズの変身ポーズを覚えていますし、仮面ライダーカイザや仮面ライダーデルタの変身ポーズも覚えています。フィギュアとかも集めるくらい、小さい頃は大好きでした」

――小さい頃はサッカーにも打ち込んでいたというお話も伺いました。幼少期はどんな子どもだったか教えてください。

「基本的に明るくて活発な子どもでした。徳島ということもあって外で遊ぶことが多かったのですが、遊具で遊んだり、サッカーやバスケットボール、野球といろいろなスポーツをして遊んでいました」

――どちらかというと、わんぱくな子どもでしたか？

「本当にそうだったと思います。とにかく無邪気で、外でよく遊ぶみたいな感じでした。でも兄が2人いたこともあって、家で漫画を読んだりゲームで遊んだりもしていました。今でもアウトドアでもありながらインドアでもあるという感じです」

――わんぱくさという部分では、ジェラミーのキャラクターとも通ずる部分があるかもしれませんね。

「小さい頃は本当にそうだったのかなと思います（笑）」

――最後に、今後の「キングオージャー」への意気込み、視聴者の皆さんにメッセージをお願いします！

「『王様戦隊キングオージャー』が素晴らしい作品になるように、そしてジェラミー・ブラシエリというキャラクターが愛されるキャラクターになるように、僕自身も全力で頑張っていきたいと思いますので、応援のほどよろしくお願いいたします！」

――ちなみに、作品を通して「こういう俳優になっていきたい」というイメージなどはありますか？

「魅力的な特有の世界観があって、どんな役もこなせるような役者になりたいです。1人の人間を、そして役をもっともっと細かく深く表現できるようになりたいなと思っています」

取材・文／平川秋胡（テレビ朝日担当）　撮影／蓮尾美智子

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