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「王様戦隊キングオージャー」キャストがついに解禁。酒井大成ら5人が決意を語る!2023/02/14

「王様戦隊キングオージャー」キャストがついに解禁。酒井大成ら5人が決意を語る!

 テレビ朝日系では3月5日から特撮ドラマ「王様戦隊キングオージャー」(日曜午前9:30)がスタート。スーパー戦隊シリーズ第47作となる本作の制作発表会見が行われ、注目のキャスト陣や主題歌が発表された。

 王様戦隊キングオージャー」は、圧倒的な強さの象徴である“王様”がヒーローとなって平和を守る物語。さらに、5人のヒーローとともに人々を守るため敵と戦うのは“昆虫モチーフのロボ”。“5人の王様×昆虫ロボ”というスーパー戦隊シリーズ史上初の組み合わせ、そしていまだかつてない壮大なスケールでヒーローたちの戦いを描くファンタジー大作となっている。

 天の声として司会を担当した声優の関智一の紹介の下、舞台上に登壇した「キングオージャー」5名のキャスト陣。緊張した面持ちで、それぞれの自己紹介から会見は始まった。

 守護神が宿る最強国「シュゴッダム」の“自称”王様・クワガタオージャー(レッド)/ギラを演じるのは酒井大成。今回の出演にあたって「僕は(演技の)経験が結構浅いというのもあって、不安な部分はすごくあるんですけど、子どもたちに、そして皆さんに、僕たちが小さい頃に与えてくれたような夢や希望、勇気というのを、今度は僕たちが与えられるように、精いっぱい頑張ります」とコメント。撮影について聞かれると「難しいことも多いので、それは今後吸収していってこれからにつなげていきたいです」と、試行錯誤しながら撮影に取り組んでいるようだ。

 演じるギラに関しては、「自分にすごく真っすぐで、誰かのために自分を犠牲にできるような優しく勇敢な役」と紹介しつつ、「ギラが誰かのために悪役を演じるところがあるんですけど、その悪役の部分と素の部分は、人への接し方だったり気持ちの部分も全然違うので、注目してみていただければ」とアピールした。

 テクノロジーの国「ンコソパ」の国王・トンボオージャー(ブルー)/ヤンマ・ガスト役の渡辺碧斗は、スーパー戦隊のオーディション4度目の挑戦にして、今回のチャンスをつかんだ。「小さい時から、スーパー戦隊シリーズは家族と一緒に見てきた番組で、東京・後楽園のショーにも家族で行ったりしていたので、決まった時はすごくうれしかった」と喜びをかみ締めながら、「家族との大切な思い出であるスーパー戦隊シリーズに携わることができて、とても光栄に思っています。見てくださる方々に『自分もこんなふうにカッコよく生きたい』『こんなふうでありたい』と思ってもらえるような、そんな憧れの対象になれるように1年間やっていきたい」と決意を新たにした。

 渡辺が演じるヤンマは、テクノロジーの分野の実力一つで成り上がったスラム外育ちの元ヤンキー国王。「自分のほかにも、自分の側近だったり国民の中に生きのいいキャラクターたちがたくさんいて、そことのコンビネーションにも注目して見ていただけたら」と、戦隊5人のチームワーク以外の、国の仲間との連携も見どころに挙げた。

 芸術と医療の国「イシャバーナ」の女王・カマキリオージャー(イエロー)/ヒメノ・ラン役の村上愛花は「長い歴史の中の作品にこうして携われること、本当にうれしく思います。この作品の台本を見ていて、もちろん子どもが楽しめる内容になっているんですけど、大人の世代の皆さまも楽しめる内容となっていますので、ぜひその部分に注目していただいて、みんなで盛り上げられたらいいなと思っています」と作品の魅力を語る。普段はモデルの仕事が多い村上だが、女優業には「全然違う」と感じることも。「すごく緊張もしますし、携わっているスタッフさんも多いので。でも、その中でみんなで一つの作品を作り上げているというのが楽しいです」と充実した撮影をうかがわせた。

 演じるヒメノについては、「本当にわがままで自由奔放(笑)。ヒメノが『あれやりたい』『これやりたい』って言ったことを執事のセバスチャンさんとかが動いてくれるので、みんなのわちゃわちゃしている姿を見てほしい」と話す。さらに、「美と医療の国というだけあって、本当に世界が華やかなんです。なので、目で(見て)潤ってほしいですね」と自国の美しさにも触れた。

 氷雪の国「ゴッカン」の国王・パピヨンオージャー(パープル)/リタ・カニスカに扮(ふん)するは平川結月。「たくさんの方に愛されている、スーパー戦隊シリーズのバトンを受け取るということで、すごく緊張しているんですが、見ている皆さまの毎週の楽しみとなるように、1年間精いっぱい頑張りたい」と緊張した面持ちで心境を明かした。そんな平川は「ツッコミが鋭い」とのことで、関からそのツッコミについて聞かれると「ボケの数が渋滞しているので、各所で盛り上がっているところをツッコミに行っています(笑)」と現場の明るい雰囲気が垣間見える一幕も。

 リタについては「衣装が全身ほぼ黒ずくめで、顔も結構覆われているので、謎というかかなりミステリアスな感じ」と述べながら、「裁判長で、冷静沈着で常に何があっても動じない不動の国王っていう感じなんですけど、普段みんなに見せている顔とは別の二面性のあるキャラクターで。どっちも素顔だけど、1人になった時に出るキャラクターがあるので、そことのギャップを楽しんでいただけたらなと。ずっと見ていただけたら、絶対に出てくるので!」と先々の展開への期待を含めて、呼び掛けた。

 農業の国「トウフ」の殿様・ハチオージャー(ブラック)/カグラギ・ディボウスキ役を務めるのは、佳久創。今年で33歳になる佳久は「スーパー戦隊シリーズは若い子たちが選ばれやすい中で、昨年の『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』のキジブラザー(鈴木浩文)に続いて、30代のバトンを受け継いでるなと、勝手に思っているんです。今回の作品を通して、30代のバトンがどんどんつながっていくようなすごい作品にしていきたい」と意気込んだ。

 そんな佳久が演じるカグラギは、奇抜な衣装が特徴的。歌舞伎をイメージした衣装には、裾に喜怒哀楽が表れるなどの工夫が施されており、佳久も「すごく気に入っていて、すてきですね」と満足げ。一方、役柄には「常にこういう派手な衣装を着て笑っていて、本当に何を考えてるか分からないキャラクターなんですけど、心の中では常に自分の国の民を思っていて、それを思うが故に『ヒーローとしてちょっと大丈夫なの?』っていう行動を起こしたりも。でもそういったところも回を重ねるごとに、愛されていくキャラクターなんじゃないかなと思っているので、そこを楽しんでいただけたら」と先を見据えた。

 さらに、作品を盛り上げるそのほかのキャストも解禁。ギラが暮らす「シュゴッダム」の王であるラクレス・ハスティーを矢野聖人、敵となる地帝国「バグナラク」の王・デズナラク8世の声を志村知幸、宰相カメジムの声を三木眞一郎が担当することに。さらに、オープニングテーマには古川貴之が歌う「全力キング」に決定した。

 ここで、会見の天の声を担当していた関から「戦隊シリーズとは切っても切れない間柄ということで、私、関智一も『キングオージャー』に出演したいなと思っているんですけど、今のところお話が来てないです!」とカミングアウトが。その後、「(今後)『キングオージャー』に出ます!」と宣言し、会場の笑いを誘った。

「王様戦隊キングオージャー」キャストがついに解禁。酒井大成ら5人が決意を語る!

 今回の出演が決まった時の気持ちについて、あらためて聞かれると、酒井はオーディションの手応えがなかったことを振り返りながら、「マネジャーさんに呼び出されて『怒られるのかな…?』と思ったんです。でもプチサプライズという形で『合格したよ』と言っていただいて、最初は真っ白になりました」と予想外の連続だったことを明かす。家族や友人にはまだ伝えていないそうで、「『大きい仕事が決まったよ』とだけ。たぶん配信を見てくれていると思うので、あらためて直接伝えたい」と笑顔を見せた。

 渡辺は「電車に乗車中に『時間がある時に連絡してください』とメールをもらったんですけど、ちょうど1時間ぐらい電車を降りられない状況で。自分の中でどんどん心拍数が上がってって、初めて立ちくらみしそうになりました(笑)」と当時の緊張感を吐露。しかし、両親の喜ぶ姿を見て、その実感が湧いたようで「うれしいというより、身が引き締まる思いがしました」と覚悟をうかがわせた。

 家族旅行の真っ最中に合格の連絡をもらったという村上。「『受かったよ』とお話をいただいた時は、情報解禁前なんですけど、普通に家族に言っちゃいました(笑)」と告白して笑いを誘いながらも、「家族も喜んでくれましたし、 自分自身もこういう歴史のある作品に携われることで、責任感とプレッシャーが一番大きかったですね。『この1年はこの戦隊に懸けよう』と思っていました」とこちらも気合十分。

 平川は「私は外に出かける準備をしている時に、マネジャーさんから電話があって。いつも電話が来ることがそんなにないし、オーディションが終わってから少し時間が経っていたので、『あ、オーディションの結果だろうな』と思って」と冷静に状況判断しながらも、いざ結果を知ると「めちゃめちゃ叫びました」と喜びを爆発させたことを語る。

 佳久のエピソードでは、会場から笑いが。「マネジャーの方から、『今から君の家の近くの喫茶店に来てくれない?』と言われて、『これは、スーパー戦隊の合否を言ってくれるんだな』ってワクワクして行ったら、30〜40分ぐらい話し込んで。『あ、違ったのかな…』ってすごいどんよりしていたら、『あ、(出演が)決まりました』って普通に資料を渡されて(笑)。『あ…、え!?』みたいな感じになったのを覚えてますね」と、こちらもプチサプライズだったそう。その後に、実感が湧いてきたようで「まさか選ばれるとは思っていなかったので、子どもの頃にスーパー戦隊シリーズをすごく見ていたのもあって、うれしかったですね。喜びでいっぱいです」と感慨深げな様子を見せた。

 本作の撮影では、LEDウォールでのバーチャルプロダクション撮影にも力を入れており、これまでとは違う新たなチャレンジに「グリーンバックに比べてより空間を具体的にイメージできて芝居ができるので、やりやすいなと日々感じています」(酒井)、「目の前に、日常生活では見ることがないような異世界の街の景色や城の内部が広がっていて、ワクワクしました。LEDウォールを背にして撮っていても、より世界に入り込みやすかった」(渡辺)、「ゴッカンの城の中や外に、雪や氷がすごくあるんですけど、氷の光沢感がすごくリアルで。その景色をバックにお芝居した時も、“王としての自覚”というか、威厳みたいなものが芽生えたなと思います。すごくお芝居がやりやすくて楽しかった」(平川)、「グリーンバックと違って撮った映像が全然違って。なじみ方や美しさ、かっこよさが段違いですごい」(佳久)と、それぞれから感動の声が上がった。まだ撮影をしていないという村上も「美しい世界なので、実際に自分の国がどうやって動いてるのか、広い空間の映像でどう映るのか、すごく気になります」と期待を募らせた。

 さらに、関からは“思い出のヒーロー・ヒロイン”を聞かれると、「小さい頃は兄弟と『爆竜戦隊アバレンジャー』とか『仮面ライダークウガ』をよく見ていたので懐かしいですね」と酒井が回顧する中、渡辺は「僕は初恋が『特捜戦隊デカレンジャー』のデカイエローでした」とまさかの告白。「包容力があるというか、母性というか、たぶん子どもながらにそういった色気を感じていた」と照れ笑いを浮かべ、会場は笑いに包まれる。関から「ちなみに今はどういう女性がタイプなの?」と質問されると、「変わらないと思います。しっかりしていてリードしてくれるような女性」とキッパリ答えた。

 村上からは「3きょうだいなんですけど、私と妹と弟の3人で(『仮面ライダーフォーゼ』の)『宇宙キター!』をずっとやってました」とかわいらしいエピソードとともに“好きなフレーズ”が明かされる。さらに、「今『仮面ライダーギーツ』で鞍馬祢音役のゆなちゃん(星乃夢奈)と共演していたので、この作品でも共演を楽しみにしています」と作品の垣根を越えた共演に意欲を見せる。

 「幼少期はあまりテレビは見ない生活だった」と明かしたのは平川。小さい頃は外で活発に遊ぶタイプだったようで「休みの日は誰よりも早く起きて、すぐ外に出て走り回る子どもで。役では不動で全然動かないんですけど、本当は走り回っています(笑)」と意外な一面をのぞかせる。そんなアクティブな平川は、「アクションシーンにも挑戦したい」と声を弾ませた。これは注目シーンになるかもしれない。

 4人と比べて少し世代の差がある佳久からは「五星戦隊ダイレンジャー」という回答が。「懐かしいVHSのビデオを家ですり切れるほど見ていたので、僕の中のヒーローといったら『ダイレンジャー』。緑(シシレンジャー)が好きで。双子の兄と姉がいるんですけど、双子の兄と僕のどっちがレッドをやるかけんかになるかと思いきや、お姉ちゃんが『創くんは緑だよ』と言ってくれて、うまい具合にけんかをせずに仲良く変身できたんです。そのおかげでずっと緑が好きですね」とほっこりするエピソードが飛び出す。今回は黒のハチオージャーになるわけだが、「豆腐の国は自然豊かで、緑も豊かな国なので!」と満面の笑みで話した。

 終始笑いが起こり盛り上がった会見の最後には、酒井から「本日はありがとうございました。今ここにいるキャストも、ここにいないキャストの方々も、そして監督もスタッフさんも本当に素晴らしい方ばかりなので。本当に僕ら恵まれた環境でやらせていただいています。これから『王様戦隊キングオージャー』をもっといろんな方に知っていただけるように頑張りますので、1年間応援よろしくお願いします」と力強い言葉で締めくくった。

 なお、この会見の模様は、東映特撮 YouTube Official、TTFC(東映特撮ファンクラブ)、TELASAテレビ朝日スーパーヒーロータイム YouTubeチャンネルで配信中。


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