堀ディレクターは見た！マジシャンの地道な練習過程に脱帽。Hey! Say! JUMP・有岡は「僕なら無理」と宣言？――「推しといつまでも」（連載コラム第1回）2023/05/15

　TBS系にて毎週月曜午後10：00から放送中の「推しといつまでも」の裏話や制作秘話、見どころなどをインタビュー形式でお届けする連載コラムがスタート！　

　第1回は5月15日放送の「推しが我が家にやってくる　Mr.マリック回」の演出を手掛けた、イースト・ファクトリーのディレクター・堀正義さんにお話を伺いました。

――今回の“推され人”は私生活をあまり明かさない印象があるMr.マリックさんですが、ロケを通じてどんな方だと感じましたか。

「初めてMr.マリックさんにお会いしたのですが、一大ムーブメントを作られた大スターであり、才能もあり、運もある方で…という印象を勝手に抱いていました。実際はそうではなく、長い下積み時代をご経験され、苦労もされ、マジックに対する熱い信念のようなものを持っておられると、おもてなしロケを通じて強く感じました。彼のプライベートは謎めいていると誰もが思いますよね。それはMr.マリックさんがマジシャン“Mr.マリック”として生きると決めた時に、不必要な外出はなるべく避けたり、人の家には行かないなどを徹底してきたからだと伺いました。そういったミステリアスな部分を守る姿勢も、あらためてすごさを感じました」

――意外だと感じたMr.マリックさんのギャップはありますか。

「さまざまな大舞台でマジックを披露しておられる方なので、緊張とは無縁な方だと勝手に想像していたのですが、おもてなしをしてくださる方の家のインターホンを前にした時に表情が硬くなっていたのが印象的でした。Mr.マリックさんも緊張するのかと驚きました（笑）」

――「実は…！」おもてなし密着中の秘話をこっそり教えてください。

「おもてなしをしてくれた大学1年生の玲くんは、自身もマジックをする方で、ロケの4日後にマジックの全国大会の決勝戦を控えており、おもてなしの準備をしながらマジックを練習する姿をずっと見ていました。放送にはおさまりきらなかったのですが、どこに行く時も玲くんのポケットにはトランプがあり、隙間時間があればすぐに練習をする、そんなマジシャンの見えない努力と練習量に感服したのを覚えています。こんなにも練習をしなくてはならないのかと驚きました」

――おもてなしの裏話があれば教えてください。

「玲くんとご家族がおもてなしを考案した際に、英語のバルーンで“MR.MARIC”と部屋に飾り付けをすることになったのですが、買いに行くとバルーンの“M”が売り切れという事態が発生しました。そこで玲くんのお姉さんが『Wを反対にしたらMに見えるんじゃないか』という機転の利いた発想をし、事なきを得ました。推し活で“M”のバルーンが入手困難な場合は、“W”を反転して代用することをおすすめします（笑）」

――番組の注目点や見どころを教えてください。

「玲くんがひたむきにマジックと向き合っている姿を見たMr.マリックさんが、マジックに対する考えや哲学などを玲くんに語りかけているところが見どころです。こちらからしゃべってほしいと申し出ていないなかで、Mr.マリックさんが熱く語るシーンは必見です。これまでテレビでは見せなかったであろうMr.マリックさんを、多くの方にぜひ見ていただきたいです」

――おもてなし映像を見たMCやスタジオゲストのやりとりで印象に残っていることはありますか。

「おもてなしの一つとして、玲くんが憧れのMr.マリックさんにマジックを披露する一幕があるのですが、大先輩を前にマジックを披露するプレッシャーを、スタジオゲストの皆さんが“ある表現”をしました。そこで出た秀逸な表現に、Hey! Say! JUMPの有岡大貴さんが『僕なら無理ですね』と宣言しています。どのような内容なのかはぜひ放送をチェックしてみてください」

――最後に、今回のおもてなしの密着を通じて感じたことを教えてください！

「Mr.マリックさんを推す玲くんと、推される側のMr.マリックさんの年齢はかなり離れていますが、年齢の差は関係なく気持ちは伝わるんだなと感じました。マジック界のレジェンドが、マジック界の未来を担う若者に熱い思いを託そうとする姿がとてもすてきです。ぜひお楽しみください」