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出川哲朗、「出川のアニキ!」でフジテレビ若手ディレクターの企画に挑戦! 「『うげえ…』と言いながら、心の中でありがとうって思ってた(笑)」2023/03/31

出川哲朗、「出川のアニキ!」でフジテレビ若手ディレクターの企画に挑戦! 「『うげえ…』と言いながら、心の中でありがとうって思ってた(笑)」

 フジテレビの若手ディレクター3人が出川哲朗さんの胸を借り、“出川哲朗の新たな魅力を引き出したい”と考えた企画に挑戦する実験的バラエティー「出川のアニキ」が、本日3月31日の深夜に放送される。

出川哲朗、「出川のアニキ!」でフジテレビ若手ディレクターの企画に挑戦! 「『うげえ…』と言いながら、心の中でありがとうって思ってた(笑)」

 番組収録後、出川さんとディレクターの玉置遼さん、坪井一季さん、岡耕平さんが取材に応じた。

――出川さんは最初にオファーを聞いた時、どのような心境でしたか。

出川 「正直、すごいありがたくてうれしかったんですけど、こんなに大変な規模でやると思っていなくて収録に来てびっくりしました(笑)。まず、収録後にこんな取材会があるなんて思わないし(笑)。企画の内容も面白かったんだけど、とにかくまずセット! セットにびっくりして。深夜番組のセットじゃないんです、3本とも。それぞれちゃんとしたセットを組んでもらっていて申し訳ないというのと、ありがたいのと…。企画を立ててくれた3人ももちろんそうなんだけど、美術さんとかスタッフたちの熱量をめっちゃ感じたんで、それだけで演者は『頑張ろう!』って素直に思えるんですよね。あのセットを見たら頑張んないとなと気合が入りましたね」

――実際に収録をしてみていかがでしたか。

出川 「どんな感じになるのかなと思ったけど、それぞれ特徴があったからリアルガチに3本とも面白かったですね。番組としてちゃんと成立していたんで、深夜放送なのがすごいもったいないなと思いましたね」

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――入社6年目の坪井さん考案の企画は「出川哲朗が“オイシくなる”料理~出川専属 天才子供料理人~」でしたね。

出川 「最初に企画を聞いた時は、ちゃんと食べたいなと(笑)。僕のリアクションがおいしくなるより、ちゃんと食べたいですねとか言っちゃって。でも、今回は僕が意見を言うとかじゃなく、この3人が考えてくれたんであんまり言わないで、やりたいのはやらせてあげた方がいいなと。打ち合わせの時も、『採点の中にリアクションがおいしい、おいしくなったと思ったもので決めてください』じゃなくて、『料理がおいしい採点も半分入れてくれ』とか言われたから、『この人は何を言ってんだ!?』って思ったのね(笑)。罰ゲームとして、リアクションがおいしくなる料理がおいしいわけないじゃないかって! でも、『子どもたちはおいしいと自信を持っているので、それでやってみてください』と。自分の番組だったら、『いやいや、それおかしいですよ』ってなっちゃうところなんだけど、熱い思いがあるのが分かったので、『じゃあ、それで1回やってみよう』となったんです。本当に熱いし、辛かったりするんだけど、その辛さが来る一瞬がおいしくなったりするんですよ。だから、“リアクションがおいしい”と”料理がおいしい”は共存するんだっていうことにびっくりしました」

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――二つ目の企画「WHY!?そんな人間に!?」は8年目の玉置さん考案でした。

出川 「VTRを見て『この人の話聞きたいな』って思う人をちゃんとチョイスしていたから、チョイスの仕方もうまいなと思いました。普通だったらテレビ的な人を入れがちになるところなんだと思うんですけど、そこに逃げないで、ちゃんと人間に興味あるような人をチョイスしてきていましたね。完成度が高くて面白いなと思いましたね」

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――最後に収録した「かっこいい男とは何なのか」企画は、6年目の岡さんが演出を担当しました。

出川 「最後のやつは、陣内(智則)くんも本気で『あ、これおもろいっすね』って言ってて。デート企画はいっぱいあったけど、モテる男のデートを見させてもらうのは、確かになかったなと、盲点だったなと。だから、そこに気づいたのも素晴らしいと思うし、見ていて面白かったです。(この企画は)芸能人同士だといつもの『ハニカミ』(TBS系/2003~09年『恋するハニカミ!』)とか、テレビの感じにどうしてもなっちゃうので、相手は知らない人(素人)の方が、本当のデートっぽく入れるなと思いましたね。三つともそれぞれの特徴がすごい出ていたと思うので、番組としても素晴らしい出来になるんじゃないかなと思いましたね」

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――ディレクターの皆さんに伺いたいのですが、無事に収録を終えた率直な感想をいただけますでしょうか。

坪井 「出川さんに助けていただいたなと。この番組は、僕らが出川さんの胸を借りるような企画で。僕がいつも考えているようなことじゃなくて、出川さんに体当たりができるような企画はないかと思った時に、今回の企画を考えました。見たい画が撮れて…僕の見たい出川さんが見られて、本当に幸せな時間でした」

玉置 「(収録が)終わった後、出川さんに『面白かったね』という言葉をいただいて。言っていただいた通り、ちょっとテレビ的じゃなくて、本当に普通の人だけど、お話を聞いたら実はすごい人生を歩んでいたり、ちょっと変わったことに熱中していたり…内面への興味みたいなところをテーマにしていたので、そこを出川さんに気づいていただいて、面白いと言っていただいたことがうれしかったです」

岡 「僕は出川さんや皇治さんたちのおかげで、なんとかいいものになったなと本気で思っていまして。出川さんもさっきおっしゃってくださいましたけど、若手の僕が考えたものに『面白い。次もありそう』って言ってくれるのは、本当にうれしいなと。皇治さんと打ち合わせをした時に、気さくでモテそうな方だなと思ったんです。それで、この人と誰が一番合うんだろうなと思って本人に聞いた時に、(一緒に打ち合わせをしていた)番組スタッフの名前が出てきて。それを僕らも面白がれたことがうまくデートが運べた秘訣(ひけつ)だったのかなと思っています。モテる方は、慣れていない方にもすごくデートがうまいというか…これがタレントさんだったらきっとうまくいかなかったんだろうなというのは、僕らも感じていて。出川さんが言ってくださいましたけど、素人だったからこそよさが出せたと思うので、それをまたスタジオで面白くしていただけてうれしかったです」

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――出川さんと一緒にお仕事をされて、あらためて出川さんのここがすごいな、勉強になったな、格好よかったなという点を伺えますでしょうか。

玉置 「僕が言うのもおこがましいんですけど、出川さんは取材対象者…人に対してすごい興味がある方なんだなっていう印象を受けました。『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(テレビ東京系)とかでいろんな人と会っている姿を見て、なんとなく僕も分かっていたんですけど、やっぱり優しい。VTRを見て一言言う時でも、引っかからないところにコメントしてあげたりして、本当に人間というものが好きな人なんだろうなっていうところがすごく魅力的だなと思いました」

出川 「ちゃんと見てる(笑)。人は本当に好きです。話すのも好きですし。ただ、僕の良くないところは、興味ないとこには全く興味を示さない…。結果それが分かりやすいのかもしんないですけどね」

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 「僕は、小さい頃から見てきた出川さんは本当に格好いいなと思っていて。生き方だったり、お話する言葉だったり…すごくすてきな人だなと思っていたところから、この企画にたどり着いたんですけど、実際、打ち合わせの時にお会いして、やっぱりモテるなと思いました! 人に愛される隙がありながらも、男らしさもあるというか。テレビで見ていた出川さん以上の格好よさや頼りがいのある感じも見られたので、すごくモテる方なんだろうなと」

――べた褒めですね!

出川 「見てれば分かる!(笑)。僕、こんななりなんですけど、心根は男だと思っているんで。もちろん皇治くんは、めちゃめちゃモテるのは分かるんですけど。所々うそじゃなく、(皇治くんと)かぶっているところもあったし! あと、僕は恥ずかしげもなく、人を褒めることもできるんで。『奇麗ですね』って言ってすごい褒めたりもするし、スタッフさんがすごい面白い編集してくれたらすげえ褒めるし。『いや~、本当面白かったです。ありがとうございます』って。そういうの言いづらいよねっていう人もいるんだけど、そこは恥ずかしげもなく言えますね。逆に『あそこなんでなかったんですかね…』とかも言っちゃうけど」

――やっぱり人がお好きなんですね。

出川 「好きというか…分かんないですけどね。なんか、最後はちゃんと男でいたいというか」

――生きざまがもう格好よすぎます…!

 「最後はちゃんと男でいたい!って普通言えます!?」

一同 「(笑)」

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――坪井さんはいかがですか。

坪井 「オンエアで見ていただければ多分分かるんですけど、ある子どもが苦いスープを作るんです。その子の作戦では、苦いスープの中に甘いギョーザが入っていて、ギョーザを食べると中和される計算でやっていたんす。でも、出川さんがギョーザから食べてしまって(笑)。すぐに『スープを飲んでください』って言ってスープを飲んだら、ギョーザをうえーって出して(笑)。そのパターンのリアクションがあったんだって(笑)」

――考えもしなかったパターンが登場したんですね。

坪井 「凌駕(りょうが)されて、圧倒されてしまいました。これが僕の中で衝撃的だったシーンです! 収録までに子どもたちと一緒に出川さんを“おいしく”させようってたくさん会議をしたんですけど、子どもたちがとにかく出川さんのことが大好きで! 僕も出川さん大好きなんですけど、それに負けないくらい大好きなんですよね。本当に2週間ぐらいずっと打ち合わせとかしていて。オンエアでは語られないところになっちゃうんですけど、そういう地味な時間があって、『こうした方が出川さん喜びますかね?』みたいな会話があって。人から愛される力が本当にすごいというか、格好いいというか…今回お会いしてみて、その魅力により一層気づきましたね」

出川 「いや、あれはただ単に最初にギョーザを食べたら甘くておいしくて(笑)。『なんだおいしいじゃねえか!』って思ってスープ飲んだら、めちゃくちゃまずくて(笑)。素直に口からすぐ出せるくらいまずかった(笑)。でも、そういうのは僕らリアクション芸人からすりゃ本当にありがたい! 『うげえ…』と言いながら、心の中でありがとうって思ってましたね(笑)」

出川哲朗、「出川のアニキ!」でフジテレビ若手ディレクターの企画に挑戦! 「『うげえ…』と言いながら、心の中でありがとうって思ってた(笑)」

――最後に、放送を楽しみにされている視聴者の方へ見どころとメッセージをお願いします。

出川 「3番組とも全く違う楽しみ方ができると思うので、ぜひ見てもらいたいですね。多分、三つ目なんて眠くてたまらない時間帯だと思うけど」

一同 「あはは!」

出川 「今日だけは頑張って目をこすりながら最後まで見ていただきたいですね。それぐらい面白い番組だと自信を持って言えます!」

【番組情報】

「出川のアニキ!」
フジテレビほか
3月31日 金曜 深夜0:55~2:25

取材・文/Y・O(フジテレビ担当)



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