Feature 特集

弁護士を目指す真中信太郎を演じる高橋文哉、「自分の口から出る言葉がニュースから聞こえてくると、気になるようになった」――「女神の教室~リーガル青春白書~」インタビュー2023/03/04

弁護士を目指す真中信太郎を演じる高橋文哉、「自分の口から出る言葉がニュースから聞こえてくると、気になるようになった」――「女神の教室~リーガル青春白書~」インタビュー

 北川景子さんが主演を務め、法科大学院、通称・ロースクールを舞台に、教員と法曹三者を目指す学生たちのリアルな日常と成長を描くリーガル青春群像劇「女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~」(フジテレビ系)。

 本作で、コミュニケーション能力が高く、照井雪乃(南沙良)ら学生たちのリーダー的な存在・真中信太郎を演じるのが高橋文哉さん。「仮面ライダーゼロワン」(2019年/テレビ朝日系)で主演を務めてから、途切れることなくさまざまな作品に出演中の高橋さんが、二面性を見せつつも、桐矢純平(前田旺志郎)らと共に司法試験合格に向けて切磋琢磨(せっさたくま)していくさまを丁寧に演じている。

弁護士を目指す真中信太郎を演じる高橋文哉、「自分の口から出る言葉がニュースから聞こえてくると、気になるようになった」――「女神の教室~リーガル青春白書~」インタビュー

――放送も残りわずかとなりましたが、撮影を通して学生役の皆さんとは親交は深まりましたか。

「話が進んでいくごとに仲良くなっている感じがします。最初、個々でお芝居をしていたのが、だんだんとみんなで固まるようになって…そういう距離感が僕らにも影響しているのかなと。本当に役柄と同じような近づき方でした。一緒にいる時間が長くなったりすると、プライベートの話も仕事の話も自然とするようになりましたね」

――ドラマの公式SNSを見ると5人の距離感が本当の友達のように見えるのですが、ムードメーカーは前田旺志郎さんになるのでしょうか。

「前田旺志郎がいつも盛り上げてくれています。そこに(僕が)援護射撃を打ちながらみんなでワイワイして、一緒に遊んで楽しんでいます。女性2人は、男3人がわちゃわちゃしているのを笑って聞いて、ニコニコしている感じです(笑)」

――その光景が目に浮かびます(笑)。同じ「仮面ライダー」出身の前田拳太郎さんとの共演も結構話題になっていますよね。

「『女神の教室』が決まる前から僕に相談とかをしてくれたりご飯に行ったりしてきたので、一緒の現場にいることが最初は不思議でした。でも、現場でだんだんとお芝居の話とかをできるようになってから、僕もすごく助けられているところはあるなと思いますね。(前田拳太郎が)すごく頑張っているので、その背中を見て僕も頑張んなきゃなと思っています」

弁護士を目指す真中信太郎を演じる高橋文哉、「自分の口から出る言葉がニュースから聞こえてくると、気になるようになった」――「女神の教室~リーガル青春白書~」インタビュー

――教員役の北川さんや山田裕貴さんとはどんなお話をされているのでしょうか。

「北川さんと裕貴さんと学生役のみんなでシーンを撮ることが多々あって。その中で、よく一人一人の人間性の話になるんですよ。本当に7人がそろうと、2回に1回ぐらいは『誰々はどういう人だよね』みたいな話になるんですけど、その時、北川さんからすごく似ているって言われたんです。僕のちょっとした悩みとかを、北川さん自身も感じていた時期があったみたいで。背中を押してもらったことを覚えています。裕貴さんは、3年前ぐらいに共演させていただきました。その時からプライベートでもお世話になっていて、相談に乗ってもらったりしています。また一緒にお芝居できるのがうれしいねって言っていただきながら、この作品に入りました。現場で見る裕貴さんの背中はやっぱり大きかったです」

――山田さんが以前、「ぜひ話しかけてほしい!」とおっしゃっていました。

「現場でも言っていただきました! でも、裕貴さんもたくさん話してくれるんですよ。だから甘えちゃってます。この間、撮影までもうちょっと時間がかかるっていう時に、控室みたいなところにいた裕貴さんの横に座ってみたんです。そしたら急に『今、何したい?』って言われて。『逆に何したいですか?』って聞いたら『滝行!』っておっしゃって」

――会見の時もおっしゃっていましたよね。

「ですです! 僕も滝行に行ってみたいって思ったことがあったので、『滝行、行きましょう』って言いました!」

――今後、もしかしたらバラエティー番組で滝行にチャレンジするなんてこともあるかもしれないですよね。

「最高ですね! それが一番いいかもしれないです(笑)」

弁護士を目指す真中信太郎を演じる高橋文哉、「自分の口から出る言葉がニュースから聞こえてくると、気になるようになった」――「女神の教室~リーガル青春白書~」インタビュー

――物語の中ではだんだんと角が取れて丸くなってきた真中ですが、客観的に見てどんなキャラクターだと思いますか。

「本当に裏表がはっきりしている人というか、自我が強くて、プライドもあって…というふうに見えていたらいいなと思いながら演じています。客観的に見れたことがないので分かんないんですけど、真中の性格の悪さとかすべて、生きていく中で誰しもにあるというか。絶対、誰かのことが気に食わないとか、生意気だなとか…真中みたいに思っていることがあっても、みんな言わなかったり顔に出さなかったりして、我慢をしているだけ。でも、真中は、我慢するよりも出していった方が自分にプラスになるという考えで、ぼそっと吐いてみたりするんですよね。人としてのあり方をすごく全うに生きているというか…自分が居やすいように、素直に、自分なりにたくさん研究してきたんだろうなって思います」

――そんな真中が同じクラスにいたら仲良くなれそうですか。

「思っていることを言ってくれる人がいると、ちょっとスカッとする部分があったりするじゃないですか、誰しも。そういう裏の顔を見れば、めちゃくちゃなれると思います。でも、仲良くなったら、言うべきことを選ぶように指導しますね(笑)」

――難しいセリフもたくさん出てくるかと思いますが、大変ではないですか。

「その役の職業にちょっと詳しくなれるのがうれしくて。台本で分からない漢字があったら、全部調べて横に意味とかを書くことが僕の中でのルールなんです。これはこういう言葉でこういう意味で、こういう言葉を紡いで今セリフを言っている、ということを理解するだけでセリフ覚えがすごく楽になるというか。セリフを覚えるっていうよりは、セリフの伝えたいことを覚えている感覚というか。今、真中をやっている時にそれをすごく感じています。覚えてきたことが違う話で出てきた時に『こういう意味だよね』って頭の中で理解できるようになると、勉強しているみたいで楽しかったりはしますね」

弁護士を目指す真中信太郎を演じる高橋文哉、「自分の口から出る言葉がニュースから聞こえてくると、気になるようになった」――「女神の教室~リーガル青春白書~」インタビュー

――いろいろな言葉を覚えて詳しくなってきたかと思いますが、ニュースの見方は変わりましたか。

「すごく変わりました! 真中を演じる中で、自分の口から出る言葉がニュースから聞こえてくると、気にるようになったんですよね。『あ、こういう事件はこのくらいが量刑相場なんだな』とか、あえて口に出して言ったり、『損害賠償4300万』っていうセリフがあったとしたら、4300万という金額にすごい敏感になったり。この作品のおかげで、感じ方はすごい変わったなって思います」

――さらに詳しくなってみたい!という部分はありますか。

「損害賠償はすごい気になりますね。30万円が妥当だと言われても、被害者は4000万を請求している…。結局、最後に決めるのは裁判官だったりすると思うんですけど、人によって物差しが違う中で、お金というすごく大事なものをみんなで決めていくわけじゃないですか。(テレビとかで)争っていたりするのを見て、損害賠償の金額に全員が納得していることってないんだろうなって思った時に、北川さん演じる柊木(雫)先生の授業がすごく分かるというか。真中とか雪乃みたいに規定の物差しで測って『30万!』って結論を出すことも効率を考えると正解かもしれないけど、なんで4000万を請求したんだろうって。請求した金額のどこからどこまでが治療費で、どこからどこまでが慰謝料で、どこからどこまでが修繕だったりほかの部分に充てる額なのかなとかを考える時間が、役につながっている感じがしていて学びになっているなって。真中も絶対ニュースとか見て、判決の内容を気にするだろうなって思うんですよね。真中と一緒にたくさん学んでいます」

弁護士を目指す真中信太郎を演じる高橋文哉、「自分の口から出る言葉がニュースから聞こえてくると、気になるようになった」――「女神の教室~リーガル青春白書~」インタビュー

――北川さん演じる柊木雫が“人を知るための授業”を展開しますが、高橋さんが「この人のここをもっと知りたいな」というキャストの方はいらっしゃいますか。

「僕は北川さんのプライベートが知りたいです。本当に完璧で、すごく優しい方なんです。北川さんが仕事をしていない瞬間があんまり想像できないから、休みの日とか何しているんだろうって思うんですけど、現場では聞けない(笑)。ゲームとかしているらしいんですけどね。裕貴さんとか、旺志郎、拳太郎はなんとなく分かるんですけど、北川さんは未知です(笑)」

――では、ご自身をアピールするとしたら…?

「本当の自分があんま分からないんですけど、割と人に合わせていられるタイプなんですよね。にぎやかな人とは一緒に騒ぎたいし。この現場でいうと、旺志郎といる時は一緒に騒ぎますし(笑)。先輩方といる時は緊張感があるからそこに合わせて。それが一番いやすかったりするんです。家で1人でいる時はソファーに座ってから何も動かずに、台本だけ読んで寝る、お風呂は朝!の日もあるし。逆に家帰ってご飯作って、その間にお風呂入って家掃除して…みたいな日もあるし、1人で大声出しながら歌って踊ることもあるし(笑)。本当にその日の気分次第というか…アピールするのが難しいけど、普段の僕はこんな感じです」

――多忙な日々だと思いますが、リフレッシュ方法があれば教えてください!

「これがリフレッシュだっていうものはないんですけど、割と人とは会いますね。行くこともたまにあるんですけど、あんまり自分の家から出たくないから家でご飯食べようって招きます。それが今のところリフレッシュになっているかもしれないですね」

【プロフィール】

高橋文哉(たかはし ふみや)
2001年3月12日生まれ。埼玉県出身。ドラマ「仮面ライダーゼロワン」「先生を消す方程式。」(ともにテレビ朝日系)、「最愛」「君の花になる」(ともにTBS系)、映画「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ファイナル」「牛首村」などの作品に出演。6月16日に映画「ブラッククローバー 魔法帝の剣」、7月7日には主演を務める映画「交換ウソ日記」が公開予定。

【番組情報】

「女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~」
フジテレビ系
月曜 午後9:00~9:54

【プレゼント】

弁護士を目指す真中信太郎を演じる高橋文哉、「自分の口から出る言葉がニュースから聞こえてくると、気になるようになった」――「女神の教室~リーガル青春白書~」インタビュー

サイン入り生写真を2名様にプレゼント!

TVガイドweb公式Twitter@TVGweb(https://twitter.com/TVGweb)をフォローし、下記ツイートをリツイート。
https://twitter.com/TVGweb/status/1632651206643580929

【締切】2023年3月31日(金)正午

【注意事項】

※ご当選者さまの住所、転居先不明・長期不在などにより賞品をお届けできない場合には、当選を無効とさせていただきます。
※当選で獲得された権利・賞品を第三者へ譲渡、または換金することはできません。
※賞品をオークションに出品する等の転売行為は禁止致します。また転売を目的としたご応募もご遠慮ください。これらの行為(転売を試みる行為を含みます)が発覚した場合、当選を取り消させていただくことがございます。賞品の転売により何らかのトラブルが発生した場合、当社は一切その責任を負いませんので、予めご了承ください。
※抽選、抽選結果に関するお問い合わせにはお答えできませんので予めご了承ください。

取材・文/Y・O(フジテレビ担当) 撮影/蓮尾美智子



この記事をシェアする


Copyright © TV Guide. All rights reserved.