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ジャニーズWESTメンバーに、“WEST愛”がイキスギる総合演出・田村裕之がキャッチフレーズを命名! ――「イキスギさんについてった」ロングインタビュー2023/01/10

ジャニーズWESTメンバーに、“WEST愛”がイキスギる総合演出・田村裕之がキャッチフレーズを命名! ――「イキスギさんについてった」ロングインタビュー

 ジャニーズWEST(重岡大毅、桐山照史、中間淳太、神山智洋、藤井流星、濵田崇裕、小瀧望)が一風変わった超個性派のお店に“行き過ぎ”ている、そして、その人自身も突き抜けており“イキ過ぎ”ている常連さんを「イキスギさん」と称え、イキスギさんが通うその超個性派店を紹介するTBSのドキュメントバラエティー「DEEPな店の常連さんに密着 イキスギさんについてった」が、1月10日午後10:00からゴールデンSPを放送。

 番組ではジャニーズWESTのメンバー自らがカメラを持ち、イキスギさんに単独で密着取材。密着取材を通して、イキスギさんが幸せに生きている秘訣(ひけつ)や“幸せのヒント”を探していきます。記念すべき第1回目のスペシャルでは、全国のローカルチェーン店に通い詰めるイキスギさんにジャニーズWESTが密着します。

 今回はスペシャル放送を控え、総合演出・プロデューサーを務める田村裕之さんを直撃。初めてのスペシャル放送への意気込みや見どころはもちろん、番組でのこだわりや裏話をたっぷりと語っていただきました。特に注目してほしいのは、田村さんのジャニーズWESTへの愛。語り始めると止まらない愛のおかげで、文字起こしの段階でなんと1万字超え! ジャニーズWESTのメンバー一人一人にディレクターとしてのキャッチフレーズをつけるなど、メンバーとの信頼関係が垣間見えるロングインタビューを余すところなくお届けします!

――初回放送から早くも半年が経過しました。あらためて番組制作のきっかけを教えてください。

「実は番組のテーマでもある“イキスギさん”に着目したのが出発点ではなく、ジャニーズWESTと何を掛け算すれば番組として面白くなるかを考えるところから出来上がった番組なんです。僕が担当していた特番『爆笑!ターンテーブル』(同系)で司会を務めていただいた桐山照史さんをはじめ、ほかのメンバーにもプレーヤーやゲストとして出演していただく中で、一方的に親近感を覚えたんです。実は僕も西(ウエスト)出身で、いつか一緒にお仕事ができればと思っていたので、新たに企画を考えるところからスタートしました」

――では、なぜジャニーズWESTとイキスギさんを掛け合わせようと思ったのでしょうか?

「ジャニーズWESTの皆さんはタレントとしてのポテンシャルが7人とも高いので、一般の方と絡むような、展開が読めないロケは必ず面白くなるだろうなと予想しました。これまでも、マニアと呼ばれる一般の方はテレビでもたくさん紹介されてきたと思いますが、『たった一つの店に行き過ぎている方に、普段スポットライトを浴びているアイドルが密着する』というコンセプトは、私が知る限りなかったように思います。ちなみに、マニアと聞いて思い浮かべるジャンルはありますか?」

――カレーマニアとかでしょうか。

「カレーマニアの方って、カレーの聖地・神保町のいろんなお店に行かれる方が多いと思うのですが、その中のたった一つのお店にだけに通っている人には何かドラマがありそうじゃないですか。マニアに関しては、これまでのテレビ史でも取り上げられてきたと思うのですが、一つの店舗だけに注目した番組は意外とないなと思っています」

――ジャニーズWESTの皆さんはさまざまな番組でご活躍されていますが、この番組でしか見られない見どころはどこだと思われますか?

「番組のロケはジャニーズWESTのホームではなく、イキスギさんのホームで繰り広げられます。つまり、皆さんが完全アウェーの状態でロケに挑んでほしかったんです。皆さんにも『あくまで主人公はイキスギさん。彼らをどう面白くするか、どうやって光を当てるかがこの番組の良さであり、頑張ってほしい部分です』とお伝えしたところ、『絶対そっちの方がいいと思う!』と言ってもらえました。ロケに行くのは1人というのもこだわった点です。イキスギさんと1対1で向き合ってほしかったのと、担当ディレクターという形でVTRを撮ってきてほしかったんです。まさに1本の番組を持ってもらっているような気持ちでお任せしています」

――主人公となるイキスギさんは、どのように見つけられていますか?

「視聴者投稿やSNSで見つけてご連絡する場合もありますが、ディープなお店が見つかったら直接聞き込みをするようにもしています。初回の放送で紹介した定食酒場食堂はお店ありきでスタートし、取材していく中でミユキさんという女性に巡り合えました。取材に行くたびにお店にいらっしゃるので、スタッフが声をかけるところから始まり話を聞いていったのですが、ふたを開けてみたら通い続けている理由がとても深かったので密着させていただくことに。当初は別の方を紹介する予定だったのですが、こういう予想外なことが起こるのも、お店ありきで取材を進めているからだと思います」

――田村さんの元にはどんな方から番組の反響が届いているのでしょうか?

「この番組の制作に携わっていないディレクターや美術・デザイナーさんをはじめ、他事務所のマネジャーさんなど、業界のいわゆる職人気質な方々から面白いと言っていただけています」

――職人気質の人にはもちろん、少しでもオタク気質のある方にも刺さる番組ですよね!

「ありがとうございます。例えば、サッカーが好きな人は世の中にたくさんいらっしゃいますが、本当に毎日スタジアムに通い詰めていたりする人ってなかなかいないと思います。だからこそ少しでもオタク気質がある方には、人生好きなものだけにささげて生きているイキスギさんがうらやましく映るのかも。好きなこと一つだけを考えていられたら…と思う人が、番組を支持してくださっているのかもしれません」

ゴールデンSPの見どころは?「7人全員が活躍しているスペシャルに」

――今回のスペシャルではローカルチェーンにスポットを当てていますが、そこに着目した理由を教えてください。

「ローカルチェーンは幅広い方々に接点があって親近感がある一方で、足しげく通うようなお店ではないことがほとんどだと思います。そんなお店に通い詰める人にはきっとドラマがあるんだろうなと予想しました。旅行に行くと、地元で有名な小料理屋さんやおしゃれなお店を選びがちですが、ご当地ローカルチェーンにも足を運ぶのも面白い選択肢だと知ってもらえたらうれしいです」

――収録を終えたジャニーズWESTの皆さんの温度感はいかがでしたか?

「皆さんから『めっちゃ面白かった。3ネタともよかった!』と言ってもらえて自信が持てました。今回は濵田ディレクター、藤井ディレクター、桐山ディレクターの3人にロケをお願いしたのですが、ほかの4人もスタジオでジャニーズWEST特有の“やいのやいの”を嫌というほど言ってくれたので、7人全員が活躍しているスペシャルになっていると思います」

――今回ロケに行く3人を決めた理由はありますか?

「今回、濵田Dに初めてのゴールデンSPの1発目のロケに行ってもらうことにしました。普段メンバー内でいじられ&愛されキャラが、スペシャルのトップバッターを張るというのはこの番組っぽい感じがしていいなと。いつも見てくれている人が見たら分かってくれる人選だと思います。藤井Dは、一番裏方目線を持っている方で、リアルなディレクターに近い空気感をまとっているので、イキスギさんとの会話でもいい意味でオーバーリアクションをせずに、淡々とその方の人生を掘ってくれるんです。今回も面白いものを撮ってきてくれという思いを込めて、藤井Dにお願いしました。桐山Dに関しては、安心安定の人選。桐山Dがロケに行くと、イキスギさんの物語を分厚く引き出してくれるので、かなりの撮れ高があるんです。第2弾をやらせていただけるのであれば、今回ロケに行っていない4人にもお任せできたらいいなと思っています」

――では、それぞれのロケの見どころを教えてください。

「濵田Dが密着した“丸源ラーメンイキスギさん”では、信じられないような結婚式を見ることができ、とても驚かされました。変わった演出の結婚式は今までテレビでも見たことがありましたが、今回の奥様の発案で挙げた挙式は本当に素晴らしかったです。濵田Dにも『変ですよ』って言われていたから、相当変わっているんだと思います。だって、ケーキ入刀が“お湯入湯”なんですもん!」

――そのフレーズだけで気になってしまいます…(笑)。

「ですよね(笑)。そして、藤井Dが密着したのは、“金沢のチャンピオンカレーイキスギさん”。たった1人でずっとカレーを食べ続けていたら、人生が激変するという貴重な取材をさせていただきました。何十年も信念を曲げず、諦めないことの大切さを藤井Dが見事な取材力でリポートしてくれています。桐山Dが担当したのは、“北九州の資さんうどん、全店舗制覇したイキスギさん”。初めて口にした言葉が『ごはん』、その次が『うどん』だったらしく、今まででイキスギさんとしてのスタートが一番早い方です(笑)。うどん好きの桐山Dですら『理解できないわ~』と言っていましたが、ちゃんとイキスギさんに寄り添ってくださって素晴らしいロケVTRになっています」

田村さんが直々に命名したキャッチフレーズを紹介!

 それぞれにディレクターとしてのカラーを持つジャニーズWESTの皆さん。というわけで、ここでは田村さんに1人ずつキャッチコピーをつけていただきました!

◆「ギャップ萌え系ディレクター」重岡D

「いい意味で人の心に土足で入り込むので、距離感の縮め方が抜群のインファイターです。グループではセンターを務められて俳優としても活躍している重岡Dは、出会ったイキスギさんにとっては一番緊張するディレクターなのかもしれないのですが、実は人懐っこいというギャップにみんなすぐにメロメロになっています」

◆「超万能型ディレクター」桐山D

「桐山Dの時は、いつも撮れ高があるので、想定より長い放送尺になることが多いです。イキスギさんがとっぴなことを言ってきた時の切り返しの速さや、イキスギさんの言葉をうまくかみ砕いて視聴者に伝える能力もありますし、スタジオでのメンバーへのツッコミ力も含め、安定安心なディレクターです。初回放送の定食酒場食堂は桐山Dでしたし、イキスギさんのすべては彼から始まっていると言っても過言ではないかもしれません」

◆「誰にもツッコむ系ディレクター」中間D

「イキスギさんにもガンガンツッコんでいくのが特徴です。中間DがVTRの担当の時は、特にメンバーの“やいのやいの”が多いです。博学でしっかりしている印象なのに、メンバーからのイジリが多く愛されているなと感じます。マネジャーさんが、番組お決まりの衣装である水色シャツを新幹線に忘れた時も笑いに変えてくださったりして、本当に適応能力がすごいです!」

◆「人の心をこじ開けられるパワー系ディレクター」神山D

「とにかくイキスギさんに心を開いてもらうのが早く、長けています。神山Dだから話を引き出せるエピソードも多いと思います。糖衣華さんとの人形劇は普通、鬼スベりしそうな案件だと思うのですが、神山D自身が愛嬌(あいきょう)にあふれ、あれを真剣にできる人だからこそ笑えましたし。もちろんメンバーからのツッコミを信頼して、あんな恐ろしいことができたんだと思いますが(笑)。ナルシストなことをVTRで言う時も、メンバーのツッコミありきで語ってますしね(笑)」

◆「正統派天然系ディレクター」藤井D

「ライブのプロデュースを手掛けているからなのか、テレビ番組のディレクターとしてもやっていけるくらいの取材力と、何に対してもフラットな目線も持っていらっしゃいます。強烈キャラのイキスギさんに対しても、淡々と取材ができるので素晴らしいです。クイズでスタジオを盛り上げてくれたり、番組で紹介したものを他番組やメディアでも紹介してくれていて、実は一番はしゃいでいるとうわさのディレクターです」

◆「ピュア&感動系ディレクター」濵田D

「サーカスバーの回では、自分が持っていた偏見を覆され、素直に『自分が恥ずかしい』と言える素晴らしい人柄の持ち主でもあります。イキスギさんによく放置されるくらい隙がある方なのですが、放置されているのに放っておけないという不思議な現状が面白いです。そして、若手スタッフの名前まで覚えていらっしゃって名前で呼んでくれるので、スタッフからも大好評。『整腸作用』を『成長作用』と勘違いするような天然で愛らしい一面も憎めません」

◆「ワードセンス系ディレクター」小瀧D

「スタジオでもロケでも活躍できて、手数が多いハードパンチャーです。怪談売買所の回に出演していただいた霊能力者・秋山眞人さんを見て、『淳太の親戚やん』と言った一言がいまだに忘れられません。小瀧ドローンなどの武器を勝手に生み出してくれてありがたいです。そういえば、一度だけ2日酔い疑惑もありましたね(笑)。それも含めてすべてを笑いに変えてくれる頼れるディレクターです」

――素晴らしいキャッチフレーズをありがとうございます! 密着相手を決める際にも、それぞれの得意分野を意識して決めているのでしょうか?

「意識はしますね。でも、ジャニーズWESTの誰に行ってもらうかを考えるのではなくて、密着するイキスギさんを決めてから、一番マッチするのは誰だろうと考えてお願いしています」

――その中で、「このキャスティングはハマったな!」と思った回があれば教えてください。

「定食酒場食堂はまさにハマったロケの一つです。あれは桐山Dで本当に良かったなと。中間Dは、富士そばの回で活躍してもらったなと思います。第3回に出演していただいたイキスギさんだったのですが、番組もまださぐりさぐりの中、中間Dがガンガンにツッコんでくれたので本当に助かりました。重岡Dで言えば、草柳商店の回。イキスギさんが通っている商店を通して人生が変わっていくストーリーを再現ドラマにしたかったので、そこは“ドラマ隊長・重岡大毅”にやってもらおうと決めていました。スイーツ系は小瀧Dに行ってもらうことが多いです。本当は神山Dが一番スイーツ好きなのですが、食リポが上手な小瀧さんに行ってもらいつつ、スタジオの神山さんのVTRへの反応や、客観的なコメントをしてくれる構造がピッタリなんです! もちろんほかのDもあるんですが、長くなるのでまた今度で(笑)」

ジャニーズWESTは「僕が今まで見てきたタレントさんとは一味違う」

――あらためてになりますが、「イキスギさん×ジャニーズWEST」でどんな化学反応を期待されていましたか?

「この番組の企画を説明する際に、ジャニーズWESTの皆さんに唯一こだわってほしいとお伝えしたのは、『イキスギさんと仲良くなってください』ということでした。仲良くなったら、おかしなことが起こっても気兼ねなくツッコんでもらえると思っていたので。本人たちはもう覚えていないかもしれませんが、今さらあらためて言わなくても、7人はいつもそうしてくれています」

――ジャニーズWESTとだからこそできる番組作りだと感じる点があれば教えてください。

「彼らのイキスギさんとの距離感の近さですね。すぐに心を開かせてしまうのが不思議です。メンバー全員に、聞く力、受け入れて共感する力、寄り添う力がある。すぐに仲良くなるから、『なんでやねん』とツッコんだり、『これはさすがにイキスギていて理解できないです』とか言えたりするんです。番組のロケとはいえ、出会ってすぐの人にこういうことを言える距離感を作ってしまうのはすごいことだと思います」

――スタジオ収録に関してはいかがですか?

「たまにナレーションやテロップで制作側がボケたり、メンバーの皆さんにツッコんだりするのですが、『そんなん言うてへんわ!』などと、必ずリアクションをしてくれるんです。皆さんなら絶対に笑いにしてくれるだろうという信頼のもと、ナレーションを書いている部分があります(笑)。今でも実際にVTRを見せるまでは毎回不安なのですが、これまで期待を裏切られたことは一度もありません!」

――田村さんのジャニーズWESTへの信頼度の高さが伝わってくるのですが、7人が特に突出している部分はどこでしょうか?

「普通、一旦撮影を止めるタイミングになったらスタッフと話したりするので、一般の出演者さんから離れることが多いのですが、ジャニーズWESTの皆さんは一般の方とのおしゃべりを続けるんです。以前、どっかで見たことのある光景だと思っていたのですが、それがV6さんの『学校へ行こう!』(同系)だったんです。カメラを止めた時に、三宅健さんがずっと学生と話し続けていたのが印象的で、皆さんにもそれと似たような感覚があります。メンバー全員がオフの瞬間にもイキスギさんと仲良くしてくれるので、そういう意味でも、僕が今まで見てきたタレントさんとは一味違うと思います。密着取材という場面においては、そういう小さなコミュニケーションの積み重ねが、言いづらい話や深い話も引き出せるきっかけになるのではないかなと」

――それだけ皆さんの中で回してもらえると、ロケ自体はかなりお任せしている感じなのでしょうか?

「お任せですね。僕は皆さんが撮ってきたものをどう編集していくかっていうのを考えるだけで、あらためて何かお伝えすることはありません。制作スタッフが持っている台本はありますが、皆さんには一切見せないので、基本フリーで動いてもらっています」

――打ち合わせの段階でも見せないのでしょうか?

「見せていません。オンエアで『ここどこ?』とか言っていると思いますが、あれはリアルな反応。何も知らせずにロケ現場に来てもらって、イキスギさんが男性か女性かも分からない状態で撮影がスタートしています。密着相手を知っていても知らなくても一緒なので、『会ってみて気になったことを聞いてください』とお伝えしているんです。イキスギさんと一緒にいると聞きたくなることばかりだと思いますし、こちらでもハテナが多い方に登場してもらうようにしています」

――では、イキスギさんのジャニーズWESTへの反応はどんな感じなのでしょうか?

「イキスギさんとしても話しやすいようで、どんどん話してくれている印象があります。出演してくれた皆さんはジャニーズWESTを好きになって、撮影が終わってから番組に手紙を書いてくれることもあります。『DVD買いました!』と報告してくれる人もいて、皆さん、ジャニーズWESTにイキスギさんになっていますね」

――番組を経て、印象が変わったメンバーはいますか?

「重岡Dです。最初はほぼ初対面だったので少しよそよそしくて、僕のことも『田村さん』と呼んでいたのに、最近では収録中にもかかわらず、私のことを『たむー』と呼んできたりして全く緊張感がありません。『奈良県』というワードがVTR中で出てくると、わざわざ奈良県出身の僕の方を向いて、『ほら! 奈良県やって』とか言ってきます。距離感が近くなったと言えば聞こえがいいのですが、最近はそれを通り越してイジってきているような…。完全にナメられています(笑)。そういえば、番組の宣伝で他番組に出ていただいた際に楽屋にフルーツサンドを差し入れると、『たむーも一緒に食べようや!』と言って、楽屋に招き入れてくれたことがありました。『昨日、自転車でひたすら家の周り走ってたわ』など、“知らんがな”っていう話をたくさんしてくれました。近所のお兄ちゃんと話しているようで楽しかったです。僕より重岡Dはだいぶ年下ですが(笑)」

――「ナメられている」と言いつつも、重岡さんへの愛がヒシヒシと伝わってきます。どんどん距離も縮まってきたんですね!

「オンエアでも描きましたが、重岡Dがロケ中に少し不機嫌になったことがあったんです。『ちょっと不安やわ』とおっしゃっていたのですが、そういう思いは距離が縮まっていないと表せないので、僕はいい関係になれてきているなと思いました。距離がある相手に対しては、そういう思いを伝えられないですから」

――段々と一緒に番組を作る関係が構築されてきているんですね。

「はい。その思いはスタッフはもちろん、ジャニーズWESTの皆さんも強いと思います。それぞれが担当ディレクターという役割を与えられて、彼らなりにちゃんと撮れ高があるVTRにしないといけないと思っているんじゃないかな。そんな彼らの頑張りが詰まったVTRを、全員で見るスタジオ収録の日は本当に楽しいです。どんなリアクションするだろうとか、どうツッコむんだろうとか考えてウキウキしながら現場に行っています」

――では、今後ジャニーズWESTの皆さんと一緒に挑戦したいことは何でしょう?

「番組の主題歌『イキテヤレ』の歌撮りをしたいです! ディレクター人生で1回も歌を撮った経験がないので、その初体験をジャニーズWESTと一緒にできたら感慨深いなと。機会があれば『イキスギさんについてった』の中で挑戦してみたいと思います。構想としては、これまで出演してくださったイキスギさんにも登場してもらって、マイケル・ジャクソンの『We Are the World』みたいな感じにしたいです!(笑)」

 取材に向けて、ジャニーズWEST一人一人に向けたキャッチフレーズを考えてきてくださった田村さん。インタビュー中、記者が好きだと伝えたサッカーにちなんだ回答をしてくださったのですが、関東出身の記者は田村さんの期待に応えられずツッコむことができず…。ジャニーズWESTの皆さんと渡り合う田村さんの手腕を見せつけられた瞬間でした。そして、一つ一つのロケのエピソードを細かく記憶されていたのが印象的。取材時間後半になっても全くエピソードが尽きず、“WEST愛”にあふれるインタビューとなりました。

【プロフィール】

田村裕之(たむら ひろゆき)
「DEEPな店の常連さんに密着 イキスギさんについてった」(TBSほか)の総合演出・プロデューサーを務める。担当番組はほかに「櫻井・有吉THE夜会」(TBS系)など。

【番組情報】

「イキスギさんについてった ゴールデンSP」
TBS系
1月10日(火)午後10:00〜10:57

「DEEPな店の常連さんに密着 イキスギさんについてった」
TBSほか
火曜 午後11:56〜深夜0:55

取材・文/A・M(TBS担当)



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