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【「明石家サンタ」インタビュー・後編】八木亜希子、番組はフェアに。「さんまさんは『さんちゃんお願い…!』にすっごい甘いので(笑)」2022/11/29

【「明石家サンタ」インタビュー・後編】八木亜希子、番組はフェアに。「さんまさんは『さんちゃんお願い…!』にすっごい甘いので(笑)」

 フジテレビの年末恒例生放送番組「明石家サンタ」が、「明石家サンタ史上最大のクリスマスプレゼントショー2022」として、今年はクリスマスの深夜に放送!

 同番組は、20年以上単発のスペシャル番組として放送しており、1年間に身の回りで起こった寂しい話をはがきで事前募集し、明石家さんまさんとトークを繰り広げるクリスマスプレゼントショー。放送当日に電話でも寂しい話を募集しており、生放送ならではのやりとりが楽しめる。不幸レベルに合わせてプレゼントをゲットできるチャンスが巡ってくるが、過去には小さいお子さんに車が当選したことも! 今年は、どんな展開が待ち受けているのだろうか。

 長い歴史の中で放送開始当初よりさんまさんの隣でサポートに入るのが八木亜希子さん。前編(https://www.tvguide.or.jp/feature/feature-1893783/)に続き、ここでは八木さんと総合演出の三宅恵介さんによる取材会の模様をお届け。後編は、印象的だった話や生放送ならではのエピソード、八木さんがさんまさんとタッグを組む上で大事にしていることなどを聞いた。

【「明石家サンタ」インタビュー・後編】八木亜希子、番組はフェアに。「さんまさんは『さんちゃんお願い…!』にすっごい甘いので(笑)」

――さんまさんと司会をする上で大事にされていることはありますか。

八木 「見ている人にとって、フェアであることを大事にしようと思っています。私がテレビでニュースや報道をやる時にも常に大事にしている姿勢になっているんですけど、それは『明石家サンタ』でも変わらず。(フジテレビの)アナウンサーの時からやっていますから、バラエティーなんだけど、局のプレゼントをあげる時はフェアでいないと!という気持ちは、さんまさん以上に持っていたと思います。さんまさんは、女性たちがかわいらしく『さんちゃんお願い…!』と言ってくる人にすっごい甘いんですよ(笑)。(電話を)切れ!ってみんなが思っているのに切らず、『そうか、どうしようか! ほかにあるかー?』と言ったり! でもそれはフェアじゃないから。色仕掛けだし…(笑)」

三宅 「弱いからねえ(笑)」

八木 「多少はいいんですよ! 1回、2回…こっちも認めざるを得ない感じでうまいこと色仕掛けたんだったらいいんですけど、共容範囲を超えた時は、私があっさり切ることにしています(笑)」

三宅 「八木さんが切っても誰も文句言わないと思いますね。さんまさんが切らなかったとしても、唯一、電話を切れる人ですから。今までも、その(切るという)判断は間違えていないですね」

八木 「最初に『時には自分から切ってもいいんだよ』って言われてから、バンバン切るように…(笑)。むしろ切りすぎじゃないかという時期もありましたね(笑)」

三宅 「あったかもね(笑)。確かに、全然知らない方が豪華な賞品を持っていくというのは、普通に見てても『チクショー!』と思うわけだよね。例えば、クイズかなんかやって、すごい回答をして(プレゼントを)取ったんだったら『しょうがないな』とか『すごいな』とか思うし、本当にかわいそうだと思う不幸話は納得するけれども、たいしたことないのにあげちゃうのは…。見る側からしたら、なんで?ってなるでしょうし。その判断ってのは難しいとは思いますよ」

八木 「生放送だと、時々下ネタがすぎる人とか出てくるんですよ。そういう時は早めに切ったりして(笑)。そういうのは心がけたりはしています。生放送なので緊張感はありますよね」

――色仕掛けに弱いというさんまさんですが、あらためて感じたさんまさんのすごさがあれば教えてください。

八木 「年月を重ねるほど、(さんまさんは)宇宙人じゃないかと思うところがあって(笑)。ちょっと人っぽくないんですよね。日常生活からしてというか。どういう形で毎日が成り立っているんだろうって。知れば知るほど不思議なことが多い感じがあるので…もう人と思っていないです(笑)」

三宅 「じゃあ、神…!?」

八木 「笑いの神様がついていることは確かだと思うんですけど、引き寄せるにしてもほどがあるというか(笑)。宇宙人だとはっきり確信したのは、体温計が反応しないんですよ! コロナ対策でいろんなところで体温を測ると思うんですけど、今一つ反応しないんですよね。さんまさんが芸人さんと合宿みたいなのに行ったドキュメンタリーにナレーションをつけたことがあったんですけど、その時も体温を測っても数字が出なくて(笑)。笑っちゃうんですけど、それくらい宇宙人! だからみんな惑わされないようにしてください(笑)」

三宅 「さんまさんの動物的な勘がすごい優れているんですよね。だから、いろんなところに気づくし、記憶力はすごいんですよね。昔こうだったっていう、人の嫌なことだけは覚えている。いいことは覚えていない(笑)」

八木 「あはは! 気に入ったエピソードはどんどんインプットされて、一生忘れないんですよね。記憶力とか勘の鋭さとかは、生まれ持ったもの以上に本当にものすごく努力されているからなんですよね。いろんなものを読んだり見たりという量も半端じゃなくて。そんなに寝なくてもいい方なので、脳を整理する時間がちょっとで済むから、その間もインプットに使ってらっしゃるのかもしれないんですけど。お一人でいらっしゃる時は、おそらくものすごい努力されていて。でも、それは絶対見せないし、言わない。そういうすごさがありますよね」

三宅 「20年くらい前に三つくらい一緒に番組をやっていた時に、一緒にロケハンに行ったりしていたんですけど、夜遅くなっても絶対寝ないでしゃべっていたりするんですよね。ただ1回だけ、何かのロケの帰りに車の中で寝たことがあったんですよ」

八木 「さんまさんが?」

三宅 「さんまさんが! すごい恥ずかしそうに『言わんといてくれ』って(笑)」

八木 「あはは。言っちゃいけないんですか(笑)。今だったら写真に撮りたかったですね(笑)」

三宅 「昔は、打ち合わせとかで話している時に気づいたり思いついたことがあったら、大きなネタ帳に書いたりしていたんですよね。でも、それは(さんまさんにとって)見せたくない部分で」

八木 「ある時から、私はそれすらもう見なくなりましたね」

【「明石家サンタ」インタビュー・後編】八木亜希子、番組はフェアに。「さんまさんは『さんちゃんお願い…!』にすっごい甘いので(笑)」

――約30年の間で、一番印象的だった話があれば教えてください。

八木 「これこそ生放送だなと思ったのは、携帯電話が出始めの頃に、『携帯電話持って外に出てしゃべっていたら(窓を)閉められちゃって』っていう人がいたんです(笑)。家族に閉め出されているって(笑)。家族が見てるかどうか分からなかったんですけど、『気づいてあげてください!』って、呼びかけてあげたりしたこともありました(笑)。あとは、よく話題にも出るんですけど、間違い電話をしたことがあって。間違い電話をかけちゃったらおばさまが出られて『え、なんですか?』って。すぐにさんまさんが『明石家さんまと申しますけど、今、クリスマスの番組をやっていまして、申し訳ありません、間違えました』って謝ったこともありましたね。その後、『今、何やってたんですか』って聞いたら、ジグソーパズルって答えられて。それで、その人もなんだか分かんないけど、当たっちゃった(鐘が鳴った)なんてことも(笑)」

――番組開始当初から考えたら「変わったな」と思う部分はありますでしょうか。

八木 「30年、本当にいろんなことがありましたけど、とにかく電話の歴史が変わりましたよね。30年前は私、携帯も持ってませんでしたから。初めて携帯を持ったのが入社3年目とか4年目でしたけど、すごい大きくて。ある日、携帯持って(家を)出たと思ったら、コードレスフォンだったりして(笑)。入社した当時は、アナウンス室も黒電話でしたし。さすがに、『明石家サンタ』はボタン式ではありましたけどね。だから、家の中から電話していたのが、外からでもかけてこられるようになったのは大きな変化ですよね。途中、いろんなシステムが変わって着信が残るようになった頃、間違い電話をしちゃった時に折り返しがかかってきちゃうこともありましたね。電話の歴史が本当に変わった30年でしたよね」

【「明石家サンタ」インタビュー・後編】八木亜希子、番組はフェアに。「さんまさんは『さんちゃんお願い…!』にすっごい甘いので(笑)」

 最後に八木さんは番組の役割について、「1年の中で、寂しかったことやつらかったことを笑い話にして笑って。新年を迎える前に厄落としじゃないけど、そんなことをしましょうね、みたいな雰囲気に変わった気がしますね」と明かした。さんまさんと八木さんに身近に起きた寂しい話を聞いてもらい笑いに変えてほしい方は、はがきに思いを乗せてフジテレビまで送ってみてはいかがだろうか。「明石家サンタ史上最大のクリスマスプレゼントショー2022」は、12月25日深夜0:45からスタート予定。お楽しみに!

【番組情報】

「明石家サンタ史上最大のクリスマスプレゼントショー2022」
フジテレビ
12月25日 深夜0:45~2:45

【ハガキ募集要項】

寂しい出来事の内容・住所・氏名・年齢・職業・電話番号をハガキに明記の上、下記宛先へ郵送にてお送りください。
〒119-0188 フジテレビ 「明石家サンタ」係
締め切り:2022年12月21日(水)消印有効

取材・文・撮影/フジテレビ担当 Y・O



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