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「相棒」300回記念…刑事部長・片桐竜次&参事官・小野了を直撃!! シリーズ初回から登場してきた2人の印象に残るシーンとは?2018/01/17

 警視庁特命係の杉下右京(水谷豊)が鋭い洞察力と推理力で難事件を解決に導く大人気ドラマシリーズ「相棒」(テレビ朝日系)。これまで亀山薫(寺脇康文)、神戸尊(及川光博)、甲斐享(成宮寛貴)が右京とコンビを組んできましたが、「season16」を迎える今シーズンは、3シーズン目となる冠城亘(反町隆史)が“相棒”として活躍しています。その「相棒」が、2000年6月に「土曜ワイド劇場」の単発ドラマとして放送されて以来、17年の年月をかけてついに300回を迎えることになりました! これを記念し、同シリーズで捜査権のない特命係の行動に目を光らせている刑事部長・内村完爾役の片桐竜次さんと参事官・中園照生役の小野了さんに直撃! 作中でおなじみの会議室を取材場所に、長年支えてきた「相棒」シリーズについてのお話を伺いました。

──300回を迎えることについて、率直なお気持ちを教えてください。

片桐 「あっという間だという感じですかね。300回やったからといって、昔を振り返っても300本全部を覚えているわけではないです。ただ、再放送を見たりして自分を見ると『あぁ年を取ったなぁ』と思うことはありますね(笑)」

小野 「そうですね、全く同じですかね。再放送を見ても誰が犯人か分からない時がありますもんね。『この回、俺出てないな』と思いながら見てる途中で『あ、出てきた!』というのがあるくらいの本数を体験している役者さんも少ないでしょうしね。その長さは驚きます」

──一番最初の登場のことは覚えていますか?

小野 「いやぁ、覚えてないなぁ」

片桐 「一番最初は『土曜ワイド劇場』? 『土曜ワイド劇場』で覚えているのは特命係に『お前たちに警視総監賞はやらない』って言いに行くところがあるんですよ。あれはよく覚えている」

小野 「あっ、思い出した。僕はここなんですよ(※取材場所の会議室)」

片桐 「あっ、そうかそうか」

小野 「はい。それで、今でこそ特命係も近くにいたりしますけど、あの当時は特命がわれわれに近づけるという立場じゃなかったんですよ。それで遠くから内村刑事部長が特命に何か言って、その後に『こうやって釘を刺しておけば大丈夫だろう』みたいなせりふを言って」

──これまでのシーンやストーリーでパッと浮かぶ印象的なものはありますか?

片桐 「私は、元日SPで葉月里緒奈さんがゲストでしたかね、なぜだか分からないけどあれがすごく印象に残っているんですよ(※2006年1月1日放送・season4 元日SP『汚れある悪戯』)」

小野 「何回か捜査の現場に出してもらった時の印象はありますね。特に、鈴木杏樹さん演じる月本幸子を目の前で逃した時のことは覚えていますね(※2008年1月16日放送・season6『ついている女』)。はっきりと自分のミスが描かれているところが結構印象に残っています。どうせ失敗するなら、はっきりと失敗したかったっていうのもありますし(笑)」

片桐 「あと、自分勝手で恐縮ですが、season12の元日SPで、自分が撃たれるところがあるんですよ(※2014年1月1日放送・season12 元日SP『ボマー』)」

小野 「弾着の血をなんとか顔に掛かりたくて、僕すぐ後ろにいて(笑)。微妙にしか掛からなかったっていうのは心残りだなぁ」

──お二人のキャラクターは初期から変わっていますか? それとも変わらないままですか?

片桐 「あまり変わっていないと思いますよ。僕が出てきた時には画面に緊張感がないとだめなんだと思っているんですよ。刑事部長がこれだけ真剣な表情だということは、大変な事件なんだっていうことは絶えず意識しています。短いシーンでも」

小野 「うーん、変わったというよりも描かれる時間が広がって、いろんな側面が見えたという考え方ですかね。基本的には昔から今の通りです。ただ、そこが映っていなかっただけで。廊下で文句を言いながら歩いていたりとかも初回からずっとあるけど、そのシーンが描かれていなかっただけで」

──作中では描かれていないけど実は…という、ご自身が決められていることみたいなものがあるとすれば、どのようなことでしょうか?

片桐 「難しいですね。そのあたりはあまり考えず、台本ができてきて新しい場面が登場した時に、それについて『こうしよう』と思うようにしています」

小野 「僕の立場で言うと、特命係というか杉下右京さんを相当評価していますよ(笑)。そういう思いでいたら、そういうところが映るようになってきているし。上に立ちたいとかもあったんですが、それもはっきりと言わせてもらったし(笑)。自分が考えていることが段々広がって映っていくっていうことも、すごく楽しいですよね」

──特命係との距離感についてはいかがですか?

片桐 「それはずいぶん変わってきましたね。今演じられている反町さんが4人目だし。その人のキャラクターというのもあるので、どこがどうっていうことではなく、変わってきていると思いますね」

小野 「そのあたりも絶妙ですよね。最初はただの一部下で、次が警察庁から来たエリートで、次は坊ちゃん、次は法務省からで。自然と距離感も変わってきますね」

片桐 「逆にそれがいいんじゃないですかね」

小野 「『こういう役柄の人たちが来ますよ。君たちはどう接しますか?』って言われているような感じもあって、それも楽しいですよね」

──1月24日と31日に放送される300回記念スペシャルは、過去のシーズンからつながっている数々の謎の真相に迫るものになっているということですが、ぜひ見どころを教えてください。

片桐 「懐かしい方々が登場するということです。津川雅彦さん演じる元法務大臣・瀬戸内米蔵、木村佳乃さん演じる元衆議院議員・片山雛子、高橋惠子さん演じる尼僧・蓮妙といった、相棒ファンおなじみの懐かしい方たちの登場が見どころです」

小野 「宣伝で言うとすれば、過去のDVDなどをすべて見て、皆さんがこだわりをもって見どころを見つけ出すことができるということではないでしょうかね。仲間由紀恵さん演じる社美彌子のエピソードも先に進むというのもあるので、『楽しみ方は皆さんで』っていうことではないでしょうか」

──なるほど。では最後に、今後の展望や楽しみにしていることを含めて、相棒ファンに向けたメッセージをお願いします。

片桐 「相棒ファンの人たちにとっては『どうなるんだろうか?』っていうのが一番の楽しみですよね。次がどうなるっていうのが分かったら、あまり面白くないと思います。一生懸命作って、それを裏切らないドラマの作り方になっていると思います」

小野 「僕も全く同じですね。出演者だからといって、事前に『これからどうなるんだろう?』っていう情報も知りたくない(笑)。僕らも一緒に楽しんでいますし、だからこそ実際に撮影の時に新鮮な緊張感を失わずにできるんだと思います。皆さんの声なども作品に反映するでしょうから、それを楽しみにしてあちこちでどんどん声を上げていただければ、それが何らかの形で『相棒』を作っていくことになるのではないかと思います」

──ありがとうございました!

 作中では特命係や捜査一課といった部下たちに厳しく当たる役どころのお二人ですが、「相棒」の歴史を振り返りながら丁寧にお答えくださいました。これからも変わらずにドラマの緊張感を支えてくださることを願いつつも、時々見せるコミカルなシーンも楽しみにしています!

【プロフィール】

片桐竜次(かたぎり りゅうじ) 
1947年8月14日生まれ。山口県出身。さまざまな映画やドラマで活躍。2016年には俳優生活45周年を記念して、初の主演映画「キリマンジャロは遠く」が公開された。「相棒」には00年6月3日に「土曜ワイド劇場」で放送された初回から登場。

小野了(おの りょう) 
1959年10月2日生まれ。京都府出身。数多くのドラマや映画に出演。最近は「トットちゃん!」(テレビ朝日系)、「石つぶて~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~」(WOWOW)に出演。相棒には2000年6月3日に「土曜ワイド劇場」にて放送された初回から登場。

【番組情報】

「相棒 300回記念スペシャル」前後篇 
テレビ朝日系 
1月24・31日 午後9:00~10:09 

かつて杉下右京(水谷豊)に捕らえられた元法務大臣・瀬戸内米蔵(津川雅彦)が仮出所の日を迎え、尼僧の蓮妙(高橋惠子)が身元引受人となる。荒れた実家の寺の再興を決意した米蔵のもとに元衆議院議員の片山雛子(木村佳乃)が訪れ、ある決心を告げて彼を驚かす。その後、米蔵を手伝っていた檀家総代の息子・常盤臣吾(矢野聖人)が、白骨化した遺体を掘り起こす。右京と冠城亘(反町隆史)が独自に捜査を進めているころ、警視庁広報課長・社美彌子(仲間由紀恵)のもとにある郵便物が届き…。

テレビ朝日担当 K・T

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