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テジュ◆インタビュー 舞台「カタロゴス~『青』についての短編集~」&2020年に挑戦したいこと2019/12/20

Abema TV「恋愛ドラマな恋がしたい」「奪い愛、夏」などに出演し、日本を拠点に活動中の俳優・テジュが、現在「劇団5454(ランドリー)」の舞台「カタロゴス~『青』についての短編集~」に出演中だ。オムニバス形式で描かれる本作でテジュが演じるのは、ほぼ自身に近い役柄ともいえる韓国人留学生・ヒョンジュ。32歳独身女性・一美の家に、1カ月居候することになるイケメン役だ。一緒に暮らすヒョンジュへの恋心を女性の側から描くラブコメで、実際にありそうなリアルなシチュエーションに、観客は胸キュン必至!! 初日を終えたテジュに、舞台出演の感想を聞いてみた。

テジュ◆インタビュー 舞台「カタロゴス~『青』についての短編集~」&2020年に挑戦したいこと

── 今回は、イケメン韓国人留学生という役柄でしたが、テジュさんそのままともいえますよね? 最初、台本を読んだ時の感想は?

「初めて台本を見た時は、正直ちょっと苦手な台本でした。もちろん性格とか僕に似てるところがたくさんあったんですが、カッコよくなきゃいけないという役じゃないですか。『すごくイケメン』って言われるセリフがたくさんあって。僕、見た目がカッコいいって言われるのがちょっと苦手で。自分でもそんなふうに思ってないし、昔からカッコいい男を演じるのが恥ずかしくて。なので、今回は自分にとってちょっとした挑戦でした」

── 演じて難しかった点などはありましたか?

「稽古中、演出家さんから『今回の役は完璧にセリフを覚えるよりは、それをちょっと崩してください』と言われたんです。だけど僕は韓国人だし、日本語がそんなに自然に出ないんです。だから、それを崩して、セリフの意味だけを覚えて、自然な日本語の言葉で言うっていう作業が難しかったです。毎日ちょっとずつですけど、『だけど』が『なんだけど』になるとか、そんな感じで変えてみたりしています」

── そもそも、この作品に出演することになった経緯は?

「以前、『劇団5454』さんの『トランスイマー』という舞台を見た時に、美術がすごいなと思ったんです。舞台の演出と美術とストーリーとすべての組み合わせがすごい!と。僕が言うのも違うかなとは思うんですが、『すべて適当に作ってるんじゃなくて、ちゃんとしたものを作る劇団』だなと感じて、『すすぎ』『ト音』と3作見ました。一体どんな稽古をしているんだろう?ってすごく気になって。それで出演したいと思って、普通に応募してオーディションを受けさせていただきました」

テジュ◆インタビュー 舞台「カタロゴス~『青』についての短編集~」&2020年に挑戦したいこと

── テジュさんはいろんな作品で、いつも新しい現場に入っていくじゃないですか。人見知りなどはなく、稽古場に行ってすぐになじめるタイプですか?

「僕、自分からあんまり行くタイプじゃないんです。現場で1人韓国人っていうことが多いので、かわいそうに見えるのか(笑)、周りの皆さんの方から話しかけてくださるんです。優しく話しかけてくださったら、とてもありがたいので、ちゃんと応えたいって思いますね。運よく、いつも皆さん優しくしてくれます。今回の『劇団5454』の皆さんも本当に、気を使ってくださって、むしろ申し訳ないって気持ちになるくらい、皆さん優しいです」

── 今回のストーリーは、ヒョンジュに対する一美の揺れ動く乙女心がリアルで、すごく共感する部分が多かったです。劇中、お世話になっている一美にどんなお礼をしようか悩んで、韓国料理をたくさん作ってあげるシーンがありましたが、韓国では実際もそうなのですか?

「昔、彼女がいた時とかに作ってあげたことはありますね。韓国では、感謝の気持ちを伝える時には本当にたくさんご飯を作りますけど、これは僕が言ったことじゃなくて、脚本が出来上がった時に見て、『確かにそうだな』って感じでした。いっぱい作りますね、韓国は」

── テジュさんだったら、お世話になった女性には何をあげますか?

「僕が自信を持っている料理がいくつかあるんですけど、いっぱいは作れないので、おいしいもの一つだけで勝負します。タットリタンとかトッポッキとか。簡単に作れるんですよ。でも、実際にあげるとしたら、やはり人によって違いますね。台本にもあった『何をあげたらいいかな~。32歳の人には?』…みたいな感じで、考えます。(劇中に出てきたセリフの)ボディークリームはさすがに、感謝の気持ちっていうのとはちょっと違うかなと(笑)。手紙だけでいい人もいるし。例えばお父さんとか。あ、でもお父さんにはいつも韓国に帰る時、ゴルフウェアをプレゼントしていますね。物語と同じ状況で、下宿させてもらった家の人にだったら、家になかった生活用品とかですかね。掃除機とかドライヤーとか。実用的なものと手紙をプレゼントします」

テジュ◆インタビュー 舞台「カタロゴス~『青』についての短編集~」&2020年に挑戦したいこと

── 作品のタイトルにある「青」にちなんで、好きな色は何色ですか?

「黒です。黒と白が好きです。僕は色がないのが好きですね。僕、ファッションセンスがないからモノクロの方が合わせやすいんですよ、なんでも。家具だとしても、僕は絶対に黒が好きです」

── 「いつかこんな役をやってみたい」というのはありますか?

「ソロ曲があるミュージカルの重い芝居がやりたいです。テーマがすごく重くて、その中でソロ曲がある役を。『レ・ミゼラブル』のマリウスもそうですし、『デスノート』とか『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』の主役みたいな大きい役。今は作品を選ぶよりは、いい作品だったらなんでも挑戦してみたいです。僕はまだミュージカルをちゃんと経験したことがないから。歌もダンスも芝居も好きだから、その三つが全部あるミュージカルって、すごく楽しいんじゃないかな?って思って。いろんなことに挑戦したいです」

── 2019年ももうすぐ終わりですが、今年の思い出は? 何が一番記憶に残っていますか?

「今年の思い出ですか? そうですね~。初めて連ドラに出演したのも今年でしたし…。今年、すごくいろいろありましたね。何がっていうより、今この瞬間が僕にとって一番です。これから作る思い出の方が、やっぱりいいじゃないですか。だから、今年は、これからの未来を期待できる年になったということで」

テジュ◆インタビュー 舞台「カタロゴス~『青』についての短編集~」&2020年に挑戦したいこと

── それでは、2020年の抱負をお願いします。

「来年はミュージカルに挑戦してみたいし、自分がホントに一番何がやりたいのか、何を目指したいのかっていうのを探したいです。自分の目標をちゃんと立てたいです。日本と韓国の業界は違うし、それにちゃんと慣れて、ホントに自分がどんな世界で生きたいのか? もっとやらないといけないことは何なのかっていうことを見つけたいです。今は日本語をしゃべるのでいっぱいだから、日本語もちゃんとしたいです」

【公演情報】

テジュ◆インタビュー 舞台「カタロゴス~『青』についての短編集~」&2020年に挑戦したいこと

劇団5454第14回公演「カタロゴス~『青』についての短編集~」

【日程】2019年12月13~22日
【劇場】赤坂 RED/THEATER
12月20日 午後1:00/午後7:30 
12月21日 午後1:00/午後6:00 
12月22日 午後1:00 
※受付開始は開演45分前から、開場は開演30分前から。チケットの予約・問い合わせは、090-3248-1695(制作)まで。

【プロフィール】

テジュ
1988年9月30日韓国生まれ。檀国大学演劇映画学部卒業。特技はコンテンポラリーダンス、歌、日本語。2018年から日本に移住し、本格的に活動開始し、同年1月「怪人二十面相」六行会ホールで日本俳優デビュー。12月31日に「to match!! Vol.1 」にB.Crownのスヒョクと共に歌手として出演する。また、20年1月15・16日には、ティアラこうとう小ホールで「レジェンド達のラプソディ~冬~」に出演予定。

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