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浜辺美波、座長として「壁を作らず、決めつけすぎず、フラットにいれたら」――「ドクターホワイト」インタビュー2022/01/17

浜辺美波、座長として「壁を作らず、決めつけすぎず、フラットにいれたら」――「ドクターホワイト」インタビュー

 1月17日スタートの連続ドラマ「ドクターホワイト」(フジテレビ系=関西テレビ制作)で、主演を務める浜辺美波さん。天才的な診断能力を持ち、医師の誤診を正していく純真無垢(むく)の女性・雪村白夜(びゃくや)を演じます。医療ドラマとしての顔も持ちながら、個性的で癖の強い医師たちが繰り広げる会話劇も魅力の本作。撮影に向けての思いをお聞きしました。

「浮き出た存在になれたらと思っています」

浜辺美波、座長として「壁を作らず、決めつけすぎず、フラットにいれたら」――「ドクターホワイト」インタビュー

「原作は1年ほど前に読ませていただいたのですが、新しい医療ミステリーの形に魅了されて、1~2日で読破してしまいました。台本では想像以上にCDT(総合診断協議チーム)の会話劇が面白くなっていたので、先輩方とコミカルに作り上げていくのが楽しみです。私が演じる白夜は、すごくかわいらしい女の子。一見冷たい人のように思われたり、忖度(そんたく)をしないキャラクターなので強い女性のようにも見えたりするのですが、だんだんみんなと過ごすうちに、かわいらしい部分が引き出されていくんです。本人はそんなつもりはないのですが、純粋な反応や、物事を学んでいくさまがすごく魅力的だなと思いました」。

 記憶を失い、一般常識を持ち合わせていない白夜。医療ジャーナリストの狩岡将貴(柄本佑)、その妹の晴汝(岡崎紗絵)と共に暮らす中で、目に映るすべてのものに興味を示していきます。「白夜ちゃんは不思議な境遇を抱えているので、他の人と同じテンション感ではいけないなと…。自分のペースを崩さないようにしながら、浮き出た存在になれたらと思っています。また、原作や台本から“かわいらしい女性”という印象を受けたので、そこは生かしつつ、丁寧に演じたいです」。

セリフでは「イントネーションで苦戦することが多くて…」

浜辺美波、座長として「壁を作らず、決めつけすぎず、フラットにいれたら」――「ドクターホワイト」インタビュー

 医療ドラマに初挑戦の浜辺さんですが、医療ドラマは「ドラマの中でも特別に好きなジャンル」だそう。

「医療ドラマは、命を救うお医者さまの姿が格好よくて好きです! ただ、やっぱり台本には初めて聞く言葉がたくさんあって…。私は探偵役など、セリフが多い役をいただくことが多かったのですが、医療用語は初めてなので、今回も苦戦すると思います。覚えるのもそうですが、イントネーションで苦戦することがすごく多くて…。自分で覚えてから現場に行くのですが、現場では違うイントネーションだったりして、『わー!』って頭がぐちゃぐちゃになってしまうことが多いんです。だから、ちゃんと確認して覚えなきゃと思っています。推理ものの時は、『ここが序章で、最後がまとめで…』と、自分で書いて覚えていました。医療ものは初めてなので、書いて覚えた方がいいのか、言いながら覚えた方がいいのか、効率の良い方法を見つけていきたいです」。

“座長”として心掛けること

浜辺美波、座長として「壁を作らず、決めつけすぎず、フラットにいれたら」――「ドクターホワイト」インタビュー

 共演するキャスト陣には、瀧本美織さん、片桐仁さん、高橋努さん、高橋文哉さん、勝地涼さん、宮田俊哉さん、毎熊克哉さん、小手伸也さん、石坂浩二さんと、豪華な顔ぶれがそろいます。座長として心掛けたいことは?

「まずは体調に気を付けること。また、レギュラーのキャストの人数が多い作品で、初めましての方も多いのですが、大先輩方に物おじすることなく、自分のお芝居をちゃんとできたらなと思っています。台本では、想像以上に原作よりも個性豊かな会話が多かったので、頭を固くせずに、皆さんとコミュニケーションを取らせていただきながら、変えていけることがあったら変えていける現場にしていきたいです。壁を作らず、“こういうもの”と決めつけすぎず、フラットにいられたらいいなと思います。白夜ちゃんがそのままで立っているような人間なので、私自身も現場でそういれたらと考えています」。

浜辺美波、座長として「壁を作らず、決めつけすぎず、フラットにいれたら」――「ドクターホワイト」インタビュー

 本作の原作は、「金田一少年の事件簿」「神の雫」などの原作を手掛けた樹林伸さんの小説「ドクター・ホワイト 千里眼のカルテ」「ドクター・ホワイト 神の診断」(角川文庫)。最後に、浜辺さんが“千里眼”を持つなら何を見通してみたいかをお聞きすると、かわいらしくも切実(!?)な回答が。

「靴選びで失敗することが多いので、現場の地面の状況を見たいです(笑)。『今日は大丈夫かな』と思ってふわふわのサンダルを履いて行ったら、水に濡れるような場所を歩くことになったり…。状況によっては『今日はぐちゃぐちゃになってもいい靴を履いていこう!』という日もあります。すごく大事です!!」

浜辺美波、座長として「壁を作らず、決めつけすぎず、フラットにいれたら」――「ドクターホワイト」インタビュー
浜辺美波、座長として「壁を作らず、決めつけすぎず、フラットにいれたら」――「ドクターホワイト」インタビュー
浜辺美波、座長として「壁を作らず、決めつけすぎず、フラットにいれたら」――「ドクターホワイト」インタビュー
浜辺美波、座長として「壁を作らず、決めつけすぎず、フラットにいれたら」――「ドクターホワイト」インタビュー

【プロフィール】

浜辺美波(はまべ みなみ)
2000年8月29日生まれ。石川県出身。B型。11年、第7回「東宝シンデレラ」オーディション ニュージェネレーション賞受賞。17年、映画「君の膵臓をたべたい」で第42回報知映画賞 新人賞、第30回日刊スポーツ映画大賞 新人賞、第41回日本アカデミー賞 新人俳優賞を受賞。22年4月1日に映画「やがて海へと届く」、23年3月には「シン・仮面ライダー」が公開予定。

【番組情報】

「ドクターホワイト」
1月17日スタート
フジテレビ系
月曜 午後10:00~10:54 ※初回は午後10:00~11:09

取材・文/宮下毬菜



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