「恋です！」杉咲花＆杉野遥亮、別れから1年…2人の“夢”は実るのか？2021/12/15

　杉咲花さん扮（ふん）する弱視の盲学校生・赤座ユキコと杉野遥亮さん演じる根は真面目なヤンキー・黒川森生の恋物語が、いよいよ完結します。

　12月8日に放送された第9話は切なさ全開でしたね。レンタルビデオ店で正社員登用の話が持ち上がった森生でしたが、その赴任先はなんと鹿児島。森生は認められる・必要とされる喜びを感じる半面、ユキコとは簡単に会えなくなってしまうもどかしさに苦悩します。一方、ユキコは、自分が大好きな森生の足かせになっているのではと気に病み…。そこでユキコが下した決断は、森生との別れでした。「ユキコを幸せにしたいと」と宣言する緋山翔太（小関裕太）にさまざまな面で敗北感を感じていた森生は、ユキコが自分ではなく再会した初恋相手・緋山を選んだのかと思い強いショックを受けます。

　森生のことが気になる金沢獅子王（鈴木伸之）は、鹿児島に行くことを簡単に諦めようとしている森生を諭すことができず、その後悔を獅子王に思いを寄せるユキコの姉・イズミ（奈緒）に吐露。ユキコから森生の状況を聞かされていたイズミは、獅子王が背中を押せなかった“想い人”が森生だと知り…。かなり複雑な状況になっています。

　ついに迎える最終回。ユキコが森生に別れを告げてから1年後、ある結婚パーティーで顔を合わせる機会が訪れます。緋山と付き合うために別れを切り出したと思っていたユキコが、実は自分の仕事を邪魔したくないための決断だったと森生は知りますが、今自分は無職で…という状態。後ろめたさで合わせる顔がないものの、ユキコの様子が気になって仕方がない森生は遠くから見ようとして、結局バレてしまいます。再会するもぎこちない雰囲気になる2人。何げなく発した森生の一言が、ユキコのある気持ちを呼び起こします。そして、2人は自分の夢を実現させようとして…。ヤンキーくんと白杖ガールという、別世界で生きてきた（？）2人の運命はどうなるでしょうか？　2人の「夢」の結末が待ちきれないです！

　森生を思う獅子王と、獅子王を思うイズミの動向も気になります。予告では、思い詰めた顔の獅子王が森生に「好きだった」と言い、笑顔の獅子王がイズミに「一緒にいたいです」と言い、えっ？　どうなるの？　時系列は？　どんな展開が繰り広げられるのか、こちらも見逃せません。

　そんな中、ユキコの同級生・紫村空（田辺桃子）と青野陽太（細田佳央太）は、空がツンデレな部分を出しながらもいい感じです。近づく予感のあった橙野ハチ子（生見愛瑠）と緑川花男（戸塚純貴）は、第9話では特に進展はなさそうな様子でしたが？　1人取り残されそうだった桃井草介（堀夏喜）は変わらずでした。最終回、それぞれがどうにかなるのか、何ともならないのか、そこにも注目したいですね。普段は、しっかりしている娘たちの前でおっちょこちょいなところを見せながらも、2人が悩んでいる時には深い言葉を投げかける父・誠二（岸谷五朗）の活躍にも期待したいです！

　それにしても、結末はもちろん気になるところなのですが、最終回を迎えてしまう…という思いもありますよね？　“黒ヒョウのモリ”と誰からも恐れられていた森生が、ユキコと出会ったことで、無知で不器用ながらも真っすぐにその気持ちをぶつけるキュートな姿が見られなくなってしまうのかと、ロス状態になってしまうのではと気掛かりでなりません。