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「NHK杯2021」女子シングル・坂本花織&河辺愛菜がW表彰台! ペアの三浦璃来&木原龍一組は3位に2021/11/16

「NHK杯2021」女子シングル・坂本花織&河辺愛菜がW表彰台! ペアの三浦璃来&木原龍一組は3位に

 11月12~14日に東京・国立代々木競技場第一体育館で開催されたグランプリシリーズ第4戦「NHK杯2021」。女子シングルでは、坂本花織選手&河辺愛菜選手がワンツーフィニッシュを飾りました。

→第1弾・男子シングルリポートhttps://www.tvguide.or.jp/feature/feature-1205494/

「NHK杯2021」女子シングル・坂本花織&河辺愛菜がW表彰台! ペアの三浦璃来&木原龍一組は3位に
「NHK杯2021」女子シングル・坂本花織&河辺愛菜がW表彰台! ペアの三浦璃来&木原龍一組は3位に

 76.56点でショート1位となった坂本選手。フリーでは3回転フリップ3回転トウループのコンビネーションジャンプをはじめ、ほぼノーミスの演技を披露し、146.78点を獲得。合計223.34点で、大会連覇を達成しました。

――フリーを終えて感想をお願いします。

「最初と最後のジャンプがちょっと斜めになってしまったのでヒヤっとしましたが、ショートとフリーをそろえるという今大会の目標が達成できたのは良かったなと思います」

――演技後、納得していない様子でしたね。

「クオリティーの高さを求めて練習してきたのに、ちょっとずつ自分が思っていたジャンプとは違ったジャンプを跳んでしまって、(終わった直後は)若干悔しい思いがありました。また、どうしてもルッツがアテンションになってしまうのが課題だなと思うので、そこを次の大会までに直したいなと思っています」

――グランプリファイナルへの出場がほぼ確実になりました。意気込みをお願いします。

「そうなんですか?(笑)。ほぼ? うーん…(グランプリシリーズが)終わり切るまで結果は分からないですが、ちょっとでも可能性があるなら、ファイナルに向けての練習を帰ってからしっかりやるだけなので。今回、ちょっとずつ落としたミスを修正して、もしファイナルが本当に決まったら、ファイナルで今回の点数以上のものができるようにしたいなと思っています」

「NHK杯2021」女子シングル・坂本花織&河辺愛菜がW表彰台! ペアの三浦璃来&木原龍一組は3位に
「NHK杯2021」女子シングル・坂本花織&河辺愛菜がW表彰台! ペアの三浦璃来&木原龍一組は3位に

 そして、河辺選手はトリプルアクセルを着氷。ショート73.88点、フリー131.56点、合計205.44点でシニアグランプリシリーズ初の表彰台に上がりました。試合後のインタビューでは「フリーでアクセルを失敗した後に、切り替えて落ち着いていけたので、そこは成長した部分かなと思っています。合計点も自己ベストが出せたので、すごくうれしいです」と笑顔に。そして「“この大きな舞台で、すごく緊張する中で、落ち着いて演技する”ということができたことがすごく成長できた部分だと思います。全日本(選手権2021)まで、もっともっと自信をつけられるように練習を頑張っていきたいです」とさらなる成長を誓いました。

「NHK杯2021」女子シングル・坂本花織&河辺愛菜がW表彰台! ペアの三浦璃来&木原龍一組は3位に
「NHK杯2021」女子シングル・坂本花織&河辺愛菜がW表彰台! ペアの三浦璃来&木原龍一組は3位に

 また、今季本格シニアデビューを果たした松生理乃選手はけがの影響が残る中、全力の演技を披露し、ショート63.34点、フリー122.83点、合計186.17点で6位に。演技後のインタビューでは、「構成も落としたりして悔しい気持ちも大きいですが、自分の中ではショートもフリーも最後まで会場の雰囲気を楽しんで滑ることができました」と振り返り、今後に向けて「構成も今まで通り後半にコンビネーション(ジャンプの構成)という形に戻して試合に出たいと思っているので、それがかなうようにしっかりと練習を積んでいけたらと思います」と意気込みました。

「NHK杯2021」女子シングル・坂本花織&河辺愛菜がW表彰台! ペアの三浦璃来&木原龍一組は3位に

 ペアでは三浦璃来選手&木原龍一選手組が、ショート73.98点、フリー135.44点、合計209.42点で自己ベストを更新し3位に。日本人同士のペアとしては初となる、グランプリファイナル出場の可能性を残しました。

「NHK杯2021」女子シングル・坂本花織&河辺愛菜がW表彰台! ペアの三浦璃来&木原龍一組は3位に
「NHK杯2021」女子シングル・坂本花織&河辺愛菜がW表彰台! ペアの三浦璃来&木原龍一組は3位に

――フリーを終えた感想をお願いします。

木原 「スケートアメリカ(グランプリシリーズ第1戦・アメリカ大会)に近い点数を出すことができたので、そこはすごく成長しているなという実感があります。(グランプリシリーズ)2戦目で、またメダルが取れたことがうれしいです」

三浦 「スケートアメリカからの2週間、サルコウ(ジャンプ)の調子がつかめていなかったので不安でした。コーチから言われた注意点をより気を付けてやっていましたが、トライすることなくパンクで終わってしまったので、そこが一番悔しいです」

――三浦選手はキス&クライで涙を流していましたが、どんな思いでしたか?

三浦 「スケートアメリカからの2週間でサルコウが思うようにいかなくて、本当に今日の練習でも不安で、それが試合に出てしまいました。世界選手権と同じミスをしてしまって、『成長してないな』と思ったことが涙の原因です」

――涙の後にさらに号泣していましたが、どんな感情の変化があったのですか?

三浦 「私自身はすごく悔しいのに、(キス&クライで)横の2人がすごくうれしがっていたので(笑)。自分がもし(サルコウジャンプを)跳んでいたらもっと(得点が)上がっていたわけなので、『自分があの時跳んでいれば』という思いで余計にこうなって(泣いて)しまいました」

木原 「(笑)なんで泣いてるんだろう?って」

三浦 「すっごく聞かれました。『なんで泣いてるの? メダルだよ』って(笑)」

撮影/高橋学

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