連続ドラマW　密告はうたう　警視庁監察ファイル2021/09/21

記者会見情報

WOWOWプライムで放送される「連続ドラマW　密告はうたう　警視庁監察ファイル」の完成報告会に主演の松岡昌宏、共演の泉里香、池田鉄洋、戸塚祥太、内片輝監督が出席した。「警察の中の警察」と称される“ジンイチ”こと警視庁人事一課の監察係・佐良正輝を演じた松岡は、特殊な部署を題材にした本作に「ちょっと僕らが知らないような世界が舞台で、撮影前に資料をいただきました。脚本も6回くらい読み直してやっと理解したような感じです。ただしストーリーはとても分かりやすいので、引き込まれました」と役へのアプローチを明かした。戸塚は事務所の先輩・松岡との共演に「松岡さんは現場でもずっと松岡さんとして存在していて、でもいざ本番になると役に入る。それってどうやるの？と。これがスターかと、リアルに感じました」とリスペクト。それに対し松岡は「僕の辞書には謙遜という文字はないので、彼の言葉をそのまま受け取ります」と冗舌で笑わせた。

「トオルだ…」感動して声が出てしまいました（松岡昌宏／佐良正輝）

今回のドラマはちょっと僕らが知らないような世界が舞台で、どんな世界なのか、撮影前に資料をいただきました。普段から役にアプローチする際には資料などは読まないのですが、今回は資料に目を通さないと分からないぞという世界でした。内部調査のやり方など、今回のドラマのテーマになっているものは、われわれの知るような場所ではありませんでした。お恥ずかしい話ですが、脚本も6回くらい読み直してやっとその世界を理解したような感じです。ただしストーリーはとても分かりやすいので、引き込まれるところがありました。役作りに関しては、普段は役と自分に似た部分からヒントをもらって、つないでいって芝居をするのですが、今回は全く見つからずゼロから作り上げました。ただ、今まで使ったことのないような材料で芝居をしたので、すごく楽しかったです。仲村トオルさんとの共演では、僕ら世代は仲村さんのドラマを見て育ったようなものなので、目が合った瞬間に「トオルだ…」と、感動して心の声が出てしまいました。仲村さんはとても大きくて優しいすてきな先輩です。

初の刑事もので関節技をかけました（泉里香／皆口菜子）

コウカク（行動確認）をされる役なので、カメラや（松岡演じる）佐良の姿も遠く、いつどこで自分が撮られているのか分からない状況でしたが、監督からの「感じろ」という指示をいつも心に留めて演じました。刑事ものも本格的アクションも初めてで、アクションシーンはクランクイン前から練習させていただき、パンチやキック、それに関節技を初めて人にかけることができました。海に入るシーンでの松岡さんが格好よかったです。現場にサッと入ってきて、ジャボン！と海に入って一発OK。格好よかったです。監督も熱い方で、質問するとすべて丁寧に答えてくれて、とても居心地のいい現場でした。

存在を消す…尾行のプロの設定に困りました（池田鉄洋／須賀透）

役柄としては尾行のプロという設定なので、現場では存在感を消してくれと言われました。しかし、自分はこれまでいかに目立とうかと考えて役者を続けてきたので、困ったものだと思いました。どんなに演じても「平坦に！」と言われてつらかったけれど、新たなチャレンジとして心の中ではワクワクしていました。松岡さんは自分よりも年下ですが、すげえ兄貴で楽しかったです。車中で2人きりのシーンが多く、その時に交わした雑談は自分にとっての宝物です。

女性だったら落ちています（戸塚祥太／斎藤康太）

松岡さんとこれだけの近い距離でお仕事をさせていただき、勉強することばかりでした。松岡さんは撮影現場でもずっと松岡さんとして存在していて、でもいざ本番になると役に入る。それってどうやるの？と。現場では台本も読まないし、確認もしない。監督と相談しつつ、かつ現場のムードもうまく作っていく。これがスターかと、リアルに感じました。いつか自分も松岡さんみたいになりたいと、みなぎるエネルギーをいただきました。満月の夜に撮影した際に、松岡さんが「満月だな」とおっしゃって、僕も「見えますね」と話を合わせたんですが、僕の場所からは上半分しか見えなかったんです。そうしたら「そこからじゃ全部見えないだろ」と僕の手を引いて見える場所に移動してくれました。これが女性だったら完全に落ちています。