時をかけるな、恋人たち2023/12/20

記者会見情報

フジテレビ系の連続ドラマ「時をかけるな、恋人たち」の取材会が開催され、主演の吉岡里帆と共演の永山瑛太が登壇した。時間SFを得意とするヨーロッパ企画・上田誠のオリジナル脚本で、時をかけてくる恋人たちを取り締まるタイムパトロール隊のメンバーを演じる吉岡と永山。今作で座長を務める吉岡は「上田さんの脚本の、最終話まで通して張り巡らされている伏線にワクワク感が高まります。恋をした時のエネルギーや、毎日生きていけるエネルギーが湧いてくるような、パワーを感じられるドラマにしたいと思って演じていました」とコメント。一方、“未来人”を演じた永山も撮影を振り返り「俳優をやってきた中で、一番難しかった役です。つじつま合わせをしなくてはいけないことが、人間にとってどれだけ窮屈であるか、人の気持ちを動かすことがどれだけ難しいことなのか、演じている時にあらためて考えました」と語った。

このドラマは「ここが突出している」とかじゃなくて、全部が違います！（吉岡里帆／常盤廻）

こんなに笑いをこらえるのが大変な現場って、そうそうないなというくらいおかしくて、自分でも「何をやっているんだろう？」と思う時があります。（撮影が）最終話に近いのですが、切なくてシリアスなシーンで、（永山が演じる）翔のもとから立ち去る時に、瑛太さんをボンッて押したら、瑛太さんがズズズッて跳ねて飛んでいっちゃったんですよ。アドリブがあまりにもおかしくて吹き出しちゃいました。翔は全部が気になって、ずっと見ていたいし目が離せない人。それが最大の魅力です。それと、ずっと愛を伝えてくれます。言葉はもちろんですが、視線の一つ一つにも愛がある。こんな人ほかにいないし、絶対に離しちゃいけない。1クールに30本くらいのドラマが放送されている中で、差別化を計らなくちゃいけないのですが、このドラマは「ここが突出している」とかじゃなくて、全部が違います！　もしかしたら「何なんだ、これは!?」と思われるかもしれないけれど、時代が合わなかったということ（笑）。もしかしたら、300年後に名作となっているかも。監督とは「恋をした時のエネルギーが湧いてくるような、パワーを込めたドラマにしたいよね」と話し合いながら作り上げました。

間違いなく、この作品は吉岡里帆と永山瑛太の代表作になります！（永山瑛太／井浦翔）

吉岡里帆さんを信じることを貫き通して、翔を演じました。でも、カメラが回った時「俺、ここにいていいのかな」と感じたんです。未来人を演じているからなんですが、途中から違和感を感じて脳がバグッている感じが、第1話からちゃんと切り取られていました。吉岡さんは、すごく人間的でレベルが違うんです。現場で一緒にいると、お芝居よりも、人を大事にしているというか、芝居はしっかりやられているんですが、「人としてどうあるか」ということに重きを置いている。こんなに人格者の女優さんはいらっしゃらない。緊張して余計な思考が働いている時も、吉岡さんが全部和ませてくれて、柔軟性と包容力と、優しくて柔らかい思いがあるから、現場に来た人はみんな吉岡さんに癒やされました。主演が吉岡さんだったから、この現場をクリアできました。吉岡さんが笑ったら、俺もうれしくなっちゃって笑うので、アドリブで余計なことをしているんですけど、でも未来人だからいいんですよ！　間違いなく、この作品は吉岡里帆と永山瑛太の代表作になります。