「情熱大陸」「出川哲朗の恥の王様」を手掛ける中村卓也プロデューサーに聞く「#いま見てほしいテレビ」2020/05/11

　新型コロナウイルスによる外出自粛期間、テレビ番組を手掛ける方々はどのような番組を見て過ごしているのか？　また、収録やロケを見合わせたり、今までと違った形で番組作りに挑戦したりする中、今後放送する番組についてどのようなことを考えているのか？　インターネットTVガイドでは、すてきな番組を生み出す制作陣の方々に、現在の思いをアンケート形式で聞く連載「#いま見てほしいテレビ」をスタート！　そこから、テレビの力、未来が見えてくる!!

　第1回は「情熱大陸」や5月12日に放送のバラエティー「出川哲朗の恥の王様～恥の数だけ人生は豊かになる～」（ともにMBS制作）を手掛ける毎日放送の中村卓也プロデューサーに、「いま見てほしいテレビ」をお聞きしました。

Q1：現在手掛けている番組は？

「情熱大陸」「出川哲朗の恥の王様～恥の数だけ人生は豊かになる～」

Q2：外出自粛が続く中、「いま見てほしいテレビ」は？

◆「情熱大陸」ウイルス学者・河岡義裕編（4月12日放送）と、感染管理専門家・坂本史衣編（4月19日放送）

　いずれも新型コロナウイルスの危機に最前線で立ち向かう姿を見つめた内容です。経験したことのない事態に直面して世の中に恐怖や不安が渦巻く中、現場の人たちに思いをはせることは難しいことです。私たちは、いま何をすべきなのか。そんなことを考える一つのきっかけになることを願って制作しました。ぜひご覧いただきたいです（「MBS動画イズム」（https://dizm.mbs.jp/title/?program=jounetsu）で6月末まで無料配信中）。

◆「出川哲朗の恥の王様～恥の数だけ人生は豊かになる～」（5月12日放送）

　放送3回目で今回初のゴールデンの全国ネット放送となった当番組は、恥ずかしい体験や失敗を「人生を豊かにする肥やし」だと前向きに捉えて、出川哲朗さんをMCに各界の有名人をゲストに迎え、再現ドラマを交えて繰り広げるトークバラエティーです。進行は平成ノブシコブシの吉村崇さん。King ＆ Princeの神宮寺勇太さんがファンへの暴言（!?）で恥ずかしい結末を迎えたエピソードのほか、俳優・岡田健史さんが中学時代にモテすぎた末の大失敗話、滝沢カレンさんの甘酸っぱくもちょっと変わった青春の恥など。気持ちが暗くなりがちな自粛生活に前向きな笑いをお届けします！

Q3：自身が手掛けている番組の“これから”について教えてください。

「情熱大陸」では、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、当面の間は直接の取材を自粛していますが、インターネットでの取材などを取り入れるなどして、引き続き新たなコンテンツを作り続ける方針です。

　一方で、5月10日からは「情熱大陸」の公式YouTubeチャンネル「情熱大陸LITE」（https://www.youtube.com/channel/UChrwWDsptJWqbV_oPKdHk1Q）をスタートさせました！　過去番組に登場した様々なエキスパートがためになるメソッドなどを大公開します。5～6月はヘアメイクアップアーティストのイガリシノブさん、プロゲーマーのときどさん、カレー職人の齋藤絵理さんです。

　ほかにもチャネンルでは、いまどのように自宅で過ごしているのか自撮りしてもらった「情熱大陸_STAY HOME～こんな時こそ、前を～」という企画も展開します。番組の声を担当しているナレーターの窪田等さんのほか、女優の福原遥さんや「もうぬげない」（ブロンズ新社）などで話題の絵本作家のヨシタケシンスケさんなど、多数の方が続々登場します。今後は、過去放送回の未公開シーンの配信も検討中です。ご期待ください！

Q4：仕事中の「元気が出るアイテム」を教えてください。

　PCに書いていただいた漫画「キングダム」（集英社）の作者・原泰久先生のサイン。4年前、「情熱大陸」のディレクターだった頃、書いていただきました。素晴らしい創作力にとてつもない努力、包み込むような人間力。そのすべてに感動して、いまでもこのPCで仕事していますが、いつも「原先生に少しでも追いつけるように頑張ろう！」と一生の宝物です。