Series 連載

浅沼晋太郎◆「想像することで楽しみが増える仕事だと感じています」2020/12/21

浅沼晋太郎◆「想像することで楽しみが増える仕事だと感じています」

 主演アニメ「啄木鳥探偵處」はもちろん、「A3!」や「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-」のアニメ化、「映画 ギヴン」や即興劇の「AD-LIVE 2020」への出演など、2020年も大活動だった浅沼晋太郎が「恋するVoice!」に登場。TVガイド独占で、今年を振り返ってもらった。

――今回の撮影では、犬と戯れるカットも撮影させていただきましたが、いかがでしたか?

「以前にも犬と撮影したことがあったのですが、それから2~3年たっていたので、“そろそろ一緒に撮ってもらいたいな”と思っていたところだったんです。かなえていただいて感謝しています!」

――写真を撮られること自体はお好きですか?

「いえ、元々は苦手でした。ここ何年かは出演作絡みで録っていただくことが多かったので、優しい役の時は優しそうな雰囲気を出したり、怖そうな役の時は眉間にシワを作ってみたりと、カメラの前で自分ではない誰かを演じることでだんだんと慣れてきた感じです。さらに2020年1月に出させていただいた1st写真集『POPCORN』で、また一つ苦手意識が薄れました。今回の撮影はその写真集と同じカメラマンの小林さんで、2021年1月に発売するカレンダーも撮っていただいている、とても信頼している方なので、自然に素の表情を切り取っていただけたかなと思います」

浅沼晋太郎◆「想像することで楽しみが増える仕事だと感じています」

――そんな写真集の発売もあった2020年の出演作を振り返りつつ、お話を伺います。2020年は、「ダイヤのA actⅡ」のほか、「A3!」や「『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rhyme Anima」(TOKYO MXほか)など、数年携わっていらっしゃる作品のアニメにも多数出演されています。浅沼さんは長期作に出る場合、どのように声を維持されていますか?

「うーん、簡単には説明しづらいところですよね。それこそ、2020年は10年前に発売されたゲームがリニューアルされることになり(『ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション』)、主人公の新規ボイスを収録したのですが、10年前の僕は今よりテクニックもなければセーブすることも知らず、ただがむしゃらにやっていたんです。当時はそれを評価していただいていたんですよ。けれど、年を重ね経験を積むと“これなら後の仕事に支障を来さないぞ”と、声の出し方を覚えてしまうんですよね。エネルギーをあまり消費しなくても最大限のクオリティーを出す方法を知らず知らずのうちに覚えていくというか…」

――そうすると、同じ発声方法で以前と同じ声が出るとは限らなくなるということですね?

「10年前の僕とは、演技の質も多少変わるでしょうね。それに10年もあれば録音技術も上がるでしょうし、マイクはもちろん、リスナーがお持ちのスピーカーの性能も変わります。これによって声の聞こえ方が変わることもあるので、“絶対に同じ声を提供できるか”というと、なかなかそうとも言い切れないんですよね。長期シリーズは途中で担当キャラクターの立ち位置が変わることもあるので、ニュアンスを変えざるを得ないパターンもあります。例えば、ラスボスになるはずだったキャラクターが味方になってしまうとか…。そこで芝居を変えると、『何か声違う?』と言われることがあります」

――ともあれ、そういう試行錯誤するのも役者の醍醐味(だいごみ)かもしれませんね。

「よく言えばそうかもしれません。ただ、アニメやゲームに関しては、やはり“同じ”が望ましいのでしょうね」

浅沼晋太郎◆「想像することで楽しみが増える仕事だと感じています」

――「映画 ギヴン」ではBL(ボーイズラブ)作品に初挑戦されましたが、演じられてBLの魅力はどこにあると感じましたか?

「他のBL作品を見ていない状態で言うのもあれですが、僕個人は“この作品はBLなんだ”と意識することなく演じていました。男の子が女の子を好きになったり、女の子が男の子を好きになるのと同じで、何も変わらないと感じたんです。『自分で経験したことでなければ演技に説得力は生まれない』という考え方がありますが、僕はそれについて否定派なんです。だって、“ゾンビ役はどうするの? 宇宙人は? 異世界人は?”となりますから」

――アニメの世界では特に現実離れしたキャラクターが多いですからね。

「なので、特に声のお仕事をしている人こそ想像力を駆使して演じなければいけないと思っていますし、想像することで楽しみが増える仕事だと感じています。そこから、“男の子を好きになるってどんな気持ちなんだろう?”と想像を膨らませてみましたが。考えれば考えるほど普通のことだったんですよね。なので、“普通に演じるのが一番なんじゃないか”という結論に至りました。声もあえて作り過ぎず、地声に近い声で演じさせていただきました」

――また、過去に演出にも携わっていた即興劇「AD-LIVE」の2020年の公演は、無観客生配信となりました。2019年までとの違いは感じましたか?

「もちろん感じました。今までは、その場にマッチしたアドリブワード(さまざまなワードが書かれた紙のこと。出演者は、引いたワードを必ず劇中で使用しなければならないという『AD-LIVE』独自のシステムがある)を読み上げた時、笑い声や拍手がたびたび起きていたんです。でも今回はそれがないので、“この展開で果たして大丈夫だったのか?”と不安で仕方がなかったです。しかも、今回は相手が日笠(陽子)でしたし!(笑)」

浅沼晋太郎◆「想像することで楽しみが増える仕事だと感じています」

――共演経験が多く長い付き合いのお二人がどんなお芝居を見せるのかと、ファンの皆さんも注目していたでしょうね。

「長く舞台の演出をやっていると、その人がどういうタイプの役者なのかある程度は予想がつくんです。例えば、『AD-LIVE』総合プロデューサーの鈴村(健一)さんと、森久保(祥太郎)さんは、舞台を盛り上げるため随所にスパイスを入れるんだけど、最終的にはそのスパイスでおいしいカレーを作り上げてくれるような2人。だから、乗っかることも冒険することもできたんです。だけど、日笠は…(笑)。もう、そういう次元にはいないんですよ。問答無用でぶっ壊そうとするので!」

――今までのやり方は通用しないと…。

「以前、水樹奈々さんの座長公演(2019年開催の『水樹奈々大いに唄う 伍』)で一度、日笠を演出していたからこそ分かったんです。“ぶっ壊すタイプの役者だ”と…。“協力してカレーを作りたいからスパイスを入れてくれ”と言っているのに、あんこを持ってくるような人です。びっくりさせるためだけに(笑)。だから、とても怖かったですね。『AD-LIVE』には2016年から参加していますが、前日に一睡もできなかったのは初めてでした。でも、やってみたら思ったより歯車が合ったので、安心しましたね。翌日、よく分からない筋肉痛がありましたけど(笑)。2020年の後半に、すごい経験をさせてもらいました」

浅沼晋太郎◆「想像することで楽しみが増える仕事だと感じています」

【プロフィール】

浅沼晋太郎(あさぬま しんたろう)

1976年1月5日、岩手県生まれ。山羊座。O型。アニメ「『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rhyme Anima」(TOKYO MXほか)などに出演中。「劇場版 生徒会役員共2」が2021年1月1日公開。2021年1月5日に「浅沼晋太郎2021CALENDAR『PLAYLIST』」が発売される。

【生写真告知】 

TVガイド年末特大号(2020年12月25日・2021年1月1日 合併号)の関東版をアニメイト通販で購入すると、浅沼晋太郎の限定生写真を絵柄3種の中からランダムで1枚プレゼント!!

※3種のうちいずれかランダムで1種(種類は選べません)
※在庫には限りがございます。ご了承ください。

※詳細はhttps://www.animate-onlineshop.jp/products/detail.php?product_id=1869591

【プレゼント】

サイン入りエコバッグを3名様、サイン入り生写真を1名様にプレゼント!
応募はコチラ→https://www.tvguide.or.jp/tvguide_enquete
(応募期限: 12月28日午前11:59)

ハガキでの応募方法は「TVガイド」年末特大号(P81)をご覧ください。

取材・文/松本まゆげ 撮影/小林裕和 ヘア&メーク/ito スタイリング/ヨシダミホ



この記事をシェアする


Copyright © TV Guide. All rights reserved.