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岩本蓮加(乃木坂46)☆初主演映画「世の中にたえて桜のなかりせば」への想いを語る2022/03/30

 4月1日公開の映画「世の中にたえて桜のなかりせば」は、映画初出演となる乃木坂46の岩本蓮加さんと大ベテランの名優・宝田明さんがW主演を務める注目作。終活アドバイザーのアルバイトをしている不登校の女子高生・咲(岩本)と、同じく終活アドバイザーとして働く敬三(宝田)が次第に心を通わせながら、さまざまな人々の人生と向き合っていく心温まる物語です。宝田さんと共に主演という大役を務めた岩本さんに、役作りや映画の見どころ、演技の面白さなど、たっぷりと語っていただきました。

──映画初出演にして主演という大役を務めました。最初に今回の話を聞いた時は、どんな心境でしたか?

「うれしいという気持ちがありつつも、演技経験がほぼない自分が最後までやり遂げられるのかなという不安も大きかったです。ベテランの方に囲まれていたので、どうしても緊張はありましたし、押し潰されてしまいそうな気持ちもありました」

──そんな中、W主演を務めた宝田さんの存在はやはり大きかったのでは?

「本当に大ベテランの方なので、もちろんお会いする前はかなり緊張していたんですけど、実際にお会いしたら本当に優しい方でした。しかも、ジョークを言って場を和ませてくれたり、おちゃめな一面もある方なんです。演技の面では、『そのままでいいよ』って言ってくださって、基本的には自由にやらせていただきました」

──宝田さんからは、演技についてアドバイスも?

「『ここは、こういう目線で言ったら伝わると思う』とか、私なんかがいいのかなって思うぐらいアドバイスをいただきました。アドバイスというよりは提案という感じで、『こうしてみる?』って言っていただいて挑戦してみたり、一緒にどう演じるかと考えてくださったり、一緒に声をそろえてしゃべるシーンでは『僕がこういうタイミングで言うから』と教えてくれたり、一緒にお芝居を作っている感覚が強かったです。楽しくしつつも、役と向き合うということもちゃんと教えてくださって、一緒に演技ができて本当に良かったと思っています」

──演じるということについては、どんな楽しさを感じましたか?

「やっぱり、ちょっと違う自分になれることが演技の面白さだと思います。私は、それがすごく楽しかったです。ただ、全部が難しかった感覚もあります。ちょっと目線の使い方を変えるだけでセリフの受け取り方が意味深になったり、同じセリフでも言い方で伝わり方が違うし、どうやったら的確に伝えられるかは苦心しました。なので、セリフの言い方だけじゃなく、細かい動作や仕草にも全部の意識を集中させて、どんなに小さなことでも、1から10まで考えて言葉を発しないといけないということを学べたと思います」

──咲という自身の役柄については?

「役作りはあまりせず、年相応で等身大の女の子を演じた感覚です。でも、等身大の演技は難しかったです。あまり岩本蓮加を出したくないけど、等身大であるっていう、その境目が」

──咲には共感する部分も多かったんでしょうか?

「共感するというよりは、一緒に感じる。学んでいくという気持ちでした。咲ちゃんは終活アドバイザーというすごく珍しいアルバイトをしているので、私自身も新鮮でしたし、演技をしていく中で自分も人間として成長するというか」

──劇中では、終活アドバイザーの2人が遺書の書き方を相談されるシーンなどがあります。

「いろいろな人がいて、いろいろな人生があるということを、今回の作品であらためて実感することができたと思います。遺書についても、イメージが変わりました。自分が今まで生きてきた証を書き残すものが遺書だと考えると、すごくいいものだなって。どんな人生でも、書き残してみたらまた違った感情が芽生えたり、のちのち見返すとつらかったことも自分にとっては必要な出来事だった、自分の人生にいい影響があったと思えたりすると思うんです。私は日記を書いたりするんですけど、毎日1行でも2行でも何かを書き残すのはやっぱりすてきなことだなって、今回の作品で遺書が持つ意味を知ることで再確認できた気がします」

──劇中では、桜がとても印象的な役割を果たしています。

「川の近くで撮影をした時に、周辺の桜が奇麗だったことが印象に残っています。実際に桜を目で見て、感じながら演技ができるのはありがたかったですね」

──岩本さん自身、桜にまつわるエピソードは何かありますか?

「桜の思い出は、たくさんあります。特に、実家の窓から見える奇麗な桜並木は、今も記憶に残っていますね。私が生まれた時からずっと見ていた桜なんですけど、最近になって切られてしまったので、すごく寂しいなーって。でも、桜には楽しい思い出がいっぱいあるし、桜を見るとどこか懐かしい気持ちにもなれるんです」

──学校で同級生の女の子に怒りを爆発させるシーンもありますが、今までに見たことのない表情でびっくりしました。

「私はああいう場面に直面したことがないけど、素直な気持ちで演じることができたと思います。母にそのシーンを見せたら、『蓮ちゃんがいつも泣いてる時の顔だね』って言われました(笑)。ファンの人たちに見せたことはないけど、母にとってはおなじみの顔で、素の私なのかもしれません」

──宝田さんからアドバイスをもらったエピソードがありましたが、乃木坂46の中でよくアドバイスをくれる先輩はいますか?

「みなさんアドバイスをしてくれますけど、(秋元)真夏さんが多いのかなと思いますね。そんなに深刻な感じではないんですけど、最近の状況を話すと、『じゃあ、こうすればいいのかなー』という感じで一緒に考えてくれます」

──一方的にアドバイスするのではなく、一緒に考えるのは宝田さんとも共通する部分ですね。では、逆に岩本さんがアドバイスすることは?

「うまくできているかは分からないですけど、相談されたら私なりに考えてアドバイスをしたりしますね。特に、仲良しの(佐藤)楓とかは、仕事のこともプライベートのこともよく相談してくれます」

──誰かにアドバイスをする時、岩本さんが意識していることはありますか?

「変にお世辞を交えないで、全部を素直に正直に言うことです。相手は私のことを信頼しているからこそ相談してくれるんだと思うし、だったら正直なことを言ってくれた方が、自分が逆の立場だったらうれしいんです。『他人からは、そう見えてるんだ!』って知ることができるし、『こんなに正直なことを言ってくれる人だったら、褒めてくれている時も本当なんだ』って、より信頼感が強くなっていくので。だから、正直であることは大事なのかなって思っています」

──初主演作を経験した、今の気持ちを最後に教えてください。

「『世の中にたえて桜のなかりせば』は、いろんな人たちの人生に触れて、自分の過去や今、これからを考えさせてくれる物語で、幅広い世代に響く映画になっていると思います。今後は、この作品で学んだことを別の機会でしっかり発揮して、その新たな経験からまた学んでいきたいです。今は、そんな気持ちになっています」

【プロフィール】

岩本蓮加(いわもと れんか)

2004年2月2日、東京生まれ。水瓶座。B型。乃木坂46のメンバー。「乃木坂工事中」(テレビ東京系)にレギュラー出演中。発売中の乃木坂46、29枚目のシングル「Actually…」では、選抜メンバーとして参加。

【映画情報】

「世の中にたえて桜のなかりせば」
4月1日(金)全国ロードショー

不登校の女子高生・咲(岩本)は、老紳士の敬三(宝田)と共に終活アドバイザーのアルバイトをしている。終活相談に乗りながら、生徒からのいじめが原因で教師を辞めた、かつての担任の部屋をたびたび訪れる咲。そしてある日、咲は敬三から妻との思い出が残る桜の木の話を聞く。咲は、その桜の木を探そうと決心するが…。

【プレゼント】

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応募はコチラ→https://www.tvguide.or.jp/tvguide_enquete
(応募期間:2022年3月30日正午~4月6日午前11:59)

ハガキでの応募方法は「TVガイド」4月8日号(P98)をご覧ください。
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取材・文/大久保和則 撮影/岡本武志 ヘア&メーク/小坂知未 スタイリング/鬼束香奈子 衣装協力/レディメイド、J-STUDIO



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