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大貫勇輔◆「お会いした瞬間“宮野さんだ!”ってテンションが上がっちゃって…」
宮野真守◆「大貫さんは感性がすごく鋭いんですよ」2020/06/03

大貫勇輔◆「お会いした瞬間“宮野さんだ!”ってテンションが上がっちゃって…」<br>宮野真守◆「大貫さんは感性がすごく鋭いんですよ」

――ところで、本作の台本を読ませていただいたのですが、比較的セリフに「…」が多いように感じました。これを、お二人はどのように解釈していますか?

大貫 「僕は最初、黙る部分だと思っていました。そこには何も入れてはいけないんだなと…。だけど、4話から皆さんのお芝居を見るようになって、必ずしもそうではないと感じたんです。もちろん、画によってですが、皆さん息遣いの表現をされていて…」

――それは、舞台やドラマとは違いますよね。

大貫 「そうですね。舞台やドラマでは体で表すことができますが、アニメの場合はそうはいかないですから。声にどれだけ感情を乗せられるかが重要なのだと思いました」

宮野 「『…』は、言わば“台本あるある”なのですが、僕はチャンスだと思っているんです」

大貫 「チャンスですか?」

宮野 「人間って、日常生活において息でニュアンスを表現していることが結構あるんです。驚いた時に息を吸うことがありますし、そもそも話し始める前は絶対に息を吸いますし」

――ああ、確かにそうですね。

宮野 「今の『ああ』も、息芝居に近いですよね。そういうニュアンスが、台本の『…』に込められていると思うんです。つまり、ここで自然な息を入れられると、すごく自然体の芝居になってキャラクターにリアリティーが生まれるんです」

――だから、チャンスなんですね!

宮野 「なので僕は、『…』があったらそこまでのキャラクターの行動を逆算して、どんな芝居で『…』を埋めるのが自然か考えています。たまに、“なぜここに『…』が入っているんだろう?”と理屈の通らないこともあるのですが、そういう時ディレクションで『入れてください』と言われると抵抗がありますね。不自然になってしまうので…」

大貫 「なるほど!」

宮野 「自然であれば、息はマイクに乗せていいと思いますよ。キャラクターは止め絵ではないですし、生きていますからね。ベテランの声優さんはこれをサラリとやっていらっしゃる印象で、6話と7話に出演される小山茉美さんがすごく自然にやっていらしたのを見て、すてきだなと思っていました」

大貫 「奥が深い! すごく勉強になりました」

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【プロフィール】

大貫勇輔(おおぬき ゆうすけ) 
1988年8月31日神奈川県生まれ。おとめ座。A型。近年の主な出演作品は、2019年のドラマ「ルパンの娘」(フジテレビ系)、「グランメゾン東京」(TBS系)、舞台「メリー・ポピンズ」(18年)、「ロミオ&ジュリエット」(19年ほか)、「ねじまき鳥クロニクル」(20年)。ミュージカル「ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~」が上演予定。

宮野真守(みやの まもる) 
1983年6月8日埼玉県生まれ。ふたご座。B型。「ウルトラマン クロニクル ZERO&GEED」が放送中で、6月20日から「ウルトラマンZ」(ともにテレビ東京系)がスタート予定。アニメ「銀河英雄伝説ーDIE NEUE THESEー」(NHK Eテレ)、「あひるの空」(テレビ東京系)が放送中。

【番組情報】 

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「富豪刑事 Balance:UNLIMITED」
7月16日スタート
フジテレビほか
木曜 深夜0:55~1:25

筒井康隆のミリオンセラー小説「富豪刑事」(新潮文庫刊)をアニメ化。大富豪の御曹司で刑事の神戸大助(大貫勇輔)と熱血刑事・加藤(宮野真守)の対立するバディを描く。加藤が警備にあたっていたフェスティバルの会場が爆破予告事件に巻き込まれて緊迫する中、大助が現れ…。

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(応募期間:2020年6月3日正午~6月10日午前11:59)

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取材・文/松本まゆげ 撮影/中村彰男

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