令和のメインストリーム、アイドルMC&冠バラエティーを視聴データでチェック!2026/09/29 10:00

今回はアイドルグループやそのメンバーの冠番組、およびMCを務めるバラエティーに注目する。
今も昔もアイドルはテレビに欠かせない存在だ。かつては歌番組への出演が活動の中心だったアイドルたちは、やがてドラマ、バラエティー、情報・報道番組へとその活動領域を貪欲に開拓していく。それは多くの先人たちが積み重ねてきた、たゆまぬ努力の結晶であるだろう。その後、推しカルチャーの浸透も相まって、そうした彼らの活躍がテレビの可能性や楽しみ方を大きく広げていることは間違いない。
そんなアイドルバラエティーの現在地をひもとくべく、関東190万台を超えるレグザの視聴データをもとに、2026年4月~8月に放送されたアイドルの冠バラエティー、およびMCを務めるバラエティー番組のベスト20を作成してみた。
ランキングは「リアルタイム視聴」と、とタイムシフトを利用した「見逃し視聴」や後日再生視聴を含む「録画再生」の合算により作成。同一番組は期間中の最高位の放送のみをカウントしている。なお、ポイントは1位を100とした場合の割合である(以下同)。

トップは、いまやバラエティー番組ランキングの上位常連番組の一つである「それSnow Manにやらせて下さいSP」(TBS系)。4月3日放送の“完コピダンス企画”が、2位に約16ポイント差をつけて、堂々の1位を獲得した。2位には8月30日放送の「Golden SixTONES」(日本テレビ系)。SixTONESがパーソナリティーも務めた「24時間テレビ49」直後の緊急生放送が最高ポイントだった。Snow ManとSixTONESのレギュラー冠バラエティーが1、2位を占めたことは、まさに今の彼らの人気と実力を象徴する結果といえる。

9位には、Snow Manの東京都江戸川区出身メンバーである佐久間大介、渡辺翔太、宮舘涼太のいわゆる江戸川トリオがMCを務めた出色のロケ番組「Snow Man 佐久間 渡辺 宮舘の江戸川会」(TBS系)がランクイン。また15位には、SixTONESのデビュー6周年を記念したシリーズ特番「6SixTONES」(TBS系)がランクインして、両グループともに音楽活動以外でも確かな存在感を示している。
3位には二宮和也の冠バラエティー「ニノなのに」(TBS系)。同局放送の「VIVANT」新シリーズがスタートする前週で、堺雅人がゲスト出演したスペシャルが最高ポイントだった。ほかにも、日本テレビの「金曜ミステリークラブSP」(8位)や、同じく日本テレビの期首特番「クイズフェス!2026春」(11位)など、二宮がMCを務めたバラエティーがランクイン。秋にはTBSで「アジア大会」のアンバサダーを務め、嵐としての活動を終えてもなお、活躍の幅を広げている。
そして嵐のメンバーといえば、相葉雅紀の「BABA抜き最弱王決定戦2026夏」(フジテレビ系、6位)、「嗚呼!!みんなの動物園」(日本テレビ系、7位)、「口を揃えたフシギな話」(TBS系、18位)、「相葉ヒロミのお困りですカー?」(日本テレビ系、20位)など、レギュラー、特番問わず、多くの番組でランクインを果たし、二宮と同様に存在感を見せた。また、櫻井翔が主宰を務める「真剣遊戯!THEバトルSHOW」もランクインするなど、嵐の根強い人気を示している。
そして5位には、8月19日放送「有吉の壁×EBiDANライブ」がランクイン。EBiDANは結成15周年記念シングル「Yes! 東京」を8月11日に発売し、初週でミリオン突破を果たしたスターダストプロモーション所属のアイドル集団。超特急やM!LK、SUPER★DRAGON、ONE N’ ONLYなど、人気グループが集まった15周年記念ということで勢いの強さをあらためて示した。また、今やテレビでメンバーの姿を見ない日はないほど人気急上昇中なM!LKの初冠バラエティーも13位と大健闘している。
続いてもう少し細かな分析を試みるために、午後11時以降の深夜番組に絞ったランキングのベスト10を見てみよう。

こちらは人気のレギュラーバラエティーが上位に並んだ。トップは、Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔が笑福亭鶴瓶とともにMCを務めるトークバラエティー「A-Studio+」(TBS系)。直前の時間枠で放送されていたドラマ「Tシャツが乾くまで」出演の中島歩がゲストの放送回が最高ポイントだった。

2位は、Snow Manの佐久間大介がバナナマン・日村勇紀と組んだ日本テレビの冠バラエティー「サクサクヒムヒム☆推しの降る夜☆」。佐久間の持ち味が前面に出た推しトーク番組。この回は、Snow Manから初めて深澤辰哉がクレーンゲームの名手としてゲスト出演した。
さらに、SUPER EIGHTがMCを務めるテレビ朝日の長寿音楽バラエティー「EIGHT-JAM」が3位、timelesz・菊池風磨と見取り図・盛山晋太郎の音楽バラエティー「騒音上等!!音鳴り部」(テレビ朝日系)が4位、堂本光一と加藤シゲアキのエンタメ深掘りバラエティー「光一&シゲのSHOWマン!」(テレビ朝日系)が5位、Travis JapanがMCを務めるサッカーバラエティー「けるとめる」(フジテレビ系)が6位と、多彩なジャンルの番組がめじろ押し。
どれも深夜ならではのターゲットを明確にした番組で、決して人気を当て込んだファン向け番組ではないというところに、今のアイドルたちの個性と強さがうかがえる。アイドル勢の活躍の場として深夜番組には今後も注目だ。そして10位には、女性アイドルグループから元日向坂46の齊藤京子出演のテレビ朝日「キョコロヒー」がランクインして気を吐いているのも興味深い。
最後に、午前~午後帯の朝・昼番組のベスト10を見てみよう。土・日をメインに午前中~午後の時間帯にも数多く放送されているのが、アイドルバラエティーの大きな特徴である。

トップに立ったのは、放送開始から18年目を迎える「スクール革命!」(日本テレビ系)。2位を30ポイント以上突き放し、圧倒的な1位だ。いわゆるアイドルMCバラエティーとは違うが、内村光良を担任、アンタッチャブルの山崎弘也、オードリーらをクラスメートとして、Hey! Say! JUMPの山田涼介、知念侑李、八乙女光、SixTONES・髙地優吾が生徒役を務めるという学園設定の王道バラエティーとしてその安定感はゆるぎない。毎回、芸人やタレントをゲスト講師に迎えて授業を行うという古典的な形式と、レギュラー陣の鉄壁のチーム感が長い人気の源泉だろう。この時間帯のアイドルバラエティーとしてある種の完成形だといえる。3位には、この4月から日曜午後の時間帯に枠移動した「timeleszファミリア」(日本テレビ系)が入った。
4位は岡田准一とロバート・秋山がMCを務める体験バラエティー「今さらシロー~テストに出ないが役に立つ~」(TBS)。10月からは月曜午後10時のプライムタイムに進出する。8位には、「timelesz project」で名を上げたROIROMの冠番組「ロイロム鉄道~私を待ってる人がいる~」(日本テレビ)がランクインして健闘を見せている。
こうしてみると、Snow Man、SixTONESをはじめ、その後それを追いかけるM!LKらアイドルたちの活躍ぶりは本当に多岐にわたっていることが分かる。これはまた彼らのアイドルとしての人気だけでなく、バラエティーでの実力も兼ね備えている証拠でもある。その中から、今後のテレビバラエティーの新しい可能性も生まれてくるといえるだろう。今後も、バラエティーにおけるアイドルの活躍をウォッチしていきたい。
文/武内朗
提供/TVS REGZA株式会社
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