「VIVANT」“ブルーウォーカー”花岡すみれが撮影現場で得た刺激「何倍も頑張らなきゃと」2026/08/22 12:00

堺雅人主演の日曜劇場「VIVANT」(日曜午後9:00)第2シーズンが現在TBS系で放送中。本作で“ブルーウォーカー”こと太田梨歩を演じる花岡すみれよりコメントが到着した。
本作は、福澤克雄監督が原作・演出を手掛けた日曜劇場「VIVANT」(2023年/TBS系)の続編。自衛隊の非公認部隊「別班」の諜報員・乃木憂助(堺)と彼を取り巻く人々の暗躍を描く完全オリジナルストーリーだ。
8月15日に放送した第14話も衝撃展開の連続だった。テントのモニターである新庄浩太郎(竜星涼)がタイ警察に銃撃され、変わり果てた別班員5人の姿も映し出された。特に視聴者を驚かせたのは公安部・外事第4課の野崎守(阿部寛)の裏切りと、樊林杏(宮下今日子)が所属する中国の諜報部隊「シンシー」の登場だろう。

苦境に立たされる乃木をバックアップしているのが天才ハッカー・太田(花岡)だ。太田は卓越したハッキング能力を備えており、その実力は乃木も認めるほど。
8月22日の第15話放送を前に花岡が現在の心境を告白。乃木の求心力や堺との芝居、撮影前から現場を見学して臨んだ「VIVANT」への思い、そして撮影裏話などを明かした。
天才ハッカーでも「機械のようにはしたくなかった」

――今回、太田を演じるにあたってどのようなことを意識しましたか?
「天才ハッカーというと『かっこよくて物怖じしない』というようなイメージが先行しがちだと思うんです。演出陣とお話ししていて、ブルーウォーカーは、少し人間味があるところが魅力だと感じていました。ですから、天才ハッカーという能力ばかりが前に出て、感情の揺れが見えない“機械のような存在”にはしたくなかったんです。あくまで『太田梨歩』という一人の生身の人間がいて、その人が高いハッキング能力を持ち、“ブルーウォーカー”と呼ばれているんだということを、撮影に入る前から意識していました。また、太田自身は普通の女の子でもあるので、目の前で起きる一つ一つのことに、素直に反応することも大切にしています」
――ハッキングシーンのために準備をされたと伺いました。
「撮影に入る直前に、手元の操作とセリフを連動させるための練習時間を作っていただきました。『このセリフの後に映像が出るから、ここでEnterキーを押す』といったところまで細かく確認してから撮影初日を迎えました」
――実際に演じてみていかがですか。
「実は、それまでパソコンをほとんど触ったことがなくて(笑)。撮影現場でも『ここにひじを置くと自然だよ』と教えていただきました。回を重ねるごとに、少しずつタイピングも上達していると思うので、手元にも注目していただけたらうれしいです」
乃木の瞳に感じた“吸引力”

――太田は乃木に協力していきますが、演じながら感じた“乃木の求心力”はどこにあると思いますか?
「堺さんとお芝居をしていて印象的だったのが、じっと真っすぐ目を見て語りかけてくださることです。こちらに何かを伝えようとする力と同時に、私からも何かを受け取ろうとしてくださる。その“吸引力”のようなものを、実際に向き合っていてすごく感じました。乃木の瞳には、『この人なら信じていい』と自然に思わせるものがあるんです。ずっと孤独だった太田が『この人なら』と思えた理由の一つも、そこにあるのかなと思います」
――堺さんと実際に対面で演じたシーンはいかがでしたか?
「それまではモニター越しのやりとりが多かったので、2人きりで実際に向き合うシーンでは、かなり緊張していました。でも堺さんが、『ブルーウォーカーにとっても緊張感のある場面だから、その緊張を生かしていいんじゃないか』というように、ポジティブに捉えてくださったんです。私は必死に緊張をなくそうとしていましたが、『なくさなくてもいいんだ』と思えるようになって。そのひと言で、自分自身の緊張も役の感情として表現できるようになりました」
――実際に堺さんと共演する中でどのような印象を持ちましたか?
「堺さんは、私にも『その早口のセリフ、どうやって練習したの?』と、すごく自然に聞いてくださるんです。本当に純粋に興味を持って話しかけてくださるので、『こういうふうに練習してきました』と私も一生懸命お話ししました。変に謙遜してしまったり、上下関係を感じたりしないような自然な雰囲気を作ってくださる。そういうお人柄も含めて、堺さんが『VIVANT』の撮影現場を支えていらっしゃるんだと感じました」
「御上先生」でも一緒だった飯田Pの一言が励みに

――飯田和孝プロデューサーとは日曜劇場「御上先生」(2025年/TBS系)に続いてご一緒されています。撮影前にはどんな話をしましたか?
「『御上先生』の時からいろいろ相談させていただいていて、そのたびに温かい言葉をかけてくださるので、すごく感謝しています。今回も、撮影に入る前に『とにかく不安なんです』と率直にお話ししました。そうしたら『事前に見学に来てもいいよ』と言ってくださって。実際に、撮影に入る前から現場を見学させていただきました。どんなテンポで撮影が進んでいるのか、撮影現場にどんな空気が流れているのかをあらかじめ知ることができたのは、本当にありがたかったです。何も知らずに入るのと、一度その雰囲気を知ってから入るのとでは、心持ちが全然違いました」
――演技を見た飯田プロデューサーから感想などはいただいたのでしょうか?
「第11話の放送後には、飯田さんから『凛とした、いいブルーウォーカーだったよ』と声をかけていただいて。そのひと言がすごくうれしくて、この先、自分で放送を見る時にも大きな励みになりました」
――事前に撮影現場を見学した中で「VIVANT」ならではだと感じたことはありますか?
「『VIVANT』は、それぞれが準備して撮影現場に持ってくるものの量や質がすごいんです。見学した時に、堺さんのセリフ量やたたずまいを見て、『ここまで準備をして、やっとスタートラインなんだ』と感じました。それを見たら、『私はその何倍も頑張らなきゃ』と気が引き締まって。同じ日曜劇場でも、また違った刺激をたくさんいただいています」
「本当に太田梨歩になったんだ」と実感した部屋のセット

――太田といえばドラマ内で登場する部屋も印象的ですよね。
「セットに入った瞬間に、『私は今、太田梨歩になったんだな』と一番強く実感しました。壁のステッカー1枚、机の上の散らかり具合一つとっても、スタッフの皆さんが細部までこだわって作ってくださっていて。あの空間から受け取るエネルギーは、お芝居をする上ですごく大きかったです。ちなみに、部屋にあるリンゴは、実際に私がかじっています。放送を見た周りの方から『ちゃんと栄養のあるものも食べないと』とツッコまれることがあります(笑)」
――モニター越しに海外で起きている出来事を想像しながら演じることへの難しさもありましたか?
「特に印象に残っているのが、爆発のシーンです! 台本には『爆発』とひと言書いてあるだけで、私が頭の中で想像していたものと、実際に海外で撮影された映像のスケールが全然違っていて(笑)」
――どう違っていたのでしょう?
「最初はスタッフの方が手や表情を使って『バーン!』と説明してくださるので、それを頼りに驚いてみるんです。でも、監督から『そんなもんじゃないよ、もっと激しいんだよ!』と教えていただいて、『え、そんなに!?』って(笑)。そこから、海外ロケを終えたスタッフの方に実際の様子を聞かせていただいたり、第1シーズンをあらためて見返したりしながら、自分の中のイメージをどんどん膨らませていきました」
――スケールが大きい「VIVANT」という作品ならではの演技アプローチですね。
「日常ではなかなか体験しないような規模の出来事を、実際には目の前にない状態で想像しながら演じる。想像力をフル回転させてお芝居をするのは初めての経験で、すごく刺激的でした」
――第14話では、逃亡した警視庁サイバー犯罪対策課の「ホワイトハッカー」東条翔太(濱田岳)を、乃木の別人格・F(堺/二役)が追い詰めるところで幕を閉じました。疑惑が次々と広がる中、第15話はどんなところに注目してほしいですか?
「第15話は、これまで以上に『誰が裏切るのか分からない』『敵がどこにいるのか分からない』という、ヒリヒリした緊張感が加速していくと思います。味方だと思っていた人が本当に味方なのか、逆に敵に見えている人にも何か理由があるのか……。さまざまな人物の思惑が入り交じっているので、これまでちりばめられてきた伏線を振り返りながら、『あの時のあれは、こういう意味だったのかな』と思っていただけると、より楽しめると思います」

乃木の瞳に感じた“人をひきつける力”。孤独に画面と向き合ってきた太田は、その力に導かれながら、さらに大きな「VIVANT」の渦中へと踏み込んでいく。
【番組情報】
日曜劇場「VIVANT」
TBS系
日曜 午後9:00〜9:54
文/TVガイドWeb編集部
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