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孤独と覚悟のイノベーション「Climbers」で語った“未来の正解”「西田二郎+」第10回2026/06/19 17:00

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孤独と覚悟のイノベーション「Climbers」で語った“未来の正解”「西田二郎+」第10回

 「ダウンタウンDX」を20年にわたってけん引し、今は「DOWNTOWN+(ダウンタウンプラス)」で「謎の男」として暗躍する“伝説のテレビマン”西田二郎。テレビの枠を飛び越え、長年苦楽を共にした出演者の素顔や番組の裏側、独自の視点でエンタメの最前線を赤裸々につづる不定期連載「西田二郎+(プラス)」! 今回は「イノベーションと未来の正解」を語る。

 どうも、西田二郎です。

 先日、「Climbers(クライマーズ)X 2026」という各界のトップランナーたちが2日間にわたり登壇するビッグなビジネスイベントで、「乗り越える」をテーマにお話ししてきました。ファッションデザイナーのコシノジュンコさんや、歌手の郷ひろみさんといったビッグな方々と同じステージに立たせていただき、そんな場に呼んでいただけただけで光栄でした。過去にも数多くの頂点を極めたクライマーズが立ってきた場ですが、僕はまだ山を登っている途中やのにね(笑)。

 昨年3月、僕は59歳と半年で読売テレビを早期退社しました。現在は静岡放送(SBS)のCCIOや、株式会社エビリーのCCOなど、いろいろと手がけています。そこで僕に期待されているのは、「イノベーティブなことをして会社を変えてほしい」「新しいクリエーティブを生み出してほしい」ということなんです。実際、この1年で「DOWNTOWN+」やSBSの「昼までダラット」、そして北海道から沖縄まで全国のローカル局をつないだ「ふぉゆどう」など、既存のやり方にとらわれない演出や取り組みに挑戦しています。

 僕は、イノベーターとは「間違いを真っ向から受け止め、覚悟を持って存在する人」だと思っています。多くの人は、ビジネスでも人生でも受験勉強でも、“正しいこと”だけにまい進してしまいますよね。でも、イノベーションや面白さというのは、常識とのズレや違和感から生まれるものなんです。つまり、本当に「面白い」を考えられる人というのは、ちゃんと常識を知っていて、今の時代を理解している人なんですよ。

 振り返ってみれば、僕は読売テレビ時代から演出やプロデュースという仕事の中で、イノベーティブなことをやっていたんやなあ、と今さらながら思います。

孤独と覚悟のイノベーション「Climbers」で語った“未来の正解”「西田二郎+」第10回

 「ダウンタウンDX」の「スターの私服」というコーナーがまさにそうでした。あれは楽屋前で、その日タレントさんが着てきた服を見せるだけの企画です。簡単すぎる企画だったからか、提案当初は多くのスタッフや出演者から「何がおもろいの?」と猛反対されました。ダウンタウンのお二人にも、すぐには理解してもらえませんでした。

 それでも僕は一人で、「スターの私服を見たい人は絶対にいる。ダウンタウンが扱うことで、新しい広がりが生まれるはずだ」と信じて、ぶつかって、ぶつかり続けました。ふたを開けてみたら、驚くほど高い視聴率を獲得できたんです。

 今だからこそ思えます。イノベーションとは、そういうものなんだと。

 もし今、イノベーティブに生きたいと思っている人がいるなら、覚えておいてください。孤独です。もがきます。へこむこともあるし、悩むこともある。全部やってきます。

 それでも、自分を信じてください。登るべき山は、自分の中にあります。

「間違えていい。未来の正解は今の間違いだから!!」

 未来給と現実給――そんなキーワードも交えながら、千数百人もの熱い視線を受けつつ、お話しさせていただきました。本当に、あっという間の時間でした。

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【プロフィール】
西田二郎(にしだ じろう)

1965年生まれ。1989年に読売テレビ入社。「11PM」のディレクターを経て、「ダウンタウンDX」のプロデューサーに。2015年に営業局へ異動し、新規事業などを担当。現在は静岡放送(SBS)のCCIO(チーフコンテンツイノベーションオフィサー)を務めるほか、一般社団法人未来のテレビを考える会の代表理事などの役職も担う。2026年6月、株式会社エビリーの最高クリエイティブ責任者(CCO)に就任。

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