大久保佳代子が悩みを聞いて背中を押しながら街歩き「大久保佳代子のさすらいの人生相談」2026/05/27

BS朝日では人生の酸いも甘いもかみ分けた大久保佳代子が、ぶらりと訪れた街で偶然出会った人たちから悩みを聞き、アドバイスする「大久保佳代子のさすらいの人生相談」(5月31日日曜午後6:00~)を放送。真剣に悩みを聞いて寄り添う言葉をかける大久保の姿に心が温かくなり、番組を見終わった後に誰かと会話したくなる。そんな、何げないやりとりにほっこりする番組だ。
記念すべき第1回は、東京都江東区の砂町銀座商店街と新宿区の神楽坂通りを、赴くままに散策。行く先々で気になった人に話しかけ、悩みを聞くだけでなく、前に進むための解決策を導き出していく彼女の姿に注目だ。悩みが解決したあかつきには、「お悩み退散」の札を渡して、大久保も相談者も、テレビの前の視聴者もスッキリ!

番組冒頭で、“人中(鼻と口の間)”が長くなっていることが最近の悩みだと打ち明けた大久保は、自分の悩みはそっちのけで、昭和の下町感が色濃く残り、ノスタルジックな雰囲気が人気の砂町銀座商店街で悩める人探しへ。
居酒屋を営んでいる83歳の女性に話しかけると、悩みを気にしないことが元気の秘訣だと笑い飛ばされ、大久保は逆に元気をもらう。ほかにも、実年齢よりも若く見られたいお茶屋さんの女性や、43歳でこじらせている自覚があると告白するカフェ勤務の男性などさまざまな悩みが飛び出した。

次に向かったのは、昔ながらの商店と高級飲食店が共存する、“おしゃれな下町”神楽坂通り。メイン通りから路地裏に少し入ると、昔の花街(芸者文化)の雰囲気が伝わってくる黒塀や石畳なども残っており、ジャパニーズテイストを味わいたい外国人観光客も多い商店街で、中学校が同じだった同級生カップルと遭遇。
はにかみながら「同棲したい」と打ち明けた2人の初々しさとラブラブな様子にうらやましがりながらも応援したい大久保は、彼らと別れた後も、不動産会社の看板にある間取りを見て、2人に合いそうな部屋がないかと気にする優しさを見せる。

その後、路地裏にしゃがんで何やら相談しているギャル3人組が気になり、同じようにしゃがんで話を聞くことに。憧れの美容室への就職を目指して、日々SNSの投稿を頑張っている3人に、フォロワー数50万人超えを誇る大久保はどんなアドバイスをするのかに注目!

また、痛風に悩んでいるという商店会会長と副会長に神楽坂通りの魅力を聞いたり、愛知県田原市出身の大久保と同郷だという女性と地元の話で盛り上がったりするなど、さまざまな人たちと触れ合った大久保。
そして、サイクルジャージに身を包んでカフェでくつろいでいた82歳の女性に声を掛けた大久保は、夫に先立たれ九州から一人旅をしていると聞いて、結婚生活について逆質問!?

さらに、1935年(昭和10年)創業の老舗和菓子店「梅花亭」のおかみさんや、店頭で新鮮な野菜や手作りの漬物を販売している、広島お好み焼き「くるみ」の店主と話に花を咲かせた大久保は、高知の酒と肴を提供している立ち呑み屋「ぼっちりや」へ。
常連客と乾杯し、ほろ酔いになった勢いでさまざまな話に耳を傾けた後は、「おしゃれでハイソな人たちが多くて、とっつきにくいのかと思ったけど、いい街でした!」と満足げな表情を浮かべた。

そんな大久保に、2カ所のロケを振り返ってもらうと、「皆さんの悩みがさまざまで楽しかったです!」と笑顔を見せた。加えて「悩み相談をすると聞いて、ハードルが高くて私で大丈夫かなと思いましたが、街を歩いている皆さんが気軽に声を掛けてくれたので助かりました。重たい悩みから軽いものまでさまざまで、それぞれが生きてきた中で生まれた悩みや、いろいろな方の人生に触れることができました。ぐっと胸に来るものもありましたし、興味深い悩みもあってあっという間でした」と感想を述べた。

二つの街を歩いて「最初の砂町銀座は、少し高齢のお姉さま方がしゃべりかけてくれて、人生の先輩からいろいろ聞けたこともありました。神楽坂はまた少し違うタイプの方が多かった気がして、街によって違ってそれも面白かったです」とそれぞれの街の印象を語った。
また、顔を見て相談に乗った際、意識したことを聞かれると「その方の表情や、間を見極めるというか……。間が開いちゃったなと感じた時は、これ以上聞かない方がいいのかな、と。意外としゃべってくれるかもっていう時は、言葉に勢いがあるので、その時々の雰囲気でなんとなく分かります。その辺のさじ加減は、顔を見て話を聞いた方がくみ取れるのかも。今日も、『今、心を開いてしゃべってくれているかも』と思う瞬間があったので、すごくうれしかったです」と答えた。

しかし、若い頃は、「間があくと言葉で埋めなきゃとか、話しやすいようにこっちが説明してあげなきゃと思っていました」と打ち明けた。以前は、「先回りして『こうですよね』と答えを誘導しがちでした。でも今は先回りしなくても、時間があればしゃべってくれるかもと待てるようになりました。経験や年齢を重ねてきて、間って人それぞれだなと気付いたり、間を待てるようになったりしたので、私も成長しているんだなと思います」と変化があったことを明かした。
今では人生相談のプロだが、学生の頃は悩み相談を受けることはなかったと話す。「基本的に身近な人に対する思いはあるけど、周りのみんなの誕生日を祝いたいタイプではないので、人に無関心な方なんですよ(笑)。でも、年を取ったからなのか、最近は、自分よりも年上の方に興味があって、その人が生きてきた過程などを聞くのが楽しいんです。言わないだけで、皆さんいろいろな経験をされてきたんだということが分かると、その人のことがより好きになるし、人に興味が持てるようになったのは年齢のせいかもしれないです」と、年齢を重ねたことで発見があったことを吐露する。

人に興味を持ち始めたきっかけは他にもあるようで、「去年、親が87歳で亡くなったんです。その時、シンプルに生きているってすごいなと思うのと同時に、“長く生きていたからって人間力が上がるわけじゃない”とも感じたんです。そこで、人ってなんか面白いなって、興味が湧いてきて。長く生きること自体のすごさも感じましたし、自分があと何年生きられるか分からないなと思ったことで、より人の話に興味を持って聞けるようになったのかもしれません」としみじみ語った。

そんな大久保自身、悩みはないのか確認すると、「悩む前に、自分で動いて悩まないようにしているかも」と意外な言葉が飛び出した。「悩みが生まれそうなところには行かないし、仕事で失敗して悩むことも今はないです。以前は自分を100%責めたけど、今は人のせいにできるようになっちゃって(笑)。あまり悩まなくなっているかも。もやもやするなと思った日は、お酒を飲んで頭を朦朧(もうろう)とさせて、わんこをなでていれば意外とスッキリします」と、悩みを回避したり自分で解決したりする能力を備えているそうだ。
「昔は仕事仲間が集まると、現場でのモヤモヤをお互いに話すこともありましたが、今はしなくなりました。あの時間が無意味だったと気付いたのか、ある意味で諦めているというか、受け入れているのかもしれないです。あと、そのときは悩んでいても、時間とともに悩みって薄れていきますよね」と、経験を重ねたからこそ、心に余裕ができたと受け止めているようだ。

改めてロケを振り返って、「悩み相談というところからスタートしましたけど、皆さんの悩みを聞いていると、その人の生きざまや考えていることが聞けて勉強になりましたし、しゃべっているうちに私のことも聞いてもらえて、ぐっとくるところがいっぱいありました。いろいろな人間ドラマみたいなものも見られるので、ぜひご覧ください」とアピールし、「レギュラー化を目指したいです!」と、番組が続くことへの意欲を見せた。

【番組情報】
「大久保佳代子のさすらいの人生相談」
BS朝日
5月31日 日曜午後6:00~午後6:54
取材・文/松下光恵
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