主演・森山未來、徴兵忌避がテーマの終戦ドラマ「笹まくら」共演者に川栄李奈、青木柚、堀田真由ら2026/05/16

NHK BSP4K・NHK BSでは今夏、森山未來が主演を務める特集ドラマ「笹まくら」(詳細未定)を放送。共演に川栄李奈、青木柚、堀田真由らが名を連ねる。
「笹まくら」の舞台は、戦時下の日本、徴兵忌避が国家への裏切りとされた時代。この反逆行為に踏み切った青年の、想像を絶する孤独と危険を繊細な描写で描く。彼はただ生き延びるために息を潜め、やがて終戦の日を迎えるが……。
20年後。平穏を手にしたはずの彼の前に、再び立ちはだかるのは、別の形をした“同調圧力”だった。戦争が終わり、時代が変わったが、人は本当に自由になれるのかを問いかける。
原作は丸谷才一氏による同名小説。これを気鋭の劇作家、秋之桜子氏が脚色。映画「バカ塗りの娘」(2023年)で芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞した鶴岡慧子氏が演出を務める。
主人公・浜田庄吉を森山が担い、その妻を川栄が、戦時中の浜田を青木、彼の逃避行を献身的に支えた恋人を堀田が演じる。
ウクライナ、ガザ、イラン、そして台湾有事。戦争はもはや過去の記憶ではなく、現実の影として迫っている。その時、人は何を選び、どう生きるのか。遠い時代の1人の選択を通して、いまの私たちに大きな問いを突き付ける。
この度、主要人物を演じる4人の役どころが公開されるとともに、それぞれからコメントが到着した。
森山が演じる浜田庄吉は、東京の町医者の家に生まれ育ち、無線工学科へ進学。そこで堺や柳と出会い、国家や軍に対する強い憤りを分かち合う。やがて入営した柳は軍内のいじめにより自ら命を絶ち、堺も苦悩の末に応召(おうしょう)。一方で浜田はひそかに徴兵を拒む決意を固め、誰にも告げないまま姿を消す。
その後、逃亡先で出会った阿貴子と恋に落ち、彼女の家にかくまわれながら終戦を迎える。そして20年後、私立大学の職員として平穏に暮らす浜田のもとに、不穏な影が差し始める。かつては英雄視された徴兵忌避も、時代の流れの中で評価が揺らぎ始めていた。いや応なく、浜田は過去の自らと向き合うことを迫られる
そんな庄吉役を担う森山は「『国家というものの目的は、戦争以外にない』。太平洋戦争の最中、その国家と戦争にあらがうように徴兵を忌避(兵役逃れ)した人間は英雄などではなく、盗みや殺人よりも重大な犯罪者でした。非国民のレッテルを貼られながらも命を賭(と)して国家権力から逃げ回った人、そして、命を賭して国家権力に従わざるを得なかった人。いずれの形で戦争を生き延びたとしても、そこには本当の意味での自由や平穏などなく、国家権力に振り回された挙句に心身に残った傷跡がむなしくうずきつづけたのではないかと想像させられます。作中で吐き出される冒頭のセリフは、長い戦後、あるいは戦前かもしれない2026年の夏に、どのように響くのでしょうか」とコメントを寄せた。

川栄が務める庄吉の妻・浜田陽子は、戦後、浜田と見合い結婚した若い妻。浜田が勤める大学の理事の親戚という出自を持つ容姿端麗な女性。日々の家事をこなしながら、近隣への気遣いも忘れず、社交的で家庭的な温かさを備えている一方、率直でやや無邪気な発言によって夫の内面を浮き彫りにする存在でもある。夫の昇進話を心から喜び、夫婦の幸福を願うなど素直で前向きな性格だが、ある種の弱さもあわせ持つ。そしてその二面性が、浜田が予想だにしなかった事件へとつながっていく。
陽子役に決定した川栄は「命や心を犠牲にしながら葛藤し生きた庄吉を支える、明るく一生懸命な陽子ですが、物語が進むにつれ抱えているものが明らかになります。森山未來さんとは本格的にお芝居をさせていただくのが初めてで、非常にうれしく思います。現場での自然体で丁寧な姿を近くで勉強させてもらいながら、キャストスタッフの皆さんとより良い作品を作っていけたらと思います。どの時代にも共通する、自由とは何なのか、どう生きるのが正解なのか。この問いを一緒に考えていただけたらうれしいです」と呼びかけた。

青木が抜てきされたのは若き日々の庄吉役。東京の町医者の嫡男。官立高等工業学校の無線工学科に進学後の昭和14年(1939年)、親しい学友の1人が入営後に、軍内のいじめに遭って自殺。怒りに震える庄吉は、徴兵忌避を決意し出奔する。
主人公の青年時代という難しい役柄に挑戦する青木は、「徴兵忌避をした青年は、自分が想像してもしきれないほどの重力を感じながら日々を送っていたのではないかと感じています。令和を生きる自分ですが、決して他人事ではなく、今を重ねながら脚本、原作を読み進めました。自分が同じ時代、環境に置かれた時に、“選択する”ということを選べるのだろうか。そんなことを延々と頭と心で考えています。自分にとっても、さまざまなことを見つめ直す撮影期間になると思いますし、浜田が生きた時代からしか感じ取れない夏の空気を大事にくみ取りたいです。森山未來さんと、浜田という1人の人生を、瞬間の連続を生きていければなと思っております」と語り、真摯(しんし)に役と向き合っている様子。

そして、堀田が務める、浜田の逃避行を支えた恋人・結城阿貴子は、戦時下の混乱の中で自由を求めて家を飛び出した芯の強い女性。素朴で柔らかなたたずまいの奥に、自らの運命を自分で選び取ろうとする。強固な意志を秘めている。浜田と出会い、共に逃亡生活をする道を選ぶが、一方で、家族への責任から完全に逃れきれない葛藤も抱え、理想と現実のはざまで揺れる。彼女は浜田にとって救いであり希望であると同時に、その純粋さと強さは、やがて訪れる浜田の運命の転換へと静かにつながっていく。
堀田は演じる阿貴子について、「浜田と行動を共にする、たくましい女性です」と説明し「生きることと死ぬことが常に隣り合わせにあるその時、人は何を選び、何を守るのか。当時を生きていない私たちだからこそ、その時間と今をつなぐ意味を深く考える作品だと感じます。戦後81年がたつ今、戦争の悲劇や理不尽さを風化させないことはもちろん、今も世界で起こっている争いに目を向けながら、登場人物たちの生き方や選択をしっかり胸に刻み演じたいと思っています。鶴岡監督のもと、再びお芝居ができること、とてもうれしく思います。心を込めて、この作品の世界を丁寧に紡いでいきます」と意欲を見せた。
あらすじ
浜田庄吉(森山)は私立大学の課長補佐として平穏な人生を送っていた。ある日、彼のもとに一通の訃報が届く。「阿貴子が死んだ……」その瞬間、封じ込めてきた過去の記憶が音を立ててよみがえった。
戦時中、20歳の青年・庄吉(青木)は、徴兵忌避という反逆罪を犯していた。召集令状を黙殺し、行方をくらましたのだ。「おれは誰も殺したくない、殺されたくもない」その逃避行は恐怖の連続だった。官憲から逃れ、通報の網をくぐり、日本中を流れ歩いた。そんな極限状態の中、出会ったのが年上の女・阿貴子(堀田)だった。
2人は結ばれ、明日をも知れぬ危険な旅路をともにした。あれから20年。日本は高度経済成長へ。浜田は過去を葬り、若く美しい妻・陽子(川栄)と明るい家庭を築いていた。
やっかいごとと言えば、心ならずも巻き込まれた、ライバル・西との昇進争いくらい。それも、浜田の課長内定で決着がついた。ところが、ここで事態は一変する。右翼誌が彼の過去を暴き立てたのだ。西の差し金だった。浜田の立場はにわかに暗転。徴兵忌避者は反軍の英雄なのか? それとも裏切り者なのか?
学内の見えない同調圧力が、浜田を静かに追い詰める。そして、浜田はついに過去の自分と対峙(たいじ)する。あの時、20歳の自分が探し求めたものの正体を知るために。
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