鈴木亮平&戸田恵梨香&永瀬廉「リブート」が一人勝ち!【2026冬ドラマランキング】2026/04/24 10:00

今回は関東184万台を超えるレグザの視聴データをもとに集計した、2026年1月クールの「冬ドラマランキング」を大発表。あなたが好きだったドラマは何位にランクされているだろうか?
後ほど平均視聴ランキング、継続視聴率ランキングも発表するが、まずは「リアルタイム視聴」とタイムシフトを利用した見逃し視聴や後日再生視聴を含む「録画視聴」の合算による「放送回別ランキング」のベスト30。なお、朝ドラや夜ドラ等の帯ドラマ、およびクールを跨いで放送されているドラマは除いている。ポイントは1位を100とした場合の割合である(以下同)。
鈴木亮平主演のTBS日曜劇場「リブート」全10話が放送回のベスト10を独占。最も数字の低い第7話でも、11位「おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-」(テレビ朝日系)第1話に大きな差をつけていて、圧倒的な力の違いを見せての完全勝利である。顔を変えて別人になりきる“リブート”というシステムと裏社会のリアルとを大胆な描写で描き切り、怒濤(どとう)の裏切り・考察合戦の中を最終回まで華麗に泳ぎ切った手腕は見事のひとこと。

脚本の黒岩勉、主演の鈴木亮平、それぞれにとっての代表作となることは間違いないだろう。クランクイン前に全話の脚本を完成、さらに第1話のオンエア前に全話が“完パケ”(=すべての撮影や編集が完成)していたという製作スタイルも民放ドラマとしては珍しく、内容に対する自信のほどがうかがえる。主演の鈴木だけでなく、戸田恵梨香、永瀬廉、Mrs. GREEN APPLEの藤澤涼架、そして出演者にすらキャスティングが伏せられていた、リブートする前の早瀬陸を演じた松山ケンイチなど、豪華なキャスティングも含め、この冬の文句なしの覇権ドラマだったと言えるだろう。

そしてもう一つ、11位以下の放送回ランキングにも驚かされた。11~30位の20本のうち17本をテレビ朝日のドラマが占めている。木曜9時の松嶋菜々子主演「おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-」と、火曜9時の竹内涼真主演「再会~Silent Truth~」(テレビ朝日系)が2作そろっての好成績。他ドラマの不振に助けられた部分はあるにせよ、安定の刑事ドラマ路線ではないテレビ朝日のドラマの好調は、1月クールの大きなトピックだった。
冬ドラの平均視聴ランキングも「リブート」が文句なしの1位
続いて「平均視聴ランキング」のベスト20を見てみよう。リアルタイム視聴と見逃し視聴を含む録画視聴の合算ポイントから全話平均を集計し、高い順に並べたランキングである。
首位はもちろん「リブート」。2位以下に大差をつけてのぶっちぎり第1位。2位と3位には「おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-」「再会~Silent Truth~」の“テレ朝ドラマ”2本が並ぶ。両作の間にはそれほどの差はないが、初回で最高ポイントを獲得した「おコメの女」と、かつての同級生たちが過去の恋や罪、互いの秘密をめぐって揺れ動く物語への興味で、最終回でベストポイントを得た「再会」は全く逆の動きを見せていて、テレビ朝日のドラマの幅の広さを感じさせた。
そして4位以下を見てみると、こちらでは驚くことにフジテレビ系のドラマがベスト10に5作ランクインしている。プライムタイム(午後7時~11時)に編成したすべての連続ドラマをベスト10入りさせたということになるわけで、こういうケースもなかなか珍しい。もちろん他局ドラマの動向による影響が大きいのだが、少なくとも大きく失敗したドラマがなかったということは確かだ。

8位の「東京P.D. 警視庁広報2課」や10位の「ラムネモンキー」など、既存のスタイルにとらわれない冒険作がキチンと相応の支持を集めており、フジテレビ復活の兆しを感じる2026年の幕開けとなったと言えそうだ。
対して、いつもなら人気となるTBSの火曜10時枠「未来のムスコ」の数字が5位に沈み、日本テレビ系のドラマが一つも10位以内にランクインしておらず、大きく遅れをとったクールでもあることが浮き彫りになった。
満足度では深夜ドラマのBL作が3位にランクイン!
続いて「最終回継続視聴率ランキング」のベスト20。最終回のポイントを初回ポイントで割った数値によるランキングで、継続率が高い(=初回に比べて最終回の数値が高い)ということは、作品内容に対する満足度が高い傾向があるのでは、という仮説に基づいた検証である。
最終回継続視聴率が100%を超えた(=最終回のポイントが初回を上回った)ドラマは全部で6本。とはいえ、かろうじて100%を超えたというレベルのドラマが多いのが正直なところだ。
唯一1位の「再会~Silent Truth~」のみが116%という数字を記録。満足度の高さを感じさせた。そして2位に入ったのが、NHKのドラマ10「テミスの不確かな法廷」。「リブート」にもサプライズ出演していた松山ケンイチ主演の法廷ドラマで、発達障害の症状を抱えた裁判官を演じる松山の演技が支持を集め、高い継続率をマークした。

深夜ドラマでは、3位に「コスメティック・プレイラバー Season2」(フジテレビ)がランクイン。24年に奥野壮、豊田裕大の主演でドラマ化され、日本のみならず海外でも話題を呼んだBLコミック原作ドラマの約1年半ぶりのSeason2で、視聴ポイントこそ高くはないが、根強い支持で継続率3位にランクインする快挙となった。また、5位には継続視聴率では常に上位にランクインする木曜深夜の読売テレビ制作枠の「身代金は誘拐です」が入った。
最後にプライムタイムドラマの平均視聴ランキング上位10作品の視聴推移をグラフを見ていただこう。
あらためて「リブート」の圧倒的な強さが際立っているかが分かる。どのドラマも最終回でポイントを上げる傾向にはあるものの、それまでの視聴傾向を突き破るような勢いを感じさせるドラマは少なかった。
そんな中、やはり「再会~Silent Truth~」の最終回に向けた上昇カーブが目立つ。前クールの秋ドラマで際立った継続視聴率を見せた「じゃあ、あんたが作ってみろよ」に続き、竹内主演作品が高い満足度を見せたということになる。Netflixで町田啓太とダブル主演を務めた「10DANCE(テンダンス)」の評価も高く、今後の竹内出演ドラマが気になるところだ。
ということで、1月クールは比較的好調だったテレビ朝日とフジテレビに対し、「リブート」以外のドラマが精彩を欠いたTBSと、異色作を並べつつ結果を出せなかった日本テレビという図式で、局の明暗が分かれた。
既にオンエアが始まっている春ドラマは、各局工夫を凝らした野心作・話題作が並んでいる。覇権を握るのはいったいどのドラマなのか? 注目して見守りたい。
文/武内朗
提供/TVS REGZA株式会社
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