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飯豊まりえ「『岸辺露伴は動かない』があってこそ」――「泉京香は黙らない」2026/04/15 07:00

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飯豊まりえ「『岸辺露伴は動かない』があってこそ」――「泉京香は黙らない」

 5月4日にNHK総合で放送する「泉京香は黙らない」(午後9:30)は、「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズで知られる荒木飛呂彦さんの原作漫画を実写化したドラマ「岸辺露伴は動かない」の最新作。岸辺露伴(高橋一生)の担当編集であり、良き相棒でもある泉京香(飯豊まりえ)が主人公となる初のシリーズで、露伴の一言からとんでもない怪異に巻き込まれていく。荒木さんからの脚本協力を得て、世界からも注目を集める監督集団「5月」の関友太郎さん、平瀬謙太朗さんの二人が書き下ろすオリジナルストーリーだ。

 今回は、主人公の京香役を演じる飯豊さんにインタビュー。今シリーズで務める初主演の意気込みから、「岸辺露伴は動かない」への思いなどを聞いた。

――まず、新シリーズおめでとうございます! オファーをもらった時の率直な感想を教えてください。

「もう忘れもしません! って、いつだったか忘れちゃったんですけど……(笑)。前作の映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』(2025年)の公開よりも前でした。制作統括の土橋(圭介)さんが、雪が降っている日に『泉京香で1本どうですか?』と私の感触を確かめる感じで言ってくださって、ついに来ましたか……と。でも、やらないと後悔しそうだなと思いました」

――その難しいオファーを引き受けられた理由は何だったのでしょうか?

「これまで京香が怪異と交わることなく過ごしてきた強運や突破力、彼女の強さや陽の部分など、(原作では唯一登場する)富豪村の回だけではなく、ドラマの京香としてのイメージを視聴者の皆さんがたくさん持ってくださっていて。今だからこそ成立するかもしれないと思いました」

飯豊まりえ「『岸辺露伴は動かない』があってこそ」――「泉京香は黙らない」

――過去シリーズと変わり、新たに監督集団「5月」の関さん、平瀬さんが脚本・演出を務められますが印象はいかがですか?

「今回、違う監督でやることに決まった時に、(過去に飯豊が出演した)『あれからどうした』(23年/NHK総合)というドラマを撮ってくださっていた監督が5月さんで、その時の作品の撮り方がすごく楽しくて面白かったんです。まだ人々が考えたことのない、0から1を生み出すお二人の観察力で京香を作ってもらえることがすごく心強かったですし、ご縁が重なってうれしかったです」

――飯豊さんが思う「岸辺露伴は動かない」との違いとはどのようなところでしょうか?

「今までの京香は、事件や怪異には関わらなかったりする回もありました。陽気なキャラクターたちと一緒に行動して、安全なところに存在していることが多くて。露伴先生と会うと、すでに事が終わっていたり(笑)。でも今回は、ずっと怪異と対峙(たいじ)しなくちゃいけない。いつも明るい彼女に、張り詰めた表情を乗せられるということにワクワクしましたし、台本をいただいた時に、これからどうなっていくのだろうと思いました」

飯豊まりえ「『岸辺露伴は動かない』があってこそ」――「泉京香は黙らない」

――“泉京香”とはどんな女性だと思われますか? ご自身との共通点なども教えてください。

「うーん、どんな女性なんですかね……。共通点は考えたことがないです(笑)。でも、彼女だったらこんなことを言うかな、というのは考えながら演じています。今回大きかったのは、最初の頃に露伴先生とのシーンを撮影できたこと。そのおかげで、『あ、泉くんってこうだよね』と確認できたのが救いでした」

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――今回、過去作の中でも一番ホラー要素が強いということですが、印象に残ったシーンはありますか?

「クライマックスなんですが、京香が編集者として漫画家を見捨てないことを証明できるシーンがあって。脱出しないといけないのですが、とっさにドアをつかんだんです。自分でも無意識でつかんでいました」

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――今回、京香が担当する漫画家・西恩ミカ役の堀田真由さんとの共演シーンはいかがでしたでしょうか。

「あんなに顔を近づけることは今後も多分ないです。(手と手を合わせるように)本当にこの距離でした(笑)。堀田さんの指が口に入るシーンがあって、『やったことありますか?』って、ないだろうと思いながらも興味本位で聞いてみたんですよ(笑)。そしたら堀田さんが、『いや、初めてです』って。これまでは、芯が強いながらも柔らかい印象だったんですが、静かな狂気のような表現もできて、よりすてきな女優さんだなと思いました」

飯豊まりえ「『岸辺露伴は動かない』があってこそ」――「泉京香は黙らない」

――ミカの双子の兄・西恩奏士役の寛一郎さん、京香の恋人・勘助役の橋本淳さんの印象はいかがでしょうか?

「寛一郎さんはミステリアスな役で、右に出るものがいないぐらいハマっていました。でも、ご本人とお話ししてみると柔らかくて、そこにギャップも感じましたね。橋本さんは、すごく器用で百戦錬磨で、リアリティーがあるお芝居をされていて、勉強になりました。そして、橋本さんのビジュアルにぜひ注目してください。強烈です(笑)。ずっとヘアメークの直しが入るんです。ぜひ楽しみにしておいてください」

飯豊まりえ「『岸辺露伴は動かない』があってこそ」――「泉京香は黙らない」
飯豊まりえ「『岸辺露伴は動かない』があってこそ」――「泉京香は黙らない」

――京香の衣装はいつも注目されますが、今回もすてきな衣装ですね。

「ありがとうございます。実はこれ、1着のみなんです。‟このカラーでいきます”というところから始まり、デザイン監修の柘植(伊佐夫)さんが絵を描いてくださって。そこから素材などのディスカッションを経て、私も意見を出させてもらって。今回は緑のミニ丈ワンピースだったんですが、そこにロングのスカートをつけて、『ミニ丈の中にラップスカートを巻いてるようなデザインはどうですか?』と提案させてもらいました。1点のみなので、2Wayにできるといいなと思って。でも、あの衣装を着ても浮かないのがすごいなと思いますし、引き締まりますね。京香の大切なピースです」

飯豊まりえ「『岸辺露伴は動かない』があってこそ」――「泉京香は黙らない」

――普段も京香のような洋服を着られることはありますか?

「いえ、普段はなかなか着ないのですが、似合うと言っていただけてうれしいです。でも、今まで着たことのない雰囲気だったので、最初は意外でした。スタート当時は、おでこを出すのが苦手だったんですよ。それでも、柘植さんが私に似合うようにセットしてくださって。実は、地毛に見せかけてエクステなんです。しかも、今回京香はヘアカットしていて。言わないと気付かないくらいなんですけど、そこにもぜひ注目してほしいです」

――最後に、これからのドラマ「岸辺露伴は動かない」シリーズ、そして「泉京香は黙らない」について期待していることを教えてください。

「今作がヒットしたら次もあるかもしれないです。『岸辺露伴は動かない』と、このスピンオフもついてくるみたいな。かなり大きなミッションを背負っています。(露伴をくってやろうという思いは?)そんなことはないです!(笑)『岸辺露伴は動かない』があってのスピンオフですから。ジョジョがあって、岸辺露伴があって、泉京香というスピンオフのスピンオフなので。ぜひ早く見ていただきたいです」

――ありがとうございました!

【プロフィール】
飯豊まりえ(いいとよ まりえ)

1998年1月5日生まれ。千葉県出身。2012年に「世にも奇妙な物語’12春の特別編」(フジテレビ系)で女優デビューし、13年には「獣電戦隊キョウリュウジャー」(テレビ朝日系)で弥生ウルシェード/キョウリュウバイオレット役で注目を集める。20年から「岸辺露伴は動かない」シリーズ(NHK総合)がスタートし、23年と25年には映画も公開。25年は「シバのおきて〜われら犬バカ編集部〜」(NHK総合)でヒロインを務めた。

【番組情報】

飯豊まりえ「『岸辺露伴は動かない』があってこそ」――「泉京香は黙らない」


「岸辺露伴は動かない」『泉京香は黙らない』

NHK総合
5月4日 午後9:30~10:30
※NHK ONEで同時・見逃し配信あり

取材・文/S.Kirinuki

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