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羽山(駒木根葵汰)の選択と白崎(新原泰佑)の問い「25時、赤坂で Season2」第5話2025/11/04 20:00

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羽山(駒木根葵汰)の選択と白崎(新原泰佑)の問い「25時、赤坂で Season2」第5話

 テレ東系では、駒木根葵汰新原泰佑がダブル主演を務める連続ドラマ「25時、赤坂で Season2」(水曜深夜1:00)を放送中。10月29日放送の第5話「選びたい 選ばれたい」では、舞台と映画のオファーの間で揺れる羽山麻水(駒木根)の“選択”が描かれた。

 本作は、on BLUEで連載中の夏野寛子さんによる人気同名漫画が原作。芸能界を舞台に俳優同士が紡ぐ甘く切ないラブストーリーの続編だ。今作で描かれるのは、秘めた思いを通わせ、晴れて恋人同士となった羽山と白崎由岐(新原)のその後。2人の関係に再び波紋を呼ぶ出来事が起き、俳優として、そして恋人としての進化が問われていく。

 「第5話」では、舞台「雨と懺悔」のオーディションを順調に勝ち進んだ羽山と白崎。しかし羽山のもとに、映画の主演という特別な仕事が舞い込む。スケジュールが重なり、舞台か映画か。どちらかを選ばなければならない。マネジャー・明野(片山萌美)は「君には映画を選んでほしい」と背中を押すが、羽山の胸には舞台への思いと、待ってくれている人たちへの責任が入り混じっていた。

羽山(駒木根葵汰)の選択と白崎(新原泰佑)の問い「25時、赤坂で Season2」第5話
羽山(駒木根葵汰)の選択と白崎(新原泰佑)の問い「25時、赤坂で Season2」第5話

 先輩の佐久間(宇佐卓真)に相談した羽山は、「今の立場だからこそ“やりたいこと”を選んでもいいのでは」と諭されるが、彼が下したのは「やるべき仕事」を選ぶという決断だった。一方、白崎も篠田(橋本淳)からの仕事の話に動揺し、「自分を必要としてほしい」と苦しい本音を抱えたまま最終審査へと挑む。

羽山(駒木根葵汰)の選択と白崎(新原泰佑)の問い「25時、赤坂で Season2」第5話

 帰宅後、羽山から舞台を辞退したことを聞かされた白崎は、驚きと戸惑いを隠せない。「映画のほう、やるんですか?」と尋ねる白崎に、羽山は「言わなくてごめんね。でも、オーディション前に余計なことは言いたくなかったから」と告げる。白崎は少し間を置いて、「それで麻水さんの本当の気持ちが置き去りになっていない?」と問いかけるが、羽山は「ありがとう、白崎くん。でも、大丈夫。期待に応えることが、俺の仕事だから」とほほ笑む。

 その夜、白崎は「今日は一緒に寝ていい?」と甘え、羽山が「家庭内別居は? もう終わったの?」と問うと、白崎は笑って「うん、終わり」と返す。その穏やかなやりとりに、言葉以上の信頼と愛情が漂っていた。

羽山(駒木根葵汰)の選択と白崎(新原泰佑)の問い「25時、赤坂で Season2」第5話
羽山(駒木根葵汰)の選択と白崎(新原泰佑)の問い「25時、赤坂で Season2」第5話

 今回も、本当に“刺さる”回だった。羽山が「自分を必要としてくれる作品を選ぶ」と語った時、役者としての覚悟が確かに感じられた。けれど、その裏にはきっと「本当はやりたかった舞台」への未練もある。白崎のオーディション合格を喜びつつも、自分の思いを押し殺したように感情を閉じ込めたその顔に、切なさが込み上げた。

 一方の白崎。寝ぼけて「麻水さんと寝る」と甘える、その無防備な一言がたまらない。距離を取りたいと自分から言ったのに、寝ぼけて甘える。ずるい。「家庭内別居は終わったんだね?」と羽山に言われて、はっとして離れる白崎。なんだかんだで羽山を翻弄(ほんろう)してしまうその無自覚さが、いとおしくも怖い。

 けれど最後に、「麻水さんの気持ちは置き去りになっていない?」と問いかける姿に、彼の優しさと羽山への愛の深さが漂っていて、心がぎゅっとなった。

羽山(駒木根葵汰)の選択と白崎(新原泰佑)の問い「25時、赤坂で Season2」第5話
羽山(駒木根葵汰)の選択と白崎(新原泰佑)の問い「25時、赤坂で Season2」第5話

 この第5話が印象的だったのは、恋の甘さや切なさだけでなく、俳優として生きる2人のリアルな葛藤が丁寧に描かれていたこと。「やりたい作品じゃなくて、自分を強く求めてくれる作品を選ぶ」という羽山の選択には、誰かに必要とされることの喜びと重み、そしてその期待に応えようとする俳優としての誠実さがにじむ。

 毎話感じることだけれど、駒木根と新原の芝居には、役との共鳴がある。羽山や白崎としての感情が、本人の中から自然にあふれ出しているようで、その一瞬一瞬にうそがなく見えるのだ。駒木根はさまざまな感情を目の動きや視線の揺らぎで見せ、言葉にしなくても心の奥の揺れが伝わってくる。

 そして新原は「大好きな麻水さんに追いつきたい」「誰かに必要とされたい」という白崎の思いを、真っすぐで、どこか不器用なほど純粋な表現で見せていた。その真っすぐさが羽山の静かな優しさと響き合い、2人の関係をより深く、切実に描き出していた。

羽山(駒木根葵汰)の選択と白崎(新原泰佑)の問い「25時、赤坂で Season2」第5話

第6話あらすじ(11月5日放送)

 舞台の稽古期間に入った白崎は、演出家の青山(中村まこと)からの厳しい指導に苦悩し、見事な芝居で応える共演者・黒木(夏生大湖)の姿にも追い打ちをかけられる。一方、羽山の主演映画も撮影準備に突入。やる気に満ちあふれる羽山だったが監督からの要望は羽山にとって新しいアプローチが必要で…。自宅で過ごす親密な時間にお互いが癒やし癒やされながら、二人は自身の演技の壁に立ち向かっていく。

羽山(駒木根葵汰)の選択と白崎(新原泰佑)の問い「25時、赤坂で Season2」第5話
羽山(駒木根葵汰)の選択と白崎(新原泰佑)の問い「25時、赤坂で Season2」第5話

【番組情報】
水ドラ25「25時、赤坂で Season2」

テレ東系
水曜 深夜1:00~1:30

文/斉藤和美

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