「人々の心を支える存在に」ラジオパーソナリティー桑原あずさが語るラジオへの思い2025/10/01

元保育士からラジオパーソナリティーへと異色の転身を遂げ、OBCラジオ大阪のラジオ番組「桑原あずさのas life」(土曜午前7:00)のパーソナリティーを務める桑原あずささん。放送開始8年を迎えるのを機に、ラジオへの思いを聞いた。
「リスナーとしてラジオを楽しんでいたものの、まさか自分がパーソナリティーになるとは夢にも思っていなかった」という桑原さんに転機が訪れたのは、15年間運営していた乳幼児親子向けの教室の活動がきっかけで、インターネットラジオのゲストとして出演したことだった。
そこでパーソナリティーへの誘いを受け、オーディションを経て2014年にインターネットラジオでデビューを飾った。それから3年後、OBCラジオ大阪の社員から声が掛かったのをきっかけに、自らスポンサー集めにも奔走し、念願の地上波ラジオ番組「桑原あずさのas life」がスタートした。

桑原さんは「『OBCラジオ大阪』という放送局の名前が持つ力は絶大だった」と振り返る。地上波ラジオで番組パーソナリティーを務めることになってから、著名人との共演が次々と実現し、大江千里さんや、スターダスト☆レビュー、オール巨人さん、キングコングの西野亮廣さんらがゲスト出演してくれた。
特に印象深いのは西野さんだと言い、西野さんの絵本作家としての活動に興味を持ち、オンラインサロンに入っていたという桑原さんは、兵庫県川西市で開かれた西野さんの個展に出演依頼の手紙を持っていき、マネジャーに渡したところ、西野さんのゲスト出演が実現したという。
「漫才師から絵本作家、そしてミュージカル監督へと、常に新しいことに挑戦し続ける西野さんの生き方から、クリエーターとしての孤独感や仲間とのつながり、そして主体的に行動する力の重要性を学びました」と振り返る。また、「一見クールな感じですが、実際に会うと、非常に腰が低く、優しい人柄で感動しました」と印象を語る。
ラジオパーソナリティーとして最もうれしいのは、リスナーからの温かい反響だ。番組のオープニングトークで語るたわいもない日常の話に対して、「頑張ってください」「いつも聞いているよ」といったメッセージが届くと、「一人じゃないんだ」と心強く感じるという。

また、radikoの普及により、近畿圏内だけでなく、九州をはじめとする遠方のリスナーからもメールや手紙が届くようになったという。若い世代のリスナーも増え、出張時に「桑原あずささんですね、聞いてますよ」と声をかけられてうれしかったと笑顔を見せる。
一方で、60代、70代の高齢者から手書きの手紙が届くことも多く、介護中や病院で療養中のリスナーが「この時間を楽しみにしている」と綴る手紙から、「ラジオがリスナーの生活に密着し、心を支える存在になっていることを感じる」という。
ラジオパーソナリティーとしてさまざまな分野のゲストが語る人生観やターニングポイントの話は、自身の視野を広げ、人間力を高めてくれると言う。「人ってこんなにたくさんいろんなことをしている人がいるんだなと、ゲストの話を聞くたびに自身の未熟さを感じつつも、より多くの人が頑張っていることを学べるので、自身も成長していきたい」と語る。
今後は、自身のライフワークである「教育」をテーマに、「心の教育から生きる力、経営まで、あらゆる分野における『本当の教育』とは何か、その真髄を深く掘り下げていきたい」と力を込めた。
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