しずる、ロングコートダディ、トム・ブラウンら「キングオブコント2025」決勝進出組がボケ連発会見2025/09/11 21:00

2008年にスタートし、毎年TBS系で決勝戦を生放送している、コント日本一を決める大会「キングオブコント」。2025年大会は史上最多の3449組がエントリーし、例年以上に激戦となった準決勝を勝ち抜いた10組が発表された。
MCの山里亮太(南海キャンディーズ)進行のもと、決勝進出者による記者会見が行われ、初出場の4組を含むファイナリストたちが、それぞれの思いや笑いあふれるエピソードを語った。

決勝に駒を進めたのは、しずる、ロングコートダディ、ファイヤーサンダー、うるとらブギーズ、や団、青色一号、ベルナルド、元祖いちごちゃん、トム・ブラウン、レインボーの10組。青色一号、ベルナルド、元祖いちごちゃん、トム・ブラウンは初の決勝進出だ。

9年ぶり5回目の決勝進出を果たしたしずる(池田一真、純)。純が「9年ぶりということで…」としみじみ語り出すや否や、池田が「頑張ります! でいいんだよ! 長々しゃべるな!」と激しいツッコミ。さらに「本番ではコントでしゃべりますよ!」とキメ顔で言い放ち、カッコいいのかどうなのか微妙な“宣言”に会場は笑いに包まれた。
ライバルを問われると、純は「ロングコートダディ。普段から劇場で一緒にやっていて、最初に見たときから2人のコントは面白いと思っていた。そして奥さんが好きなコンビなので、勝ったら夫としても父親としても鼻が高くなる」と理由を説明。続けて山里から「ロングコートダディでいいですか?」と振られた池田は、「いえ違います! この中にいません! お前だ! エディ・マーフィー!」とカメラを指差してボケ倒し、変な流れを作ってしまう。最後は「や団さんです! や団さん」とオチをつけ、周囲から「記者会見に向いていない」とツッコまれていた。

2年連続4回目の決勝進出となるロングコートダディ(堂前透、兎)。堂前は「まさか、しずるが来るとは! 僕は好きな先輩なので、今年のライバルは? と聞かれたら“しずるさん”と答えていた。一緒に戦えてうれしいです」と笑顔。さらに「一真さんがさっき楽屋で、決勝進出があまりにうれしすぎてカレーを半分残していて、カレーのルーをにやにや眺めていました」と暴露し、池田が慌てて「マジで書かないで!」と制止する一幕もあった。
ライバルには堂前が「日産ですね。越えていきたい」と謎の答え。兎が「震えて車作れ!」と畳みかけ、堂前が「ホンマの人がいます!」とツッコむと、兎は「おい聞いているか! 東京ドーム。俺はでかい男になりたいからな! お前を超えるようなデカい男になって…」と叫ぶ。堂前が「これマジで10年前から言ってるんですよ!」と乗っかると、「ちゃんと答えます!」と気持ちを切り替えた兎に続き、堂前が「いないです!」とあっさり返答。最後は兎が「や団さんです! や団さん!」とまとめ、会場を笑わせた。

3年連続3回目の決勝進出となるファイヤーサンダー(こてつ、﨑山祐)。﨑山は「去年はラブレターズさんとの対戦で、本当に惜しかった。今年こそ“3度目の正直”で勝ちたい」と力を込めた。準決勝直前に緊張していたこてつは、トム・ブラウンのみちおから「局部を見せてあげる」と声をかけられ、本当に見せられたという衝撃エピソードを披露。「その瞬間に緊張が全部抜けた。その恩は結果で返します!」と笑いを誘った。
さらに、昨年の決勝の結果にまだ納得がいかない様子の2人。「自分たちは2位でロングコートダディさんが1位だったはず」と冗談交じりに語り、「優勝してもネタが弱くなるのは嫌。出続けて強いネタを作り続けたい」と真剣な思いも訴えた。

3年ぶりの決勝進出となるうるとらブギーズ(佐々木崇博、八木崇)。佐々木は「予選前に気合を入れてサウナに行くと翌日落ちるジンクスがあるので、今回は行かずに臨んだ。だからこそ、ここに来られて熱い気持ちです」と意気揚々。八木も「僕にもジンクスがあって…」と続け、「決勝に行けなくなってから、奥さんが作ってくれていたカツ丼が食卓に出なくなった。でも一昨日は久しぶりに出てきたので、あの…あの…食べました」とややグダグダになりながらもうれしそうに報告し、会場を和ませた。
ライバルには突然「おーい、パンダ!」とパンダを指名。続けて「俺らのほうがかわいくて人気者だからな!」と畳みかけたが会場はやや微妙な空気に。結局「…伊藤ロングかな」とや団の伊藤に落ち着けた。これで何組目かの“オチに使われた”伊藤は、「ゴミ箱じゃないですか!」と強烈なツッコミを入れ、大爆笑が巻き起こった。

4年連続4回目の決勝進出となったや団(ロングサイズ伊藤、本間キッド、中嶋享)。登場早々、南海キャンディーズとインスタントジョンソンのポーズで写真撮影し会場を笑わせる。本間が「4年連続はいないのではないでしょうか? 柔道でも全日本で4年連続で決勝に行く人はいない」となぞの主張で胸を張ると、トム・ブラウンの布川から「井上康生さんも山下泰裕さんも行っています」と冷静な指摘。続けてボケるもいまひとつ決まらず、山里から「時間は有限です」とバッサリ切られた。
「ライバルは?」の質問には、伊藤が「萬田久子! まんひさ! まんひさこいよ!」と、なぜか俳優の萬田久子を連呼。微妙な空気になる中、「ライバルは2人です」と急に方向転換し、自分たちのメンバーを指名。本間が「一番のゴミ箱だな」と笑わせると、伊藤は苦笑い。さらに本間は「今年は僕らより先輩のしずるさんには負けません!」と挑発し、村上が「10年以上付き合いが長いけど、こんな絡みは初めてです!」と苦笑した。

初の決勝進出となった青色一号(榎本淳、カミムラ、仮屋そうめん)。榎本は「太田プロがキングオブコント決勝に進むのは、タイムマシーン3号さん以来。養成所出身で賞レースを獲った人がいないので、ここで優勝を持ち帰りたい」と真剣な表情。ライバルを聞かれると、カミムラが「や団さん、世代交代だよ!」と挑発。仮屋は「僕はそうめん、向こうはラーメン」と独特すぎる比較で笑いを誘い、や団の本間が「負けねえからな!」と応戦した。
結成わずか8か月で初の決勝に駒を進めたベルナルド(ハギノリザードマン、大将)。41歳でコンビを組んだ大将は「泥水をすすって死ぬのかと思っていたので、決勝に来られて本当にうれしい」と感慨深げ。ハギノリザードマンは「僕らは別々のコンビで準決勝や準々決勝止まりだった。待ち合わせの時に大将が、川に浮かんでいた死んだ魚を眺めていたことも…そんな日々を経て、こうして決勝に来られて良かった」とユニークな感性で喜びを表現。ライバルは「全員です!」と優等生の回答で会場を沸かせた。

元祖いちごちゃん(植村侑史、ハイパーペロちゃん)も決勝初出場。植村は「生放送は無理だと思っていた」と驚きを隠さず、ノーマークすぎて予選では密着カメラが一度も来なかったことや、ロケバスでインカメラ撮影を頼まれたエピソードを披露。ハイパーペロちゃんは「最大の敵はコンプラ」と笑わせ、長い舌で鼻に触れる特技を実演すると、会場からどよめきが起こった。

トム・ブラウン(布川ひろき、みちお)も初の決勝。みちおは「僕らは『M-1グランプリ』とのダブルファイナリストですが、ロングコートダディは『ダブルインパクト』でも決勝に行っているので、トリプルファイナリスト。自分たちがかすむから、兎と手押し相撲で戦いたい」と宣言し、本番前の前哨戦とばかりにステージ中央へ。構えた瞬間、みちおがのど輪を一気に決め、兎が吹っ飛ぶと会場は拍手と笑いに包まれた。ライバルを改めて問われても「兎ですね」と即答し、「じゃあもう一回やりましょう!」とまさかの2度目の勝負へ。2回目もみちおが兎に勢いよくのど輪を決め、先ほどと同じ展開で笑わせた。

初の決勝進出を果たしたレインボー(ジャンボたかお、池田直人)は、仕事の都合で会見本編には不在だったが、意気込みコメントを寄せた。池田は「中学生の時から見ていた、憧れのしずるさんとご一緒できるのが感慨深いです。頑張ってきて良かったなと思います。あとはもう今までやってきたコントをお見せするだけ。“日本一面白いコント番組”に参加させてもらうという気持ちで、とにかく楽しみたいです」と謙虚なコメント。ジャンボは、「呼ばれた瞬間、あんまり覚えていないです。俺らってファイナリストになれない芸人なのかなって思ってたので…。本当に良かったっていうのと、うれしいのと、ありがとうしかないです。僕らコント師は、やっぱりコントが大好きなので、その最高の舞台に立てることを楽しみたいです」と喜びと感謝をにじませた。

質疑応答では、「他のコンビに負けないところは?」という質問に、青色一号が「最年少…と言いたいですが、私が35歳で大丈夫ですか(実際はレインボーの池田が最年少)」と笑わせ、や団は互いの足の細さ・長さを褒め合い“マセキの菜々緒”ポーズで沸かせた。ロングコートダディ・堂前は相方の“美乳”を推し、「吉本の菜々緒」とアピールした。
「優勝したらやりたい仕事」では、中嶋が「ラーメンロケを、ちょんまげラーメンに奪われたので取り返したい」と主張すれば、みちおは「TBSで『MXグランプリ』を自腹で開催したい」と突拍子もない夢を語るなど、多彩な答えが飛び出す。さらに、こてつは「去年の決勝から受け口を矯正した。俳優もガチでやりたい」と真剣に語った。
続いて「コントにかける思い」を問われると、村上は「365日コントをしていて毎年臨み方は同じでしたが、今年は相性が良かった。今年勝てなければ次はない。毎年積み上げてきたコントを磨いて臨みたい」と直球の答え。堂前は「元気いっぱいコント魂! 今年も全力でぶつかります」と、まるでキャッチコピーのような一言でけむに巻いた。

こてつは「3度目の正直だと思って臨むので、これで決めたい」、﨑山は「ラブレターズをぶったおす!」と宣言。うるとらブギーズは佐々木が「僕はTikTok頑張ります!」と唐突な方向性で笑いを起こし、や団は伊藤が自分の発言に対する本間のツッコミに「ツッコミ弱いよ!」とちゃちゃを入れ、仲間割れ気味のやり取りを展開。山里が「身のある答えを!」と苦笑した。
さらに、青色一号は「太田プロ初のチャンピオンになりたい」、ベルナルドは「1年前はまだ組んでなかった。運がいいと信じて頑張る」とフレッシュふうに語り、元祖いちごちゃんは植村が「1年間ずっと河川敷で蚊と戦いながら練習してきた。その悔しさをバネに頑張る」と泥臭さを強調。トム・ブラウンは布川が「漫才では相方を見ない癖があり、その癖を抜くのが難しい」、みちおは「単独ライブを19公演やってあらためてコント勢のすごさを実感。全員にエールを送りたい」と語り、ボケ合戦が続いていた会場を、ふわっとした空気に包み込んだ。

なお、「キングオブコント2025」の決勝戦は、10月11日午後2:00から放送される「お笑いの日2025」内で3時間にわたって生放送される予定だ。ファイナリスト10組が“コント日本一”の座を懸け、渾身(こんしん)のネタで頂点を争う。
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