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「タイムレスマン」初のSPで8人のバラエティー力が爆発! 総合演出が彼らの魅力を分析2025/09/24 08:00

「タイムレスマン」初のSPで8人のバラエティー力が爆発! 総合演出が彼らの魅力を分析

 フジテレビ系では9月27日に、timeleszの地上波初の冠バラエティー「タイムレスマン」初の全国ネット・ゴールデンスペシャルとなる、土曜プレミアム「タイムレスマン」(午後9:00)を放送する。

 「タイムレスマン」(火曜深夜0:15、フジテレビほか)は、timelesz佐藤勝利菊池風磨松島聡寺西拓人原嘉孝橋本将生猪俣周杜篠塚大輝)が「とにかく何事にも全力で、汗をかく!」を合言葉に、メンバー一丸となって、それぞれの個性を発揮しながら、涙あり、笑いあり、そして“汗”ありのさまざまなロケ企画を繰り広げる痛快バラエティー。

 記念すべき初のSPは、timeleszのメンバーと番組のさらなる飛躍を願って、日本屈指のパワースポットとしても有名な「伊勢神宮」へ。江戸時代から愛される“お伊勢参り”にならって、東京から東海道をたどりながら三重県の伊勢神宮を目指す一大ツアーを敢行、8人そろっての参拝を目指すのだが…。

今回の旅は、途中至るところでメンバーがリタイアしていく“脱落旅”。ただし、一度脱落してもその後の努力と運次第で本隊に復帰することができる、その名も「東海道中!脱落旅」。

 番組の総合演出を担っている当麻晋三さんから、スペシャルの見どころや収録中のメンバーの様子、さらに彼らと仕事をして感じたことなどを聞いた。

――今回の企画が誕生した経緯を教えてください。

「この話が来たのが、番組が始まってまだ2か月しかたっていない頃で、2時間の特番を制作するというのは、よほど強い人気企画がないと難しいのですが、現状ではそうした企画がまだないため、“今できることは何か”を考えていたところ、『かっこいい8人で、どこかに旅に出る』というアイデアが浮かびました。ただ、8人が男子校の学生のようなノリで普通に旅行するだけでは物足りない。そこで、何かトラップを作りたいなと思い、全員がそろって目的地に行けないというのはどうか、と考えた。そこからいろいろと意見を出し合って、今回の企画が生まれたんです。昔のクイズ番組、『アメリカ横断ウルトラクイズ』(1977年ほか/日本テレビ)を思い出して、脱落者が『あーっ、俺はこの先いけないのかー』と落胆する姿が、彼らの姿と重なって想像できたんです。そして目的地は、“ありがたみのある場所”がいいということで、僕も興味があったけれど、行ったことのなかった『伊勢神宮へのお伊勢参り』に決定しました」

――メンバーの皆さんは、「お伊勢参り」にどんな反応をされていましたか?

「そもそも『旅に出ます』というのもギリギリのタイミングで本人たちに言って、行き先も『西の方かな…』とアバウトに伝えただけで、行き先については当日の朝、みんなが集まって収録を開始してから、佐野瑞樹アナが初めて発表したんです」

――当日の様子はいかがでしたか?

「(佐藤)勝利さんは、楽屋に入った時からすごく不安そうな表情をしていましたね。普通は、細かく収録スケジュールが決まっているんですけど、今回は、『朝○時、オープニング』、『夜○時、終了』しか書いていなくて、その間の予定は空白だったんです。台本も『ゴールデンです。おめでとうございます。今日も楽しく頑張りましょう』としか書いていなくて(笑)。みんな『今日、何するんだろう?』みたいな表情をしていました。でも、それが面白いかなと。何も知らされていない方が、彼ららしい素のリアクションが出るんです。それを楽しみにしているメンバーもいれば、勝利さんみたいに『こんなの見たことないよ』と不安そうなメンバーもいて。あれこれ言いながらも、収録が始まったらすごく楽しくやってくれたので良かったかなと」

――今回の収録時のエピソードを教えてください。

「誰が脱落するかは言えないですけど、『そこが落ちちゃったの?』という驚きがあります。普段のゲーム企画は、スタジオやリハーサル室で収録をすることが多いのですが、新幹線の車内や海の上など、いつもと状況が違うので、みんなの実力通りじゃない部分が垣間見えて、非常に面白かったです。あと、脱落者たちの頑張りにぜひ注目していただきたいです。本当に分刻みで移動していたので、みんなのビジュアルもチェックしてください。例えば、あるメンバーが寝ぐせを直せていないパートがあって、『ごめんなさい』と言いながら、そのままカメラを回しているので、そんなレアな感じも楽しんでいただけるかなと…」

「タイムレスマン」初のSPで8人のバラエティー力が爆発! 総合演出が彼らの魅力を分析

――スペシャルの見どころもお伺いしたいです!

「大物ゲストがラストに来てくれたので、ゲストと8人のトークとゲームも必見です! ほかにも、ゴールデンだからいっぱいお金がかかっているところも見てください(笑)。新幹線を一車両貸し切ったり、クルーザーやリムジンをチャーターしたり、気合が入っているので、メンバーもみんな『これがゴールデンか!』と、びっくりしています。豪華映像から一転、誰かが脱落している構図になっているので、みんなが喜んだ直後に脱落を知る瞬間は面白いかも。そして、橋本さんはずっとほえていました(笑)」

――脱落した人物とそれ以外のメンバーの雰囲気はいかがでしたか?

「脱落した人は『俺がいなくて大丈夫かな』というムードで、その後の収録も1人でやっています。残った7人は『あいつ、いなくなったら落ち着くな』とか『あいつがいないと快適だな』みたいな雰囲気でした。部屋が広くなって喜んだり、軽口をたたいたり。でも、しばらくすると『あいつ大丈夫かなぁ』とか、8人そろっていないのが寂しいという空気を出し始めるんですよ。それがすごくかわいらしかったです」

――情景が目に浮かびますね。

「ある脱落者が戻ってきた時は『わーっ!』と喜んでいて、8人で完成形なんだと感じました。この、8人で一つという意識を持っている彼らが非常にほほ笑ましかったです。まずは一回、『静かになっていいわ』とか『惜しい人なくしたな』とかお決まりの文言を言うんだけど、時間がたつと寂しくなって心配し始める。非常にいいシーンでした。ちなみに、脱落者はほかの7人がどう言っていたかを知らないので、オンエアで確認すると思います。本当に別行動をしていたので、本人も仲間がどんな様子だったのか、楽しみにしていると思います」

――新メンバー5人の成長を感じた場面はありましたか?

「橋本さんが一番びっくりしています。番組開始当初は彼が消極的なのか、斜に構えているのか、ともすればやる気がないのか? ちょっと分かりかねるところがあって。僕らも手探りの中でどうなんだろうと思っていました。でも、反省会の企画の時に、1回ボールを投げてみたら、それきっかけで大きく変わったんです。多分、どうしたらいいのか分からず、様子を見ていたんだと思います。少し突っついたら一気に変身して、最初の彼とは似ても似つかないところまで行き着いているので、僕らも楽しくなって、彼がそうなるようにいろいろと仕向けているところもあるんですけど、一番印象が変わったなと。『これどこまでいけるんだろう?』という人ですね」

――続いて、原さんについてはいかがでしょうか。

「原さんは、あのまんまです。意外と『あれ大丈夫でしたか?』と、一番気にして言ってくるのは原さん。裏ではセンシティブで面白いですね。基本、明るい原さんが好きなので、みんなが迷ったら、明るく割って入るザキヤマ(山崎弘也/アンタッチャブル)さんみたいなイメージでやってほしいなと、裏で原さんに伝えています。火がついたら一番勢いが付く人です」

――篠塚さんについてもお願いします。

「篠塚さんはなんかすごいですよね。橋本さんと同じぐらいびっくりしています。今、まだ大学生なんですけど、どうしてこんなに面白いのかなと思うくらいすごく面白い。自信を持ってビシッとツッコんだりするので安心しています。本当にお笑いが好きで、現場の中では風磨さんに次ぐお笑い担当というか、面白いコメントを言うのは篠塚さんです。めちゃくちゃやる気があるし、『どうでしたか?』と聞いてくる貪欲さも持ち合わせていて、末恐ろしい23歳です」

――猪俣さんについては?

「猪俣さんは、皆さんが受けている印象と一緒です。しっかり2人きりで打ち合わせをしたことはないのですが、猪俣さんはそういう次元を超えています。1回だけ、私物を持ってきてくださいという、うそ企画の打ち合わせをしたんですよ。その時の受け答えを見て、このままでいいなと思いました。ある意味、天才なので、僕らがどうこうしてほしいと言うのがおこがましいというか、言わない方が彼の良さが出て面白いなと思います。だから、普段は何を考えているのか一番分からないです(笑)」

――新メンバーのラストは寺西さんですね。

「寺西さんは、まだつかめきれていないです。すごく前向きで、バラエティーにも前向き。自分でも面白いことをやりたいと強く思っているみたいですけど、どう言ったら面白いかと探っているのかもしれないです。実は、『タイムレスマン』のポスターが仕上がった時、寺西さんが唯一嫌がったんですよね。『もっとカッコいいやつがいいな』と思ったみたいです。彼は、料理もカッコ良く仕上げようとするんですけど、カッコ良く仕上がらないみたいな(笑)。どうしたって男前ですから、ご自身でも『一番男前は俺だろう』と言うので、そこでみんなにギャーギャー言われて、ミスした時は一番ギャップがあって笑える。なので、とにかくカッコいいことをやっていてもらえばいいのかなと。彼をカッコ悪く崩していこうと思ったことはないんですよ。勝手に崩れていくし、(番組内の言動について)お母さんに怒られた、みたいな裏話も含めて(笑)、このままでいいと思います。そう言った意味では、猪俣さんと一緒かもしれないですね。でも、皆さんそうですけど、すごく考えて考えて、もっと面白くしたいとすごく貪欲なので、すごくうれしく思います」

――佐藤さん、菊池さん、松島さんの3人について、さすがだなと感じる部分は?

「勝利さんは笑いが好きですよね。普段はみんなのお兄ちゃん的存在ですけど、企画によって自分がいきなりスポットライトを浴びたり、なぜか勝利さんのところにボールが来て、自分の番になった時の瞬発力がすごかったり。やっぱりキャリアも違うんでしょうね。しょんぼりしたり、ブチギレ返したり、いろいろな方法で『パッ!』とその場で正解を出して、やっぱりすごいなと思います。でも、どこか天然で、今回の収録スケジュールを見て不安そうにしている勝利さんは、愛くるしいなと思います」

――次に松島さんについてはいかがでしょう。

「松島さんは爆発力がすごくて、猪俣さんみたいな天才肌だと思っています。松島さんがノッた時は、みんなゲラゲラ笑っていて、多分誰よりも面白いです。何事も松島さんから始まると勢いが付くイメージがあります。英語でのロケをやった時もグイグイ引っ張ってくれたので面白くなりましたし、やっぱり欠かせないキーマンです」

――最後に、菊池さんについてお願いします。

「風磨さんは、最初に会った時から、気持ち、魂、覚悟が別格で、最初に『何でも言ってください。何でも教えてください!』と。初めて会ったディレクターにそんなことを言ってくれるなんて、スターなのにすごいなぁと思って、そのあともずっとそのままのスタンスなんですよ。常にボケたりツッコんだり、場を回したり…。場を盛り上げるためなら何でもやるし、とてつもないプロ意識を感じます。僕も現場のスタッフも、もっともっとギアを入れなくちゃ風磨さんに置いていかれるという感覚が番組中に漂ったことがありました。スタッフもみんなtimeleszのことが好きで、『タイムレスマン』のことが大好きなんですよ。ごく少人数のスタッフですが、『全員で彼らを盛り上げるために頑張るぞ』と思わせてくれる、すごい人だなと思いますし、すごく学ばせてもらっているとも思っています」

「タイムレスマン」初のSPで8人のバラエティー力が爆発! 総合演出が彼らの魅力を分析

【番組情報】
土曜プレミアム「タイムレスマン」
フジテレビ系
9月27日
午後9:00~11:10

取材・文/松下光恵



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