唐沢寿明、7年ぶりのテレ東主演!「コーチ」で悩める若手刑事たちを導くさえないおじさん役2025/08/26 06:00

唐沢寿明が、10月17日スタートのテレ東系ドラマ9「コーチ」(金曜午後9:00)で主演を務めることが発表された。原作は堂場瞬一氏による警察小説コーチ(創元推理文庫)だ。
唐沢がテレ東のドラマに主演するのは、2018年放送のドラマBiz「ハラスメントゲーム」以来7年ぶり。「テレ東の連続ドラマへの出演は今回が2回目で、他局よりもゆったりマイペースでやりやすい印象ですね」と、テレ東ドラマの印象を語る。「原作を読んだ上で及川(拓郎)監督と話し合い、面白いエンターテインメント作品を作り上げることができるのではないかと思いました」と、オファーを受けた理由を明かした。
本作で唐沢が演じるのは、捜査に失敗し、行き詰まり、逃げ出したくなっている若手刑事たちの前に現れた“さえないおじさん”向井光太郎。実は向井は、警視庁人事二課から派遣された特命職員で、悩める若手刑事たちに的確なアドバイスを与え、魔法のように潜在能力を引き出していく。そして、苦境を乗り越えた若手刑事たちはやがて結集し、大きな事件に立ち向かっていく。
さらに、向井の衝撃的な過去が交錯し、物語は予想外の展開に。刑事としても優秀な向井はなぜ今、人事課にいるのか? 物語が進むにつれて謎が明らかになっていくストーリー展開は目が離せなそうだ。
「僕が演じる向井は少し変わった人で、それをあまり表に出してもいけないので、今回は若い俳優陣とのチームワークが大事だと思っています。若い人たちの見せ場のシーンも多く、彼らにとってもすごくやりがいがあると思います」と、向井が若手刑事たちの“コーチ”となるように、自身も本作の現場での若手の活躍に期待をかける唐沢。「僕も若い時には、小さい役でも本当に真剣に考えて演じてきたので、そういうことを彼らがしてくれるとうれしいですね。そうすると、さらに作品が面白くなると思っています」と、まだ発表されていない後輩俳優たちにエールを送る。
「はっきり言うと視聴率的には勝ち目はないと思います(笑)」と“唐沢節”で煙に巻くが、「だけど、他局のドラマより面白い作品にする自信はめちゃめちゃあるので、期待していただいていいかな」と“作品力”には太鼓判を押す。「気になる若い俳優がいたら応援してあげてください!」というアピールを忘れないのはさすがサービス精神の塊だ。
元新聞記者という経歴を持つ堂場氏は、リアリティーのある描写でベストセラーを多数生み出している作家。「警視庁追跡捜査係-交錯-」(2023年/テレ東系)などドラマ化作品も多いが、本作の特徴を、「警察小説といえば、“俺の背中を見ろ”的に、先輩が後輩に厳しく捜査のノウハウを伝える話が多い。ただ、令和の時代にそれはどうだろう?『コーチ』は、“先輩”ではなく“教える専門家”の人間を描いたものだ」と言う。そんな作品の映像化にあたり、「きつい言葉は吐かない。しかし若手を納得させるために言うべきことははっきり言って、方向性を示す。そんな令和流のコーチングを続ける向井光太郎とは何者なのか?――という話を書き上げてから数年がたつ。その数年の間にも、“人に教える”技術は変化してきたはずだ。映像化されるにあたり、令和のコーチ像がどう描かれるか、楽しみでならない」と期待を寄せる。

制作担当のテレビ東京・都筑真悠子プロデューサーは、「『この人がいなかったら今の自分はいない』そう言える出会いは、人生で何度もあるものではないと思います。向井を見ていると、私にもこんなふうにさりげなく、時には厳しく、でも偉そうじゃなく、導いてくれる存在がいたら…! そう願ってしまいますが、きっと、この物語に出てくる若手刑事たちは向井の救いの手に甘えることなく、自分の力で成長しようとする人たちだからこそ、向井と出会えたのでしょう」と主人公・向井の魅力を説明。そして、「向井自身も彼らによって成長させられていく。刑事ドラマとしてだけではなく、そんな“人と人との出会い”を描き、見てくださった方が次の日を少しでも前向きな気持ちでスタートできるような、そんな作品になったらすてきだなと思います」と作品に込めた思いを伝える。
唐沢演じる向井が“コーチング”する若手キャストの発表も楽しみだ。
あらすじ
池袋西署の係長・益山瞳は若くして女性管理職になり、自分を見下してくる年上の部下や、マイペースな後輩に振り回され日々やりづらさを感じていた。
そんな中、人事二課から新入りが来るという異例の辞令が下りて、現れたのはさえない見た目をした55歳のおじさん、向井光太郎(唐沢)だった。刑事としての経験はあるのか? どうして今刑事課に来たのか? 何を聞いてもはぐらかされるが、見え隠れする刑事としての有能さにより一層謎が深まる。
そんな中、一軒家で殺人事件が発生。被害者男性の次男の証言により長男・智治が捜査線上に浮上するものの、瞳の判断ミスで智治を取り逃がしてしまう。管理職の立場で許されない失敗をしたと、瞳は深く落ち込み、向井に対しても「自分に管理職の適性があるか監視しに来たのでは」と不信感をぶつける。そんな瞳に向井がかけた言葉とは?
“誰と出会うかで人生は変わる”刑事たちの成長物語が始まる──。
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