森崎ウィン「初恋DOGs」の相楽岳はかわいい男? ナ・イヌの姿勢に「刺激をもらっている」2025/08/18 11:00

TBS系では清原果耶主演の連続ドラマ「初恋DOGs」(火曜午後10:00)が放送中。本作は、愛を信じないクールな弁護士・花村愛子(清原)、動物しか愛せないこじらせ獣医・白崎快(成田凌)、訳アリの韓国人御曹司・ウ・ソハ(ナ・イヌ)という、国籍も価値観もバラバラな“大人のこじらせトリオ”が織り成す、ちょっと不器用で真っすぐなラブストーリーだ。本作は、TBSのドラマ制作チームと韓国の制作会社STUDIO DRAGONによる初の共同制作となる。
国籍も価値観も異なる3人の関係に、波乱をもたらすのが森崎ウィン演じる相楽岳だ。快の大学時代の親友でありながら、過去に大きな因縁を残した男・相楽。彼をどう演じているのか? 森崎ウィンが語った役との向き合い方、共演者との絆、そして視聴者に届けたい思いとは?
かわいく見えてきた!? 森崎が語る相楽の真意

――相楽という人物に、どんな印象を持ちましたか?
「ここまで演じてきて、一周回ってちょっとかわいく思えてきました(笑)。でもやっぱり、不器用な人だなと。根っから悪い人間じゃないとは思っていて、真面目で、成功だけを追いかけてきた分、見落としてきたものも多いんだろうなと。そういう人間味を感じています」
――役作りで意識していることはありますか?
「“悪役をやろう”とはあまり思っていません。物語の中盤から登場するキャラクターって、どうしても“敵っぽい存在”になりがちですけど、分かりやすく悪く演じるのは避けたいなと。もちろん結果的にそう見える部分もあるかもしれないですが、相楽が持っている目的やゴールをちゃんと見失わずに演じたいと思っています。言うて、そんな悪いやつではないんですよ。もし本気で『しろさき動物病院』をつぶそうとしているなら、もっと違うやり方もあると思うんです。でも彼は、ちょっと“かわいい”手段を選んでいる気がしています」
――そうした相楽の行動を、どう捉えていますか?
「いやもう、『相楽、ないな』と思っています(笑)。動物病院の開業資金を持ち逃げしておいて、いきなり現れたかと思ったら快の動物病院を買い取ろうとするとか…本当にひどい話ですよ。『まず謝れよ!』とツッコみたくなりました」
再会と出会いの現場で感じた、俳優としての喜び

――共演者の皆さんの印象を教えてください。
「清原さんとは今回が初共演なんですが、今のところ僕が一方的にしゃべっているシーンが多く、まだあまり接点がないんです。でも遠くからでも、すごく楽しそうで、柔らかい空気感が伝わってくるんです。なので、きっとすてきな方なんだろうなと感じています。成田くんとは初めてしっかり対峙(たいじ)するのですが、個人的に彼の“たたずまい”がすごく好きなんです。多くを語らずとも空気を作る感じ。でも実際話してみるとすごく気さくで、ユーモアもあるんですよ。そのギャップにキュンときました(笑)。相楽として快と向き合うシーンでは、ずっとちょうどいい距離感でやらせてもらえて、本当にプロフェッショナルだなと感じています。イヌくんは、本当にすごい。タフなスケジュールの中でもずっと明るく、言葉の壁もある中で、出演者、スタッフとしっかりコミュニケーションを取っていて、チームワークの向上に一役買っていることが分かります。すごく尊敬していますし、刺激ももらっています」
――ドッグカフェ「Lovely Tails Café」の店長で、快と相楽と学生時代に親交のあった宮瀬優香役の深田恭子さんとは久しぶりの共演ですね。
「そうなんです。僕のデビュー作『学校じゃ教えられない!』(2008年/日本テレビ系)で、深田さんは先生役でした。それ以来の共演で、今は“元カレ役”をやっていると思うと、感慨深いです。深田さんは本当に素晴らしい俳優さんで、心からリスペクトしていますし、現場で『大人になったね』なんて話もできて、特別な時間を過ごせています」
命と向き合う役を通して感じた責任

――動物病院の院長という役柄ですが、ご自身は動物はお好きですか?
「大好きです。ペットも欲しいと思っているのですが、こういう役を演じると、改めて命を預かる責任の重さを考えさせられます。お金を出せば簡単に飼えるってものじゃない。命を預かるって、やっぱり大きなことです。でも、いつかはネコを飼いたいなと思っています」
――ネコ派なんですね。
「そうなんです。子どもの頃からずっとネコを飼っていたので、やっぱりネコがいいですね」
――日韓共同制作となる本作の現場はいかがですか?
「韓国の俳優や監督と一緒に仕事ができることが、まずうれしいです。ノ・ヨンソプ監督とも少しディスカッションをしたのですが、とても面白くて。言葉が違うだけで、物作りへの思いは一緒なのだと強く感じました。細かいカット割りや技術的なことは僕も詳しくないですが、仕上がった映像を見ると、確かに“韓国み”を感じるテイストに仕上がっていて。脚本の作り方もすごく面白いですね」
――今後の見どころと、視聴者へのメッセージをお願いします。
「登場人物それぞれが、自分のゴールに向かって動き始めていく中で、恋愛要素がどう展開するのかも、ぜひ注目していただきたいです。一ひねりも二ひねりもあって、『もうっ!』と言いたくなるような、じれったさも詰まっているドラマだと思います。相楽に対して『うざいな』と思う瞬間も増えるかもしれませんし、視聴者の皆さんの感情をぐちゃぐちゃにするかもしれません。でも、きちんと快との関係にも終止符が打たれるはずなので、最後まで見届けていただけたらうれしいです」
“じれったさ”の中に潜む人間味と再生の兆し…森崎が繊細に描く相楽岳の姿は、視聴者の心を静かに揺さぶる。物語が熱を帯びる後半戦、愛のかたちを探す彼らの行方を、ぜひ見届けてほしい。
第8話あらすじ(8月19日放送)
白崎快(成田)に思わずキスをしてしまった花村愛子(清原)だったが、自分の大胆すぎる行動に動揺し、快に対して思ってもみない言葉を口にしてしまう。
その矢先、宮瀬優香(深田)のドッグカフェの客が、快の長年の夢である動物保護施設の実現のため、多額の寄付をしたいと名乗りを上げ、愛子も弁護士としてそのやり取りに携わることに。
一方、プライベートを週刊誌に追われたことを機に、自分の存在が愛子たちに迷惑をかけることになるのではないかと悩むウ・ソハ(イヌ)は、愛子への自分の気持ちにひそかにふたをし、愛子と快の関係を後押ししようと決意する。
そんなソハの計らいもあり、愛子と快は、互いに素直になれない気まずさを抱えながら、ともに動物保護施設の見学に出かける。そこで2人は改めて、あの日のキスについて話すのだが…。快をあるトラブルが襲い、3人の関係を大きく揺るがすことに…!
【番組情報】
火曜ドラマ「初恋DOGs」
TBS系
火曜 午後10:00~10:57
文/TVガイドWeb編集部
関連リンク
この記事をシェアする