「陪審員2番」テレビ初放送記念! クリント・イーストウッド不朽の名作14本を一挙放送2025/08/15 12:00

BS10 スターチャンネルでは9月13日に、ある殺人事件の陪審員になった男の事件との関わりを描く、クリント・イーストウッド監督最新作の法廷ミステリー「陪審員2番」(午後9:00ほか)をテレビ初放送する。

また、9月10~14日と、9月21~26日には、「『陪審員2番』TV初放送記念特集:クリント・イーストウッドの世界」と題して、監督・俳優としての圧倒的な才能に触れられるイーストウッド珠玉の14作品を一挙放送することも決定した。そのラインアップとしては、渡辺謙と二宮和也(嵐)のダブル主演で、太平洋戦争最大の激戦“硫黄島の戦い”を描いた戦争映画「硫黄島からの手紙」(2006年)、「第65回アカデミー賞」(1993年)作品賞と監督賞を受賞した西部劇の金字塔にしてイーストウッド主演作「許されざる者」(92年)など、力強い物語と深い人間ドラマに没入し、それぞれ異なるテーマが心を揺さぶる14の名作を届ける。
「陪審員2番」テレビ初放送記念特集:クリント・イーストウッドの世界

「陪審員2番」(24年)
9月13日 午後9:00~
9月23日 午後4:40~
殺人事件の審理を巡って葛藤する陪審員の姿を描く法廷スリラー。2025年公開の「スーパーマン」でも注目を浴びるニコラス・ホルトが、ある殺人事件の陪審員に選ばれ、正義と真実の狭間で葛藤する主人公・ジャスティン・ケンプを繊細に表現。また、J・K・シモンズ、トニ・コレットといった豪華スターも顔を連ねる。陪審員たちが繰り広げる審理の行方をスリリングに描く一方で、検事や裁判官、法廷システムが抱える問題点にも鋭く切り込み「正義」とは何かを問いかける秀作。

「ダーティハリー」(71年)
9月10日 午後9:00~
9月24日 午前11:00~ ※吹き替え/日曜洋画劇場 追録ノーカット版
ドン・シーゲル監督とイーストウッドの名コンビによる「ダーティハリー」シリーズの第1弾。冷徹で無口、手段を選ばず犯罪者を追うサンフランシスコ警察の刑事・ハリーのキャラクターが強烈。当時のアメリカ社会に渦巻く犯罪の増加や治安悪化への不安を背景に、法や手続きを無視して超法規的に“正義”を貫く姿は多くの観客の共感を集めた。なお、犯人“さそり”のモデルは、実在した未解決連続殺人犯のゾディアック。78年に「日曜洋画劇場」(テレビ朝日系)で放送された音声を元に、12年にカットシーンを追録したノーカット吹替版で届ける。

「ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場」(86年)
9月11日 午後9:00~ ほか
朝鮮やベトナムで、抜群の戦功を重ねた1人の軍曹が古巣の海兵隊に戻り、本当の戦場を知らない若き隊員たちを鍛えてゆく戦争ドラマ。監督・製作も兼任したイーストウッドが、海兵隊に生涯をかけてきた軍曹を人間味豊かに演じ、鬼のような特訓ぶりと隊員たちの反発を、ユーモアを織り交ぜて描く。一転、部隊がグレナダ侵攻に駆り出される後半では、彼らが戦場の過酷さに直面する姿もリアルに描写している。

「ファイヤーフォックス」(82年)
9月12日 午後9:00~
9月21日 午後3:30~ ※吹き替え/水曜ロードショー版
イーストウッドが製作・主演・監督の三役を務めたスパイアクション。冷戦時代特有の緊張感が物語全体を覆い、前半は緊張感たっぷりの潜入スリラー、後半はハイテク戦闘機を巡るスパイ活劇に。トラウマを抱えた主人公のミッチェル・ガントには、今の時代のヒーロー像とも通じる普遍的な魅力がある。当時最先端の特殊効果技術を駆使したスカイアクションシーンも必見だ。90年に「水曜ロードショー」(TBS系)で放送された貴重な吹替版も放送。

「パーフェクト・ワールド」(93年)
9月13日 午後6:30~
アメリカ・テキサスを舞台に、脱獄犯とその人質となった少年が逃避行を続けながら親子の愛情にも似た絆で結ばれていく姿と、その2人を追いかける警察署長の苦悩を描いたヒューマンドラマの名作。イーストウッドとケヴィン・コスナーという2大スターの初共演が話題を呼んだ。イーストウッドは監督も務め、重要な警察署長役で出演もしている。脇役に徹した、いぶし銀の演技で、役者としての存在感も遺憾なく発揮した。

「ミスティック・リバー」(03年)
9月13日 午後11:10~
9月22日 午後2:00~ ※吹き替え
イーストウッドが監督し、「第76回アカデミー賞」(04年)ではショーン・ペンが主演男優賞に輝き、ティム・ロビンスは助演男優賞を受賞したミステリー・ドラマ。幼なじみ同士が殺人事件をきっかけに再会し、立場の違いによってそれぞれの運命を狂わせてゆく過程を、実力派キャストによって重厚な緊迫感で描いている。復讐によって家族・友情を失ってゆく男たちの姿は、単純に善悪を分けられない多様性を感じさせ、深い余韻を残す。

「スペース カウボーイ」(00年)
9月14日 午前11:40~
9月22日 午前11:40~ ※吹き替え
イーストウッドが監督・主演を兼任し、引退した元宇宙飛行士たちが再び宇宙を目指す姿を生き生きと力強く描いた傑作SF。くせ者ぞろいの元宇宙飛行士役で重厚な演技を披露するのは、トミー・リー・ジョーンズらベテラン俳優たち。NASAの全面協力を得てリアルに再現した宇宙飛行の様子も興味深く、かなわなかった若い頃の夢に再びチャレンジする人々のドラマは、SFというジャンルを越えて深い感動を呼ぶ。

「許されざる者(1992)」
9月14日 午後6:30~
9月23日 午後2:20~ ※吹き替え
多くの西部劇に出演してきたイーストウッドが、過去に演じてきたキャラクターのその後を彷彿とさせる老境のガンマンに自ら扮(ふん)し、監督・製作、さらにノンクレジットでテーマ曲も手がけて完成させた渾身(こんしん)作。少数民族や女性への差別と偏見、銃社会の暴力性など、従来の西部劇では描かれてこなかった側面に焦点を当て、善悪の曖昧さを描いたところも高く評価された。本作は「第65回アカデミー賞」で作品賞など全4部門の受賞を果たした。

「硫黄島からの手紙」(06年)
9月14日 午後9:00~ ほか
太平洋戦争で日米が激戦を繰り広げた“硫黄島の戦い”を、本土防衛最後の砦(とりで)として、知将・栗林忠道中将の下、過酷な持久戦を戦い続けた日本兵たちの悲壮な姿を通して描いた「父親たちの星条旗」(06年)と対をなすイーストウッド監督による戦争ドラマ。渡辺、二宮のほかにも、伊原剛志、加瀬亮、中村獅童ら豪華キャストが顔をそろえた。「第79回アカデミー賞」(07年)では日本語映画としては初めて、外国語映画賞ではなく作品賞にノミネートされた。
キーワード
関連リンク
この記事をシェアする
ドラマガイド(最新シーズン)Drama Guide Season
【2025年秋】TVドラマガイド

2025年の秋(10月・11月・12月)にスタートする連続ドラマを曜日別の一覧で見やすく紹介!
髙石あかり主演の朝ドラ「ばけばけ」、大東駿介&飯豊まりえ共演「シバのおきて」、山崎紘菜が再び不倫成敗する人気作「御社の乱れ正します!2」、駒木根葵汰&新原泰佑W主演でおくる深夜ドラマの続編「25時、赤坂で Season2」やBS放送の新ドラマを含め、出演者、主題歌、あらすじ、記者会見リポートなど、最新情報を随時追加&更新します☆
【2025年夏】TVドラマガイド

2025年7月・8月・9月スタートの夏ドラマを曜日別の一覧で見やすく紹介!
松本潤主演の日曜劇場「19番目のカルテ」、木村文乃×ラウール「愛の、がっこう。」、「僕達はまだその星の校則を知らない」のほか、戸塚祥太×紺野彩夏「極道上司に愛されたら」、風間俊介主演「40までにしたい10のこと」などの話題の深夜ドラマやBS放送の新ドラマを含め、出演者、主題歌、あらすじ、記者会見リポートなどの連続ドラマの最新情報を随時更新☆