「40までにしたい10のこと」庄司浩平が慶司を演じる上で大切にしていることとは?2025/08/14 18:00

テレ東系では、マミタさんによる同名漫画を主演・風間俊介、共演・庄司浩平で実写ドラマ化した「40までにしたい10のこと」(深夜0:12)を毎週金曜に放送中。40歳目前の枯れた上司・十条雀(風間)とクールな高身長イケメン部下・田中慶司(庄司)が織り成す、大人のオフィスラブストーリーを描いている。
7月からこれまで6話が放送されてきたが、温かな物語の中で少しずつ縮まる2人の距離、そして風間さんと庄司さんの繊細な演技に魅了される視聴者が続出。深夜の放送にも関わらず「#ドラマ40までに」がSNSでトレンド入りするなど、その人気は止まらない。6話では雀が慶司を自宅へ誘うのみならず、慶司が雀のおでこにキスをする胸キュンシーンも展開し、2人の淡い恋の行方を“すず子”と共に多くのファンが見守っている。
そんな本作で慶司を演じる庄司さんには、「見つけた」「見つかってしまった…」という多数の称賛の声が。この作品を通じて、よりその名を世界にとどろかせている。そんな庄司さんがあらためて感じるこの作品の魅力、そしてキュンとしたシーンとは? 今、俳優として大切にしていることなども聞いた。
――回を増すごとに反響も大きくなっていますが、庄司さんの元にもその声は届いていますか?
「いわゆるエゴサーチのようなことはやらない人間で、自ら手を伸ばすことはしないのですが、僕のXやInstagram、ドラマの公式アカウントに対していただくメッセージには目を通しています。とても温かいものばかりで、僕らが“こう届けばいいな”と思っていたものを、120%受け取ってくださっている印象です」
――その反響の中から、驚きや発見を得たこともあるのでしょうか。
「そうですね。例えば、1話でいうと慶司が雀さんのことを後ろからハグしたシーンがハイライトだと思うのですが、リハーサルはかなり入念にやったものの、現場では映像を確認しなかったので、自分の動きがどう見えるかあまり分かっていなかったんです。でも、放送や配信を見てくださった方から“この動き、より気持ちが伝わってきて良かった”というようなコメントをいただいて。僕自身意識してやっていたわけではないのですが、そういう部分をキャッチしていただけてうれしかったです。ドラマを見ながらいろいろ想像を膨らませるのも楽しみ方の一つだと思っているのですが、1話の段階でそのように楽しんでいただけているというのは僕の中で驚きでもありました」

――庄司さんは約150人の中からオーディションで選抜されたのですよね。あらためて出演が決まった時の心境はいかがでしたか?
「まず第一に、“受かって良かった”と安心感と喜びが湧いてきました。ただ、お相手が風間さんというところで、僕が芸能と全く関係ない頃から、某カードバトルなどを通して知っていた方。僕は普段はあまり緊張しない人間なのですが、風間さんとこういう距離感で共演させていただくことには緊張感を覚えました」
――オーディションではどのようなことを行ったのでしょうか? 何か覚えてらしゃるエピソードがあれば教えてください。
「詳細な部分までは覚えていないのですが、2話で登場したたこ焼きを食べながら雀さんと会話するシーンをやったんです。事前に原作や台本をいただいて、どちらからでも慶司を作ることはできたのですが、あまり知り過ぎるのも良くないかもと思い、原作は一旦軽く目を通したのみで臨みました。『十条さんって、最後の相手はいつだったんですか?』という、やや攻めた内容の会話ではあるのですが、非現実感はなかったんですよね。“こういう会話ってあるよね”というところの延長線上で走っていって、さらにはその相手が好きな人というところで。誰しも片思いしている時って、“もしかしたら相手も自分のことをいいと思ってくれているかも”という楽しさと、“そうじゃないかも”という不安がある。それは多くの方と共有できるものですし、僕自身もそういう意味で“分かるな”と思いながらできたというのがあります」
――原作の慶司は金髪かつ前髪を下ろしたヘアスタイルですが、ドラマ版のビジュアルはどのように作り上げていったのでしょうか。
「当時他の作品もやっていたので、物理的にがっつり髪形を変えるのが難しいというテクニカル的な部分はありつつ、その中でも癖毛っぽいところをはじめ、慶司らしさを出せたらいいなと考えていました。また、原作の慶司のビジュアルはまさに彼の魅力の一つですが、実写化というところで、実際にマーケティング会社の若手社員としてそういう人がいたらどうか…というところもあったのかなと。マミタ先生を含め制作陣の方々の中で、どうしたらリアルに許容されるのか、その結果が今の形につながっていったのだと思います。原作ファンの方からすると、“ん?”というのがファーストインプレッションとしてあるのは当然ですよね。その分、全体の空気感や2人の温かい関係性などは、お芝居をする中できちんと原作と一致するようにアプローチしたつもりです。もちろんビジュアル的な合致も大事な要素の一つですが、今回は全体を見た時にいかに『40までにしたい10のこと』を描けているかというのを重要視していました」

――先日放送された6話では、以前庄司さんがインタビューの際に思い出深いエピソードとして挙げてくださった、スカッシュをするシーンが登場しました。その後は慶司と雀の距離がさらに縮まり、おでこにキスをするシーンも。
「僕はスカッシュ自体をやったことがなく、風間さんも数えるぐらいしかなかったというところで、単純に新しいスポーツができるワクワク感がありました(笑)。スポーツのシーンは工夫を凝らす必要があり、想像よりも撮るのが難しくて、思った以上にリアルに汗をかきましたね。このシーンは雀と慶司の仲の良さがより深まっていくのもありますが、それよりも男友達同士の楽しさと言いますか、スポーツをやって盛り上がり、熱くなるさまが描けたらいいなと取り組んで。その後、雀さんのお家に誘われて2人の関係がまた一歩進みましたが、あのシーンがあるからこそ、その前はあまりイチャイチャしていない方がいいのでは…とも思っていたんです。スカッシュ中もそういう雰囲気だったら、もうどこに目を配ればいいのか分からなくなってしまうじゃないですか(笑)。盛りだくさんな回だからこそ、きちんとフィーチャーするところを絞ってやるというところは、6話のみならず全体を通して意識していました」
――恋愛面では慶司がリードしているようで、このシーンも実は頬が赤らんでいる。そういうところが慶司の魅力の一つですよね。
「あそこはもうペンキで顔を赤く塗って………って、思ったより(現場の反応が)静かで厳しいですね(笑)。慶司はある種仕掛ける側ではあるのですが、実はずっと緊張しているという。それは5話でも分かりますが、そこが慶司のかわいらしさであり、慎ましさのようなものも感じられて。自分の中できちんとラインを引いていて、今はこれ以上はやってはいけない、相手の意思も尊重したい…その上での精いっぱいがおでこへのキスというところが、僕自身もかわいらしくていいなと思いながらやっていました」
――以前スカッシュの思い出を語っていただきましたが、撮影を経て新たなエピソードがありましたら教えてください。
「僕はずるい人間でして、毎回違うことを、ちょっとでもフレッシュなことを言おうともくろんでいるのですが…(笑)。今回、今までお話ししてないことで挙げるなら“枕”でしょうか。雀さんのリストの中に“オーダーメイドのヤバい枕作る”という項目があり、7話のテーマにもなっているのですが、寝具はもちろん、いろいろな雑貨、食器や照明などが販売されているところで撮影したんです。ちょうど撮影のスケジュール的に真ん中に差し掛かっていたか過ぎている時で、風間さんとの距離感も縮まってきた段階だったので、とてもリラックスした状態で取り組めて。シーン中の会話もリアルですし、店内を歩きながら撮影していく中で、空いている時間もずっと風間さんとお話ししていました。ベッドに寝転がって枕を試す雀さんに対して、ちょっとキュンとするセリフを言うシーンがあるのですが、その時の風間さんの表情がすてきで…。1日を通して、すごく楽しかったのを覚えています」
――7話は原作でも人気の高い「オーダーメイド枕」のエピソードが描かれるということで、より楽しみになりました。
「動線的には1階をフラフラ見て、2階に案内されて…という流れなのですが、お互い気になるものが違う時ってあるじゃないですか。劇中でもそうですが、慶司は照明が気になってズカズカ行ってしまうけれど、雀さんはずっと食器を見ていたり…。友人や家族、パートナーとショッピングに行く時って、別にずっと隣にいなくてもいいんですよね。同じ空間で同じことを共有している、そういう楽しさを感じながら撮影できて。ささいなことで、決して特別なことではないのですが、それこそが雀さんのやりたいこと。それがすごく表れている、いい画(え)が撮れたんじゃないかなと思っています」

――これまで放送された中で、庄司さんご自身がキュンとしたシーンを挙げていただくと?
「もちろんデートだったり、非日常的なことをしている、2人の気分が上がっている瞬間もとても楽しいのですが、僕は生活に根付いているシーンこそすてきだなと思うんです。例えば、2話ではタコパをしようとなって電器量販店に行きましたが、きっとその後2人はスーパーにも行っているわけで。僕、その人の暮らしが見える気がして、人が買い物している姿を見るのが好きなんです。そういう意味では、一緒にたこ焼きを食べるところもそうですが、6話で一緒にケーキを食べて腹筋ローラーをしているようなシーンにこそキュンとして。日常で別に特別じゃない、1日における普通の時間で、そこに僕とあなただけがいるというのが、僕にとってはとてもときめくシチュエーションです」
――今回、全体を通して、庄司さんが見せ方として意識していたことを教えてください。
「監督の池田(千尋)さんや小菅(規照)さんともよく擦り合わせをしたところでいうと、“分かりやすいことはあまりしたくない”という部分です。これはオフィスラブであり、同性間の恋愛の物語ですが、現実的に考えて、異性間恋愛の場合でもあまり表立ってはやらないじゃないですか。もう学生でもないので。その中で、好きな人に思わず向けてしまう目線だったり、相手が何かした時にふと体が向いてしまうしぐさ…そういうところで十分に伝えていけるはずではとお話ししていて、そこのあんばいですね。大胆にやり過ぎるといろいろなことが意味ありげに写ってしまうので、そういう行為がほのかに香るぐらいがいいのかなと。上品な香水のように表現できたらいいなと思っていました」
――クランクアップされて、あらためてこの作品のどのような部分に魅力を感じていますか?
「この現場は撮影1日目から笑いが絶えないほど皆さん温かくて。スケジュール的に大変な部分はありましたし、身体的な疲労はありましたが、いつも心はハッピーで、それこそがこの作品の持つ力なのかなと思います。1話約30分と短い時間ではありますが、何かつらくて落ち込むことがあっても、このドラマを見ている時間は幸せを感じられたり、穏やかな気持ちで寝られたり、次の休日が楽しみになったり…そんな力があるのではないかなと。このドラマは、見ていただくと分かる通り劇的なことは起きません。だからこそ、ホッとひと息つけて、時に“分かるよ”と共感しながら、どこか安心した気持ちで見ることができる。この時代だからこそそういうものを求めたくなる瞬間もあるでしょうし、そこがこの作品の魅力の一つではないでしょうか」

――庄司さんご自身が風間さんとどこかに出かけるなら、どこが思い浮かびますか?
「それはやはり夢の国ではないでしょうか(笑)。以前(黒木啓介役の)平子(祐希)さんも『撮影の間に僕はセリフを反すうしたいのに、風間くんが夢の国どうこう…』というお話をされていましたが(笑)、僕も休憩中などにいろいろなお話をお聞きして。僕はこれまであまり夢の国に触れずに育ってきた人間なのもあり、楽しくお話を聞いていたのですが、やはり直接行ってみないとというところで…『ガイドお願いします』とはお伝えしてあります(笑)」
――この作品を通して、より多くの方が庄司さんの魅力に気付くことになると思います。今後の活躍にも期待が膨らみますが、庄司さんが俳優として大切にしていることは?
「難しいですね…。でも、何事も一生懸命やり、それによって誰かがハッピーになってくれたらいいなという思いは当初から変わっていません。いつか“来る日も来る日も新しい役が来て大変だ。こなしていかないと!”となれたらそれはうれしいですし、目指すところではありますが、まだまだそういう立場ではない僕からしたら、今は一つ一つを大切に、自分の持ち得る手札を全て使い、それらを正しく切っていけたらなと。ただ、至らないところは当然出てくると思うので、その中で成長もさせていただくことを同時並行でやっていきたいです。そして、これは個人的な主観の話で、他の方がどう思っているかは関係ないのですが、僕自身は努力が見えるかどうかはどうでもいいと思っているんです。結果で判断していただく裏で、“実はこんなに努力していたので、そこも加味して見てください”は、ドラマに関しては無粋かなと。もちろん精いっぱいやりながらも、そういった部分を皆さんには気にせず純粋に楽しんでいただきたい。今後もそこはお見せすることなくやっていけたらと思っています」

【プロフィール】
庄司浩平(しょうじ こうへい)
1999年10月28日生まれ。東京都出身。A型。現在放送中の「仮面ライダーガヴ」(テレビ朝日系)にも出演。
【番組情報】
ドラマ24「40までにしたい10のこと」
テレ東系
金曜 深夜0:12~0:42
【プレゼント】

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【締め切り】2025年9月11日(木)正午
【注意事項】
※ご当選者様の住所、転居先不明・長期不在などにより賞品をお届けできない場合には、当選を無効とさせていただきます。
※当選で獲得された権利・賞品を第三者へ譲渡、または換金することはできません。
※賞品をオークションに出品する等の転売行為は禁止致します。また転売を目的としたご応募もご遠慮ください。これらの行為(転売を試みる行為を含みます)が発覚した場合、当選を取り消させていただくことがございます。賞品の転売により何らかのトラブルが発生した場合、当社は一切その責任を負いませんので、予めご了承ください。
※抽選、抽選結果に関するお問い合わせにはお答えできませんので予めご了承ください。
取材・文/TVガイドWeb編集部
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