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マリッジ・サスペンス「しあわせな結婚」で夫婦を演じる阿部サダヲ&松たか子の関係性は?2025/07/24

マリッジ・サスペンス「しあわせな結婚」で夫婦を演じる阿部サダヲ&松たか子の関係性は?

 TVerでは、阿部サダヲが主演を務めるテレビ朝日系連続ドラマ「しあわせな結婚」(木曜午後9:00)の第2話を放送終了後から配信。本作で夫婦役を演じる阿部と松たか子がドラマの見どころを語った。

 阿部が演じるのは、センセーショナルな事件の裁判で次々と無罪を勝ち取ってきたレジェンドな人気弁護士・原田幸太郎。テレビ番組にも出演し、お茶の間からも絶大な支持を得ている。1人でいることが好きで、また仕事に支障が出ることを嫌い、独身生活を謳歌(おうか)していた彼が、ある日、鈴木ネルラ(松)と運命の出会いを果たす。そして、50年間、頑なに貫いてきた“独身主義”をあっさり捨ててまさかの電撃結婚。しかし、その後に明らかになったのは、愛する妻が抱える“大きな秘密”だった。果たして、彼は秘密を知っても、妻を愛し続けることができるのか!?

――まず脚本を読んだ感想と、ご自身が演じられる役柄について教えてください。

阿部 「大石静さんの脚本は2回目なんですけど、今回は“マリッジ・サスペンス”ということで。いつも思いますけど、そうした発想が面白いですよね。描かれている女性も魅力的だし、今回ミステリアスな奥様を松さんが演じるということで、すごく楽しみです。役については、ワイドショーでコメンテーターをされている弁護士の方を見て研究しています(笑)」

――どんなタイプのコメンテーターになりそうですか?

阿部 「やっぱり勢いがあった方がいいんじゃないですかね。各ワイドショーに絶対そういう方がいるので参考にはなりますけど……あの方々が裁判しているのは見られないので、そこは難しいですけどね」

――松さんはいかがでしょうか?

松 「大石さんのドラマに出演させていただくのは初めてなんですが、演じる人に委ねる脚本というか、必要なことしか書かれていない非常に潔い脚本なのかなという印象を受けました。自分からはミステリアス性を見いだせなくて、“どうしたもんかな”と思いますけど、魅力的な阿部さんやほかのキャストの方々もいるなかで、自分がどういられるか、すごく楽しみにしています。役については、幸太郎さんという独身主義の人間が『人生を変えてみよう』と思う“何か”があった人なので、それがどういうものなのか探したいですね」

――ネルラを演じるなかで、楽しみにされていることはありますか?

松 「ネルラにはいろいろな事情があって、謎が多いんですが、家族との結びつきは強い人です。いっぱいしゃべるというよりは、ボソッと何かを言うタイプ。そういう立ち位置の役があまりなかったので新鮮ですし、幸太郎さんがネルラの家族と一緒に食事をするシーンでは、どんな雰囲気で撮影が進んでいくのか楽しみです」

――“マリッジ・サスペンスというジャンルを聞いて、どんな印象を持たれましたか?

阿部 「“マリッジ・サスペンス”で、タイトルが『しあわせな結婚』ですから、面白いなと思います。僕自身、サスペンスを見るのが好きなので楽しみですね」

松 「“マリッジ・サスペンス”で、タイトルが『しあわせな結婚』で、大石さんにお会いしたら『このドラマはホームドラマです』とおっしゃっていて、“何がなんだか分かりません!”という感じでした(笑)。もしかしたら、それらが紙一重のところでつながっていくのかな、と思っています」

マリッジ・サスペンス「しあわせな結婚」で夫婦を演じる阿部サダヲ&松たか子の関係性は?

――共演経験も多いお二人。役者として、緊張感のあるお相手なのか、頼りになるお相手なのか、お互いどんな印象をお持ちでしょうか?

阿部 「僕はホッとしますね。どう演じてくれるのか毎回楽しみですし、(演技は)予想を軽く超えてきますからね。僕が関わっていない作品を見てもやっぱりすてきですから。(松が出演した映画『ファーストキス 1ST KISS』の1シーンにあった)イヌと戯れるのもうまいですもんね(笑)。コメディーセンスもあるけど、今回はミステリアスな役なので、どう演じられるのか、すごく楽しみです」

 「何度かご一緒させていただいていますが、魅力的で大好きな俳優さんです。面白いのは皆さんよくご存じだと思うんですが、ある瞬間とっても切なくなるお芝居をされる俳優さんというイメージがあります」

――最初に会った時と現在とで印象に違いはありますか?

阿部 「ずっと見ていた人だから、最初、楽屋あいさつに行った時に『優しく接してくれるんだ』『普通に話してくれるんだ』という印象でした。そこから印象が変わっていないんですよ。ずっと話しやすいし、優しいですよ」

 「阿部さんと初めて共演したのがスペシャルドラマで、同じシーンにはいたんですけど、会話をする役ではなかったんです。当時は(阿部が所属する劇団)大人計画のキレッキレの演劇人というイメージがあったんですけど、そこからご一緒する機会が続いて、私もイメージが変わらないというか、本当に面白くて、チャーミングだけど、とっても切ない人っていう。そういう素晴らしい俳優さんだなと思っています」

――では、最後に、TVerで本作を見るユーザーにメッセージをお願いします。

阿部 「(テレビで)一度見て、またTVerで見る方もいると思うんですよ。サスペンスなので、『あいつが怪しい!』『幸太郎も何かあるな』と何度も見て考察していただけたらな、と思いますね。ホームドラマという側面もあるので、そこにコメディー要素が入ってくるような気もするし、ほかのキャストの人たちも面白いことをしそうな雰囲気なので、そういうところも見逃さないで……いや、見逃してもいいのか。見逃したら(TVerで)見ればいいのか(笑)。よろしくお願いします」

 「サスペンス的な要素もあるけれど、家族も出てくるお話ですし、いろいろなキャラクターの視点で見ても面白いと思うし、何度も見るのには向いているドラマなのかなと。監督もそうした要素をきちんと束ねてくださる方だと思いました」

阿部 「(この取材時点では撮影前だが)お話されたんですか?」

 「ごあいさつだけです(笑)」

阿部 「そのごあいさつでピンときたんですね(笑)」

 「(笑)。きっと何度も楽しめますので、ぜひ何回も見てみてください」

【コンテンツ情報】
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