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木村文乃&ラウールらが「愛の、がっこう。」制作発表会見で語る“ざわざわ感”とは?2025/07/08 19:42

木村文乃&ラウールらが「愛の、がっこう。」制作発表会見で語る“ざわざわ感”とは?

 フジテレビ系で7月10日にスタートする、木曜劇場「愛の、がっこう。」(木曜午後10:00、初回15分拡大)の制作発表会見が行われ、主演の木村文乃と、共演のラウールSnow Man)、田中みな実中島歩沢村一樹が出席した。

 「愛の、がっこう。」は、擦れ違うことすらないはずの高校教師、主人公・小川愛実(木村)とホスト・カヲル(ラウール)の、禁断で純粋な“愛”を描くラブストーリー。「白い巨塔」(2003年)「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」シリーズ(14年~)(共にフジテレビ系)でタッグを組んだ脚本家・井上由美子氏と、演出家・西谷弘氏が再びタッグを組む事も話題になっている。

木村文乃&ラウールらが「愛の、がっこう。」制作発表会見で語る“ざわざわ感”とは?

 井上氏の作品ということで、出演を快諾したと話す木村は「台本を読んで役を演じるというよりは、一人の人間の人生を生きるんだなという感覚が強くなるくらい、本音と建前が表裏一体のセリフや、会話がとても多くて、『いや、これはすごく大変になりそうだな』と思いました。なんとも形容のしがたいザワザワ感が沸き立って、思わず気持ちが前のめりになるような気持ちになったので、これはもうやる以外に選択肢がないなということで、二つ返事でお受けしました」と、オファーを受けた当時を振り返った。さらに、「結末は私たち誰も知らないんです。このザワザワしたまま最後までいけるのかと思うと、なんだか楽しいことだなと思っています」と付け加えた。

 木村が感じているザワザワ感についてラウールも「感じました。そうなんですよ。気持ちいい瞬間というのはなかなか来ないので、じっくり待ってもらえたら。一回も来ないかもしれないんですけど、みんなでいつかは気持ちよくなれるかなと思ってそれを待つ夏かなと思います」と説明した。

木村文乃&ラウールらが「愛の、がっこう。」制作発表会見で語る“ざわざわ感”とは?

 井上氏の脚本作品は「白い巨塔」で経験済みの沢村は、カヲルが務めるホストクラブ「THE JOKER」の社長・松浦小治郎を演じる。「僕も、とある秘密を抱えてるんですけれども、今もらっている台本だと秘密は明かされないまま終わってしまうんじゃないかなと心配しております。そういうザワザワは少し感じています。井上さんの脚本は、本当に最後までどうなるのか分からないのでザワザワするよね」と言うと、木村が「ザワザワしっぱなしです!」と同調した。

木村文乃&ラウールらが「愛の、がっこう。」制作発表会見で語る“ざわざわ感”とは?

 続いて、愛実の高校時代からの親友で、テレビ局の報道番組デスク・町田百々子役の田中と、愛実の交際相手で大手銀行に勤務する川原洋二に扮(ふん)する中島にマイクが渡る。じつは、町田と川原がやりとりするシーンもあるそうで、田中が中島に「言っていいんですよね?」と確認すると、「いいんじゃないですか。誰も止めに来ないし(笑)」と独特の返答をする中島。「ザワザワする感じはありますか」と、田中が水を向けると「そうですね。やっぱり倫理観を揺さぶられるような人たちばかり出ているので、『こういうのが正しい』みたいな倫理観って、今ぶっ壊れているというか、見えないなと思うので、ここに出ている人たちを見て腹が立ったり共感したり、非常に僕は視聴者の皆さまの感想が楽しみなんですけど、どう思いますか?」と田中に返す。すると田中が「正しいってなんだろうとか自分が思う正義感とかって、本当に果たしてそうなのかなとか、いろいろと考えさせられるなと感じています」とうまくまとめた。

 現場でのエピソードをトークするコーナーでは、木村とラウールに、秘密の個人授業などを通して撮影中に見つけた意外な一面や、印象的なエピソードを聞いていく。まず、木村が「屋上のシーンは、撮り終わるまでに2~3か月くらいかかっていて、その間リハーサルを重ねたり、実際現地に行って段取りだけやってみたり、そういう時間を経ていく中で、ラウールさんってスッピンがかわいいなって。いつもきれいで完璧。カオルも化粧って化けるから、そういう姿を見ることが多かったんですけど、リハーサルの時にメークをしていない姿を見た時に21歳のかわいい男の子がそこにいて…。身長もあるし、ミステリアスなイメージもあるから、そういう役が多いのかも。でも、メークをしなかったら普通の男の子の役が来そうなのになと思いました」と告白すると、ラウールは「ありがとうございます」とお礼を伝え、田中とメークの話で盛り上がった話につなげる。「寝れなくなっちゃったときに肌が荒れちゃうと話をしたら、すごく良いクレンジングをくれて、それを使ったりしました。美容番長です」と打ち明けると、田中は、実はラウールとの共演シーンが少ないことを明かし「だから、あまりエピソードないんだよね。でも、ここからもしかしたら増えるかもしれない。もう少しあると信じています」と、ラウールとの共演シーンに期待を寄せた。

木村文乃&ラウールらが「愛の、がっこう。」制作発表会見で語る“ざわざわ感”とは?

 ラウールから見た木村の意外な印象については、「会えば会うほどかわいらしく見えてくるなと感じますね」としみじみ。具体的に聞かれると、「なんか、大人なんだけどかわいらしいなっていうね。説明難しいですけど、かわいらしいなって…」と、メロメロな様子。田中が「役の愛実とも通じるところだよね」と助け舟を出すと「あっ、まさにそうかもしれない。もうそれにしか見えなくって、愛実さんにめっちゃ見えてくるんです」」と応えた。

 次に、木村、田中、中島が撮影中の印象に残っているエピソードを話していく。木村が「お嬢さま育ち、女子高出身で、親が敷いたレールの上をひたすら歩いてきた愛実を演じるにあたり、私とは真逆の人だったので、周りに参考にできる人もいないしどうしようと思って焦った結果、田中みな実さんをモデルにしました」とぶっちゃけた。直接、そのことを田中に伝えるのは初めてだったらしく、「初耳です」と驚く田中。「結構、インタビューでは言っていたんですけど、本人にはまだ直接行ってなくて…」と前置きし、田中に向かって「モデルはあなたです」と改めて伝える。そして、「どちらかというと、野生味があってアウトドア派の人間なので、華奢(きゃしゃ)感みたいなものをどうしたら出せるかなと思った時に、動画で田中さんが『華奢感は首を伸ばして脇を締める。これで大丈夫』って言ってたから…」と田中の物まねを披露する木村に、会場から笑いが起きる。

木村文乃&ラウールらが「愛の、がっこう。」制作発表会見で語る“ざわざわ感”とは?

 それを受けて、木村に「結構一緒のシーンがあったじゃないですか。リハーサルとかも私一緒にしたりして…。でも、全然そういう話してくれなかったですよね」と問い詰める田中に、「はい、1mmも」と応えた木村を見て、ラウールから「かわいいですね」とため息が漏れる。しかし、田中を参考にした木村の芝居が、監督から「あざとい」と言われたり取り入れ過ぎと映っていたことも発覚した。

 中島の印象について木村は「中島さんとは2回目の共演ですけど、1回目の時よりもだいぶ痩せられて…」と心配すると、中島が「そうですか。疲れちゃっているのかな。やつれているだけです」と、のんびり答える。そこに田中が「お互いに愛実のことをすごく思っている感じ。ふわっと存在しているだけで、みんなが愛実のことが気になっちゃって、支えたくなっちゃうというね。そこはちょっと木村さんご自身と通ずるところがあるのかなと思ったりします。なんかほっとけないっていうか」と割って入るが、「そうなんです!」と、心ここに在らず的な回答をする中島に、「全然思っていないでしょ」と木村が攻めて笑いに包まれる。

木村文乃&ラウールらが「愛の、がっこう。」制作発表会見で語る“ざわざわ感”とは?

 初のホスト役に挑むラウールに感想を聞くと「触れていいのか分からない世界なんですけど、井上さんが描いて西谷さんが演出するカヲルというホスト像はとてもいとおしいキャラクターなので、僕もカヲルのことをすごく好きで演じていて楽しいので、ホストのシーンは最初すごく難しいなと思って、どうやって取り組んでいいか分からなかったんですけど、自分が(Snow Manとして)ステージに立っている時、ちょっと同じようなニュアンスも含まれているかなと思える瞬間もありました」という答えが返ってきた。

 そんなラウールと初共演の沢村は、「ラウール自身が持っている初々しさと誠実さが役に反映されていて、僕は彼を若い時に見つけてすごくかわいがって育ってきているんですけど、その関係性のままできているので楽です」と喜んだ。ところが現場では、オーナーとそこで働いているメンバーという一線は引くようにしていると、メリハリのある現場であることを報告した。

 ここから、視聴者から寄せられた質問にこたえていくコーナーへ。「大切な人に愛を伝えたい時、率直に何と言いますか」という質問に、田中が「私はあなたの味方だよ」と応え、素直な表情で「大好きだよ」と言うラウール。沢村は「妻に、『愛しているよ』」と言っています」と言いつつ、「信じるか信じないかはあなた次第」とはぐらかした。木村は「恋とか愛とかが仕事の一部みたいな仕事をしてるので、『私はあなたのことを守らなきゃいけないんだけど、ついてくるの来ないの決めて』と言いました。いろいろ巻き込まれちゃうから、そこが心配でしたね」と、結婚する時にパートナーに伝えた言葉とその真意を明かした。

木村文乃&ラウールらが「愛の、がっこう。」制作発表会見で語る“ざわざわ感”とは?

 一方中島は、「好きだなって人がいたらどんなに遠くにいようが走っていく」と、意味不明な発言をし、田中に「ひとことでお願いします」と言われ、「走っているから『ハッーハッー』ですね」と言うと「ちょっとあまりにもトリッキーで…」と田中を困らせる。ラウールも「涙が出るくらい面白いです」と大爆笑した。

 次の質問の「愛してやまないものは何ですか?」に対し、木村は「先日、体調を崩して久々に現場に戻ってきた時に、撮影が終わって楽屋に戻ったら、田中さんオススメのビタミン剤とメッセージが置いてあったんです。そのビタミン剤が今、とても愛してやまないものになっています」と打ち明けた。そんな田中が愛してやまないものは「桃」。沢村は、横を向いて「妻です」と応えた後、休みの日はずっと植物を育てていると言い直した。ラウールは、「さっきの中島さんの回答が面白すぎて、今年一番笑いました」とツボっている様子。そう言われた中島は「ラウールさんが好きになっちゃいました」とはにかみ、相思相愛ということが発覚した。

木村文乃&ラウールらが「愛の、がっこう。」制作発表会見で語る“ざわざわ感”とは?

 最後に木村が「出てくる登場人物はみんな個性豊で濃い人たちばかりですけど、みんな共通してやっていることがあって、『みじめで苦しくて隠したい自分も、気付いたらさらけ出してしまって、気付いたらただ裸足で真っすぐ歩いていた』。そんな人たちが集まっています。愛ってなんだろうという答えは、多分死ぬまで考えるし答えが出ないものだと思うんですが、自分が直面した時にやれることの一つとして、愛って分からないけど、愛への向かい方ってこうかもしれないと思ってもらえるようなもがき方を、全員がしているので、このドラマを見ていただけたら、見てくださった方が、愛に迷った時に一つの道しるべになるんじゃないかなと思っています」とメッセージを寄せて、制作発表会見は終了した。

 退場する時、木村とラウールが2人で同じポーズをとってポスター写真をアピールし、仲の良さが伝わって来る会見となった。



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