“無表情”役の上川隆也、大西流星と鉄道談義で意気投合!?「能面検事」会見で明らかに2025/07/07 17:40

テレ東系で7月11日よりスタートするドラマ9「能面検事」(金曜午後9:00、初回15分拡大)が会見を開催、主演の上川隆也をはじめ、吉谷彩子、大西流星(なにわ男子)、観月ありさ、寺脇康文が登壇した。
会見中、上川は「『能面検事』という字面から受ける固さがみじんもない現場です。寺脇さんを筆頭に、何かしらの話題を常にもたらしてくれて。いい大人が、ふざけあって真面目なものを作っている現場です」と撮影現場の雰囲気を明かしたが、本会見もその様子が見て取れる雰囲気に。冒頭のあいさつで大阪出身の寺脇が「全編大阪弁でお送りします、“なにわ男子”の寺脇康文です」と自己紹介をすると、大西がすかさず「わ~! 大先輩!!」と満面の笑顔を見せ、会場は笑いに包まれた。

会見は、狩野恵里アナウンサーの進行で展開。本作への出演が決まった時の気持ちを聞かれ、上川は、「中山(七里)先生の作品はこれまでも出演させていただいた経緯もあった上で、ほかの作品とは違う『能面検事』ならではダイナミズムに触れて、心からやりたい、演じてみたいと思いました。不破俊太郎という男に魅力を感じました。今はこの役にできる没頭できる時間を満喫しております」と、表情を崩さない主人公が持つ魅力を熱弁。
大阪地検の事務官・前田拓海役の大西は、「“能面検事”というタイトルがすごくパワーワード。原作を読む時、難しいのかなと思っていたんですけど、若者でものめりこめるような面白い深いお話になっていて。撮影では、カメラがまわってから上川さんが無表情になるのを見て『これが能面検事なんだ』と出会えた感じがして…すごくワクワクしました。カッコイイです」と物語と主人公に魅せられた気持ちを伝えた。

その大西は、撮影秘話に話題が映ると、上川とのある共通点を告白。「上川さんは気さくに話しかけてくださるんですが、『長い休憩の時には何をしているの?』と聞いてくれて、『鉄道で旅をしている方の動画を見ています!』って答えたら、まったく同じチャンネルを見られていて」と驚いたという大西は「同世代と話していても、鉄道の話で盛り上がらないんです。『ここにいたか』っていう感じで、感謝しています!」と大先輩との趣味トークを楽しんでいることを明かした。
続いては記者から寄せられた質問に答えるブロックへ。「俳優自身と演じる役に感じるギャップは?」という質問で大いに盛り上がったのは、東京出身の観月が初めて挑戦しているという関西弁の話題。上川が「関西弁と取っ組み合っている観月さんを視聴者の皆さんに見ていただきたいです」というと、観月は「私、取っ組み合っていますかね?」と苦笑しつつも「方言指導の先生もついてくださっていますが、まったく違う語学をしゃべっているような…。でも、ネイティブ関西人の大西くんが近くにいるので、私の関西弁をジャッジしてもらうということもやっています」と関西弁習得術を披露。大西は「観月さんの関西弁はすごく品があります。なので僕もそれに負けないよういつもよりはんなりな関西弁を意識しています(笑)」と観月の関西弁に敬意を表した。

そんな観月は、「大西くんって、遠くにいても分かるぐらいすごく声が通るんです。こんなにクリアにしゃべる方だと思っていなかったので意外でした」と大西のギャップを指摘。大西は「発声を褒められたのは初めてなのでうれしい」と満面の笑みになり「もしかしたら関西弁やからかもしれないですね。バラエティーは関西弁対応なので、そこで鍛えている声帯を使っているのかもしれないです」と関西弁がもたらす意外な効果に驚く。また、寺脇は、某CMの印象で「スッとしたイメージがあった」という吉谷の天然ぶりを暴露し、吉谷が赤面する場面も。


そんな楽しいやりとりが続いたところで、原作者の中山氏からのコメントが届いた。
「大抵の場合、新作を書く時には映像化できるものならやってみろと考えているので、僕の小説には扱いにくいテーマやおぞましい場面が満載である。この『能面検事』も例外ではなく、主人公は徹底的に無表情だわ、大阪府警は証拠改ざんするわ、大阪地検は爆破されるわで、到底映像化は無理なキャラクターとストーリーのはずだった。ところがテレ東と言うのはあまのじゃくの集まりなのか、ほかの在京キー局とは絶対横並びしようとせず常に一線を画している。今回、『能面検事』があっさり映像化されると聞いて、一番驚きあきれたのは僕ではないだろうか。ただし、どんなに破天荒な物語を書いても、その中心には古くさいが微動だにしない使命感と誇りを据えているつもりだ。新しいばかりが美しいわけではなく、臨機応変ばかりが重要なわけでもない。キャストとスタッフ、皆さんが信頼できるストーリーを紡いでいただければこれに勝る幸せはない」と“挑戦状”さながらのコメントが読み上げられた。
それに対し、上川は「ここまで楽しく会見を進めていたのが後ろめたくなるようなお言葉ですね(苦笑)。中山先生ご自身がハードルの高さを感じているのであれば、僕らにとっても挑むべきものになります。その作業はモノづくりにおいての本来の在り方、つねに僕らが望むに値するようなものとして僕は捉えています」と襟を正して回答。


さらに、会見当日が七夕であることにちなみ、演者それぞれが「このドラマのここに注目してほしい」という願いを書いた短冊を披露。上川は「初心忘るべからず」。吉谷は「テンポ感あるキャラクター達の掛け合いを見ていただけますように」。大西は「ビシッとキメたスーツ姿を見てほしい」。観月は「私の関西弁を温かく見守ってもらえますように!!」。寺脇は「なぜ“仏の榊”なのか考えながら見てもらえますように!!」。それぞれが自分の役柄に投影した想いを短冊に込めていた。



そして最後に、上川から「会見は楽しく進めさせていただきましたが、中山先生の“どんでん返しの帝王”の名に恥じぬハードな司法ミステリーとなっています。しかも、単話見切りでありながらも、物語が途切れることなく連綿と続いていく、そんな仕組みも取りながらお届けいたします。1話1話楽しみながらご覧いただければと思います」と、真摯(しんし)なメッセージが伝えられ、会見は終了。
キャスト同士が心を通わせているからこそ、ハードな作品も乗り切ることができる。そんな自信にあふれた会見に、本編スタートに期待が膨らむ。
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