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「DOPE」W主演で初共演! 髙橋海人×中村倫也、正反対バディの舞台裏とは?2025/07/03 07:00

「DOPE」W主演で初共演! 髙橋海人×中村倫也、正反対バディの舞台裏とは?

 TBS系で7月4日スタートの金曜ドラマ「DOPE 麻薬取締部特捜課」(金曜午後10:00)でダブル主演を務める髙橋海人King & Prince)と中村倫也。物語は、新型ドラッグ「DOPE」がまん延する近未来の日本を舞台に、未来予知の能力を持つ新人麻薬取締官・才木優人(髙橋)と、超人的な視力を誇る型破りな教育係・陣内鉄平(中村)がバディを組み、不可解な事件に立ち向かっていくアクション・エンターテインメントだ。

 本格的なアクションに近未来の映像世界、そして正反対の2人がぶつかり合いながら絆を築いていく人間ドラマにも注目が集まる。そんな話題作で初共演を果たす2人に、役柄との向き合い方やアクション撮影の裏側、現場の空気感までたっぷり語ってもらった。

――まずは、オファーを受けた際の気持ちを教えてください。

髙橋 「最初は正直、不安が大きかったです。主演ですし、TBSの金曜10時枠って刑事ものとかかっこいい作品が多いから、自分にできるのかなって。でも『中村倫也さんが出るらしいよ』って聞いて、すぐに『やります!』って答えました。ずっとご一緒してみたかったので。あと“DOPE”という題材自体、CGを使ったアクションがあると聞いて、地上波のドラマではあまり見ないタイプだなと思って、挑戦してみたいという気持ちになりました」

中村 「プロデューサーの長谷川(晴彦)さんとは昔からの知り合いで、彼がすごくやる気に満ちていたので、『じゃあ乗っかってみようかな』って(笑)。海人のことも『だが、情熱はある』(2023年/日本テレビ系)などで見ていて、主役としていろんなものを引き込める人だなと思っていました。そんな彼に、陣内としてどんな刺激を与えられるか、揺さぶれるか、やりがいがあるなと感じましたね」

――脚本を読んでみて、どんな印象を受けましたか?

髙橋 「すごく真っすぐな作品だなと感じました。才木というキャラクターも気持ちが一直線で、自分にも重なる部分があって、すっと入ってきました。ただアクションシーンについては、最初はイメージがつかみにくくて。現場でどうなるんだろうっていうドキドキとワクワクが入り混じっていました」

中村 「とにかく要素が盛りだくさん。近未来で、謎のドラッグがあって、異能力バトル的な要素もあって、ちょっとディストピアっぽい世界観。その中で、登場人物たちはそれぞれ悩みを抱えていて、ジウ(井浦新)という謎の存在まで出てくる。これだけ複雑な世界を表現するには、相当スキルがいると感じました」

「DOPE」W主演で初共演! 髙橋海人×中村倫也、正反対バディの舞台裏とは?

――それぞれの“異能力”についてはどう感じましたか?

髙橋 「才木の“未来予知”は、すごく夢がある能力だなと思いました。正直、自分でも欲しいくらい(笑)。でも、未来が見えるって、同時にすごく怖いことでもあるなとも感じていて。劇中では“その未来とどう向き合うか”が、才木にとって大事なテーマになっていくと思います」

中村 「未来予知って、普通だったら劇中でも屈指の能力になるはずですが、今作では才木がまだその力を使いこなせていない。その未熟さが主人公らしくて、逆に魅力的だなと思いました。その一方で、僕が演じる陣内は“ただ目がいい”だけなのに、強者ポジション(笑)。この対比も面白いですよね。実際やってみると、“目がいい”ってけっこう難しくて。アクションの時も、相手が動く前に避けないといけない。普通は攻撃されてから反応するものですけど、今回は“見る前に動く”必要がある。相手役からは『まだ殴ってねーよ!』って思われているんじゃないかな(笑)」

――中村さんがもし自分が異能力を持てるとしたら、どんな力が欲しいですか?

中村 「なんだろう? “洗脳”とかですかね。でもそれだと怖いので、“トートバッグがずり落ちない肩”になりたいですね。肩の先がちょっととがっている感じ。小さい頃からずっと思っていたんです(笑)」

「DOPE」W主演で初共演! 髙橋海人×中村倫也、正反対バディの舞台裏とは?

――アクション撮影に向けた準備や工夫があれば教えてください。100カット近く撮影した日もあったそうですね。

中村 「ありましたね。かなりきつかったですよ。アクションシーンの前は毎回練習もしています」

髙橋 「ボディアクションとガンアクション、あとは“異能力アクション”も含めて練習しました。体を動かすだけじゃなくて、想像力もかなり使うので、頭も体もヘトヘトになります(笑)。未来を予知しながら動く設定なので、イメージトレーニングもたくさんやりました」

中村 「プロデューサーからもらったイメージボードに『アクションしながら未来を見ている』って書いてあって、『これ実写でやるの!?』って驚きました(笑)。途中からアニメになっちゃうんじゃないかって思うくらいでしたね」

髙橋 「アクションシーンは、1シーンに3日間かけて撮ることもあって、本当に気持ちの準備が必要です」

中村 「でもアクションチームが、CG入りのビデオコンテをすごく細かく作ってくれていて、カメラワークまで全部分かるようになっているんです。動きに“メリハリ”と“映え”と“意味合い”をちゃんとつけてもらっているので、それを見ながら、僕は従順に乗っかっています(笑)」

「DOPE」W主演で初共演! 髙橋海人×中村倫也、正反対バディの舞台裏とは?

――お二人は今回が初共演ですが、お互いの印象や現場の雰囲気はどうでしたか?

髙橋 「殺伐としていますよね…」

中村 「いつ背中から斬りかかってやろうかって…」

髙橋 「言葉を発するのにも勇気がいるぐらいです…というのはうそで、すごく明るい現場で、年齢層も幅広い中、ニコニコ楽しくやっています」

中村 「オセロ大会が開催されたりして(笑)。現場はすごく和気あいあいとしていて、無駄話も多めです。でもやる時はちゃんとやる、メリハリのある現場。チーフ監督の鈴木浩介さんも、僕らがやりやすいように環境を整えてくれていて、本当にありがたいです」

「DOPE」W主演で初共演! 髙橋海人×中村倫也、正反対バディの舞台裏とは?

――最後に、視聴者へのメッセージをお願いします。

髙橋 「初めて聞くような設定が多くて、『どんな作品なの!?』って思われるかもしれません。でも、見ていくうちにどんどん引き込まれていくと思います」

中村 「完全なフィクションなので、週末の夜に見るにはちょうどいい刺激になると思いますよ」

髙橋 「そうですね。物語もどんどん交錯していきますし、アクションもワンシーンごとに丁寧に作っているので、楽しんでいただけたらうれしいです」

中村 「7月頭って、ちょうど季節の変わり目じゃないですか。冷房で体調を崩しやすい時期でもあるので、外に出る時は羽織りものを忘れずに(笑)」

髙橋 「それ、ドラマの話じゃなくて…なんかお母さんみたいなコメントですね(笑)」

中村 「(笑)。でも体調を整えて、毎週金曜日は『DOPE』をベストコンディションで楽しんでいただければと思います」


【プロフィール】
髙橋海人(たかはし かいと)
1999年4月3日生まれ。神奈川県出身。A型。King & Princeのメンバー。18年「部活、好きじゃなきゃダメですか?」(日本テレビほか)でテレビドラマ初主演を果たす。23年、「だが、情熱はある」で森本慎太郎SixTONES)とW主演をし、若林正恭役を演じたほか、24年「95(キュウゴー)」(テレ東系)でも主演を務める。今年10月17日に公開予定の映画「おーい、応為」、11月公開予定の映画「君の顔では泣けない」が控えている。


中村倫也(なかむら ともや)
1986年12月24日生まれ。東京都出身。A型。05年映画「七人の弔」で俳優デビュー。近年は、映画「ミッシング」、「ラストマイル」、「あの人が消えた」(24年)、「Shrink-精神科医ヨワイ-」(NHK総合)、Amazonドラマ「No Activity シーズン2」(ともに24年)などに出演。舞台「ライフ・イン・ザ・シアター」が9月5日より上演予定。


【番組情報】
「DOPE 麻薬取締部特捜課」
TBS系
金曜 午後10:00~10:54

取材・文/斉藤和美



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