若林正恭の“現場力”がさく裂!「激レアさん」初イベントは地上波NG連発の2時間半!2025/06/06 17:00

若林正恭(オードリー)とテレビ朝日アナウンサー・弘中綾香が出演するテレビ朝日系のバラエティー番組「激レアさんを連れてきた。」(月曜午後11:15、一部地域除く)が、番組開始から8年目にして初となるリアルイベントを開催した。その名も「生レアさんLIVE 2025 若林が聞きたい地上波NGの夜」。地上波では紹介できない“訳アリ”な激レアさんたちと、若林が本気で話を聞きたかったゲストたちが一堂に集結し、ここだけのトークが飛び出す一夜限りのスペシャルライブとなった。
“地元混乱”の張本人再び! 石担ぎの“開幕の儀”でイベントスタート!
6月3日、東京・昭和女子大学 人見記念講堂。開演前から熱気が立ち込める会場に、まず登場したのは若林と弘中アナ。「開演前におじいちゃんおばあちゃんのお客さんを見かけたけど、今日の内容、大丈夫かな? 『報道ステーション』の流れで見ているのかな?」と不安げに笑いを誘った若林。だが、この時点で会場はすでに爆笑ムードに包まれていた。

ゲストには、番組のファクトチェックは欠かさない(!?)ホラン千秋と、若林への“好意を隠さない”加藤史帆が登場。加藤は「久しぶりに若林さんにお会いできてうれしいです!」と目を輝かせ、若林に向かってハートを飛ばすなど、冒頭から飛ばし気味だ。
イベントのスタートを飾ったのは、2023年に番組出演し「巨大な石を持ち上げて地元を混乱させた」激レアさん。なんと今回はその100kg超の石を自宅から持参し、会場近くで再び担ぎ上げるという規格外のパフォーマンスで“開幕の儀”を執り行った。
地上波泣かせの4連発!“放送できなかった激レアさん”たち

最初のコーナーは「さまざまな事情で地上波では紹介できなかった激レアさんをなんとかしよう!」という趣旨のもと、4人の“コンプラ超え”な激レアさんが登場。
1人目は、ある出来事が起こり、サボりがバレてしまった営業マン。2人目は、信じられないようなトラブルに連日見舞われたが、その経験が結果的にビジネスチャンスにつながった社長。
そして、3人目は、かつての“やんちゃな過去”から一転、ある出会いをきっかけに北京オリンピックに出場した経験を持つという、まさに“激レア”な転身をした人物。4人目は、日常の中で起きた“まさか”の出来事に巻き込まれた人物の友人。その壮絶な体験談には、会場から悲鳴と笑いが! 若林が4人に施したラベリングも冴えわたる。
AI若林、再登場! 今度こそ“本人越え”なるか

かつて番組に登場し若林に「しゃべり方が嫌」と酷評された“若林AI”が、バージョンアップして再登場。加藤が「加藤史帆のことどう思っている?」と問いかけると、芸能界らしい“含みのある”リアルな返答を披露し、加藤も「若林っぽい」と納得。一方の若林は「春日が俺のまねするときのしゃべり方」と微妙な反応を見せつつ、「でも前より進化している」と一定の評価を与えていた。
般若&Red Eye、地上波NGの激レア人生!

続いては、若林が話を聞いてみたかった“激レアさん”として、ともに日本武道館でのライブを成功させている、カリスマラッパーの般若と新進気鋭のラッパーRed Eyeが登場。若林は「いまの日本がどうなっているのかジャーナリズムに沿って2人に聞いてみたかった」と説明。
衝撃的な成り上がり方をした2人に若林のラベリングとは?「聞いたこと以上のことを話してくれて、僕が黙っちゃいました」と若林が感想を述べる中、最初の4人の話でめまいがしたという加藤は、2人の激レア話に「めまいを通り越してバキバキになってきた」と目をむいて反応。観客にとってもまさにこの日一番の激レア体験だったが、般若、Red Eyeともに激レアさんに出るような人生は想像していなかったといい、般若は「母親を呼ぼうかと思った」と笑った。
Hi-Hi・岩崎一則を若林が本気プレゼン!

後半のハイライトとして、若林が番組開始8年目にして初めて挑んだ“プレゼン”企画がスタート。今回のテーマは、地上波でなかなか名前を出しづらいHi-Hiの岩崎一則について。岩崎は11年「THE MANZAI」決勝4位となり、たくさんの番組に出演していたが、「忙しすぎて嫌だ」と売れたくないと思ったという異色のお笑い芸人。「頑張る人にしか出会わない芸能界で、頑張らない人に会ってほしかった」と若林は熱くコメント。
褒めるという体で岩崎について紹介されたエピソードは、まさに彼の”駄目っぷり”を象徴するものばかり。「落ち込むと電話をする。こんな人いるんだと落ち着くから」と若林が語るエピソードトークで、岩崎の駄目っぷりがたっぷり紹介された。
ドラムをたたきながらの質疑応答!? 岩崎ショータイム

イベント終盤には、岩崎が趣味のドラム演奏とプレゼンを融合させた“謎の質疑応答パフォーマンス”を披露。若林は、毒舌なのに、愛情たっぷりの若林らしい一言で岩崎をラベリングし、締めくくった。
最後のあいさつでは、加藤が「生レアさん、初めてだったんですが、刺激的なイベントに出演できて元気が出ました」と笑顔でコメント。ホランは「こういう話、もっと聞きたいです。頻繁にやってほしいです」と興奮気味に語った。

番組のナレーションを担当するルシファー吉岡は「楽屋が般若さん、Red Eyeさん、岩崎さん、そして僕。ラッパーと(2人とも頭がツルッとしているので)金玉でした(笑)」と裏話を明かし、若林が「だから2人(岩崎とルシファー)は外に出ていたんだな!」とすかさずツッコミ。
若林は「初ライブ、刺激的な時間でした。正直、般若さんとRed Eyeと岩崎が逆だった気もする(笑)。このライブで、武道館目指したいですね」と語り、弘中アナも「番組8年目、これからも頑張っていきたいです」とまとめる。そして最後は再び若林が「激レアさん、これからも“現状維持”を目標に頑張りつつ、またいつか1時間番組に戻ってみたいと思います!」と目標を掲げ、大きな拍手に包まれる中、イベントは笑いと衝撃、そして温かな余韻を残して幕を閉じた。
若林ら出演者の囲み取材でこぼれた“本音”と“手応え”
イベント終了直後、熱気を帯びたまま出演者4人が囲み取材に登場。それぞれの言葉から、この夜がいかに特別な時間だったかが伝わってきた。

まず弘中アナが「一言で言うと、疲れました」と苦笑しつつ、「本当に盛りだくさんで、観客の皆さんからもらうエネルギーもすごくて。“負けずに頑張るぞ!”と思っていたら、あっという間に2時間半が過ぎていて……これから配信を見て楽しみたいですね」と、充実感と疲労感をにじませる。
若林は番組とイベントの相性の良さを実感した様子で、「この番組、もともと収録もライブ感が強いんですよ。弘中ちゃんのテンポのいい進行もあって、今回やってみて“これ、何度もできるな”って思いました」と手応え十分。「テレ朝の上層部も喜んでいるんじゃないかな(笑)」と冗談を交えつつ、「お客さんの反応もすごく良くて、やりがいを感じました」と満足げな表情を見せた。

加藤は若林との再会に大喜び。「去年ぶりぐらいにお会いできて、本当にうれしかったです!」と満面の笑顔で語り、「前回“ディズニー行きましょう”って言ったけどまだ、かなっていなくて(笑)」とエピソードも披露。「でも本当に楽しかった。テレビでは聞けないような、ぶっ飛んだ激レアさんばかりで、勇気と活力をもらえたイベントでした」とほほ笑んだ。
ホランは「思った以上に“ファクト”だった。私はハードな話ほど興味が湧くタイプなので、すごく楽しかった」と声を弾ませ、「激レアさんなんだけど、ふとノンフィクションっぽくなる瞬間があって、その振れ幅が面白かった」と分析した。
初プレゼンと激レアトークの“余韻”

番組開始から8年目にして初めてとなったプレゼン企画について、若林は「ずっとやってみたいと思っていて、それが実現できてうれしかった」と素直に語る。ただ、「今回のテーマ的に、お客さんの反応が半々だったんですよ。目が輝いている人と、“巻いて”と感じさせる人と。そういう空気を感じながらやっていて、若手時代を思い出しました」と冷静な分析も。今回のプレゼンに対する自身の評価を尋ねると、「手応えとしては、リハーサルの時のほうが2人ともウケがよかったかな。スタッフ笑いを信用しすぎた。おじさんばっかり笑わせていてもしょうがないなって思いましたね」と反省点も率直に述べた。
「放送をもう一度見るなら?」という質問に、加藤が選んだのはHi-Hi岩崎のコーナー。「若林さんが言っていたように、“もうちょっと気楽に生きよう”って。落ち込んだ時にリピートして元気をもらいたいと思える、衝撃的で、それでいてありがたいお話でした」としみじみ。
さらに“AI若林”に話題が及ぶと、「進化していたんですよ。本番の返答が遅くてハードルがあがっていて、ちょうどどっちか分からない回答で。ウケているのか滑っているのか分からなかった」と微妙な手応えだった様子。「(持ち込んだ)本田さんが許せないですね。引き続き(笑)」と相変わらずの辛辣(しんらつ)さ。
今後話を聞いてみたい人を尋ねると、加藤は「ビッグスモールンのチロさん! 若林さんのラジオによく出てくるので、どんな人かもっと知りたい」と即答。これに若林は「うれしいんだけど、岩崎さんと同じような感じになるかも…」と苦笑いしつつ、「また何回目かでできたらいいですよね」と今後のイベント継続への期待を込めて答えた。
番組開始から8年目にして初めて開催された「生レアさんLIVE 2025」は、まさに地上波では絶対に実現できない濃密な内容。過激すぎる激レアさんたちのエピソードから、若林の初プレゼン、そして進化したAI若林の迷走(?)まで、2時間半があっという間に過ぎる、笑いと衝撃と温かさが詰まった特別な時間となった。
この“激レアすぎる夜”は、アーカイブ配信でも楽しめる。見逃した人はもちろん、もう一度じっくり見返したい人も必見だ。
【アーカイブ配信】
料金:3,000円(税込)
販売期間:7月2日午後11:59まで
<チケット購入>
テレ朝動画、PIA LIVE STREAM(ぴあライブストリーム)
取材・文/斉藤和美
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