6月13日の金曜日に公開！　映画「鬼ベラシ」鬼木楓役・杏花インタビュー2025/05/31

　鬼と人間が共存する近未来。だが次第に鬼による被害が拡大する中、政府は鬼削減法案を打ち出した。鬼の一族として生まれた娘たちの存亡を賭けた戦いが始まる――。中村舞（STU48）が初主演を務めた映画「鬼ベラシ」。この映画の公式フォトブック発売を記念して、出演者インタビューを1週間にわたり連日公開！　6日目は最終決戦のキーパーソンとなる存在・鬼木楓役を演じた杏花のインタビューをお届けします。

（本稿は発売中の「鬼のムスメたち～映画『鬼ベラシ』公式フォトブック～」内の一部記事を抜粋、再構成したものです）

楓が持っている強い意志や、やるべきことをやる姿勢は尊敬します

――台本を読んだ時、どんな感想を持ちましたか？

「鬼の役というのが初めてで、どんな世界観になるのかなという期待と、鬼と人間の対立って、すごく面白いなという感想でした。自由を求める者たちの必死な抵抗とその行方を決めるシステム、ルールが決められているはずなのに、結局は社会もみんなでその動きを抑制したり、弱い立場の人たちを差別してしまうような社会の難しさが描かれていて。そういうことを考えながら撮影に挑もうと思いました」

――楓の性格をどう捉えていましたか？

「楓は最初、怪しいというか、何を考えているかちょっと分からないみたいなところから始まるんですけど、やっぱりみんなを助けたいっていう思いや、この日のためにずっと計画してきたという強い意志を持っていますよね。楓の自分のやるべきことを一生懸命やるというところは、すごく尊敬します」

――そして楓という役は、物語の鍵を握る存在でした。役作りで意識した点はありますか？

「他の鬼たちとどういうふうな関係性を作っていくか、その他の鬼たちとのお芝居にすぐ反応ができるように、鬼という自分が今まで育ってきた、差別を受けてきたところの肉付けは意識しました」

――肉付けというのは具体的にどういったことをするのですか？

「台本に書かれていない部分を自分の中で考えました。楓は生まれてからどういう扱いを受けてきたのか、両親はどんな人なのか、今までで楽しかったことはなんなのか、逆につらかったことはなんなのか、自分なりに想像を膨らませていったという感じですね。でも、あまり役を作り過ぎないようにしようとは思っていて。現場で楽しむといいますか、やっぱり現場に行ったら演技が変わることが結構あるので、変化する柔軟性は大切にしています」

鬼北町の皆さんは鬼が大好き。そんな町の空気が映画にも表れています

――今回の撮影でも、現場でイメージが変わったことはありましたか？

「鬼北町という土地の豊かな自然に触れた時に、自分が思っていたよりも開放的になったり、他のキャストさんと一緒にお芝居をして受けるものだったり、思いだったりというところはありましたね。なので今回は現場でどんどん変わりながら作っていったという感じです」

――これから映画を見る人たちへ向けてメッセージをお願いします。

「私は鬼に対するイメージが怖い存在、恐ろしい存在で、節分の日も鬼に向けて豆を投げたりと、どうしてもマイナスなイメージだったんですけど、鬼北町に行って、鬼を自由の象徴として、町全体がすごくプラスに捉えていたことがすごく新鮮でした。鬼北町の町長さんとお話しさせていただいた時にも『この町では鬼にマイナスのイメージはなくて、町の人はみんな鬼が好き』とおっしゃっていて、そういう町の雰囲気が映画にも表れていると感じています。支配と自由の対立、反撃と逆襲の物語を通じて、社会で生きる難しさと、自分たちはそれに対してどう向き合うべきなのかとか、そういうものを問われるような作品になっているんじゃないかなと思うので、ぜひそういう点にも注目していただければと。また、この映画をきっかけに鬼北町へも足を運んでくれる人が増えればいいなと思っています」

【プロフィール】

杏花（きょうか）
1999年8月30日生まれ。東京都出身。女優。映画「瀬戸内海賊物語」（2014年）で映画初主演を務める。近年の出演作に映画「グッドバイ、バッドマガジンズ」（22年）、「逃げきれた夢」（23年）、「オアシス」（24年）、ドラマ「春になったら」（24年）、「海のはじまり」（24年）などがある。

【作品情報】

映画「鬼ベラシ」
6月13日　全国ロードショー公開
出演：中村舞、信濃宙花、YUNA、HINATA、杏花/土屋神葉
久留島優果、新井梨杏、川又あん奈、黒瀬梨花、園田一花、田中美帆、西村瑠香、古松華、松里音杏
近藤雄介、加賀成一、齋藤定彦、尾崎明日香、今野ほたる
大西桃香（特別出演）、市野瀬瞳（特別出演）/久保田悠来、波岡一喜
監督・脚本：大森研一
主題歌：「雨のノック」STU48（KING RECORDS）
©2025『鬼ベラシ』製作委員会

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鬼のムスメたち～映画「鬼ベラシ」公式フォトブック～
定価：2,200円（本体2,000円）
発売日：2025年5月26日
発行：東京ニュース通信社

詳細はTOKYO NEWS magazine&mook＜https://zasshi.tv/＞をご確認ください。

【主な内容】
●グラビア＆インタビュー
中村舞（STU48）、信濃宙花（STU48）、YUNA（iScream）、HINATA（iScream）、杏花、⼤⻄桃⾹
●映画の名シーンをプレーバック！
●映画「鬼ベラシ」の舞台を“聖地巡礼”～鬼の棲むまち・鬼北町をめぐる
●特別公開！鬼ムスメたちのオフショット
●STU48 Special talk：久留島優果×新井梨杏
●中村舞：一日警察署長リポート
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