浦和レッズ・原口元気、「正気でいられなかった」W杯メンバー落選を経て模索する日々を告白2025/04/25

Lemino®で配信中のオリジナルドキュメンタリー番組「NumberTV」。サッカー元日本代表で、浦和レッズに所属する原口元気選手が登場する第19話が独占無料配信中だ。
「NumberTV」は、トップアスリートたちの輝かしい“現在”と、それに至るまでの“挫折”をアスリート本人が語るリアルドキュメント。全24回の配信で、さまざまなスポーツジャンルの一流アスリートをゲストに迎え、それぞれの挫折と復活の物語を深く掘り下げる。

原口選手がプロ入りしたのは2009年。浦和レッズのユースからトップチームへと昇格し、当時クラブ史上日本人最年少となる17歳でプロ契約を果たし、デビュー早々にゴールを決めて注目を集めた。14年に海を渡ってドイツのブンデスリーガへ挑戦。21年に加入したウニオン・ベルリンではインサイドハーフとしてレギュラーに定着し、クラブ史上初のUEFAヨーロッパリーグ出場権獲得に貢献した。
日本代表としては、ロシアW杯のアジア最終予選で4試合連続得点を決めるなど、チームを牽引。本戦の決勝トーナメント1回戦では強豪国のベルギーを相手に先制ゴールを奪取し、その名を世界に知らしめた。
そんな原口選手が、自らの集大成として臨むつもりだったのが22年のカタールW杯。予選では一度も代表から外れることなくチームの勝利に貢献し、手にした本戦出場のチケットだった。ブンデスリーガでプレーしていた原口選手にとっては、初戦がドイツに決まったこともこれ以上ないモチベーションとなり、プレーヤーとしてのすべてを懸ける覚悟で準備をしていたが、22年11月1日に発表された日本代表選手26人の中に、「原口元気」の名前はなかった。文字通りの“サプライズ落選”。自らの代表選出を疑うことのなかった原口選手は、その日、ネットニュースを見て、その事実を知ることになった。

「正気でいられなかった。自信のようなものがブチっとちぎれていく感じ……。ロシア(W杯)が終わってから、努力して、努力して、本当に懸けていたので頭が真っ白になった」と、当時の心境を明かす原口選手。来るべき時へ向けた覚悟の日々から一転し、サッカー人生で初めて真の“挫折”を味わった。しかし、その後も諦めることなく、代表選手に故障選手が出た場合の緊急招集に備え、最後まで準備を怠らなかったという。それでも出場がかなうことはなく、カタールW杯は終了。ブンデスリーガではシュツットガルトに移籍するもレギュラーを獲得することができず、サプライズ落選の悪夢から抜け出すことができなかった。
そして、昨年、「一番モチベーションが上がるのは何かと考え、ヨーロッパにしがみつくよりも浦和でのプレーを選んだ」として、10年ぶりに古巣・浦和レッズに復帰し、再び真紅のユニフォームに腕を通すことに。「優勝に導きたい。昔のように貪欲にゴールに向かっているプレーを見せたい。でも簡単じゃないですよね。どうやったらもう一度輝けるのかを毎日模索しながら、やってます」と決意をにじませ、「それがかなった時、この挫折がなんだったのか分かる気がする」と口にする。

まだ挫折のなかにいることを包み隠さず告白し、もがき苦しみながらも、自身が求める本当の再起とチームの優勝を追い求める日々。現在、J1リーグ上位で奮闘する浦和レッズの今後にも期待が膨らむ。「NumberTV」では、現在の代表チームで活躍する選手たちへの思いなど、原口選手の正直な言葉を聞くことができる。

なお、5月8日配信の「NumberTV」第20話では、フィギュアスケート界を牽引した浅田真央が出演する。
【コンテンツ情報】
「NumberTV」挫折地点~あのとき前を向いた理由~
Lemino
配信中(全24回配信。月2回配信予定)
製作著作:NTTドコモ/Sports Graphic Number
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