東京パラリンピックの競技を解説【テコンドー】空中で軌道を変える多彩な蹴りが交錯するスピード感あふれる闘い2021/08/17

テコンドーは、今大会から正式競技になった2競技のうちの一つ。障がいの程度により、重い方から順にK41からK44まで四つのクラスに分けられるが、今大会ではK43クラスを統合したK44クラスのみが実施され、主に上肢障がいの選手が男女各3階級でメダルを争う。8角形のコートや選手が身に着ける防具はオリンピック競技のものと同じで、1ラウンド・2分間を3ラウンド戦い、10カウントのノックアウトまたは得点が多い選手が勝者となる点も同じ。大きな違いは、胴体のプロテクターへの蹴りだけが得点になることで、頭部への蹴りは、腕に障がいがある選手が頭や顔を守りきれないため禁止されている。手による突きは禁止ではないが決まってもポイントにならない。オリンピック競技同様、蹴りの多彩さが特徴であり魅力。空中で軌道を変える変幻自在な蹴りが交錯する試合はスピード感にあふれ、迫力も十分だ。
攻撃対象が胴だけになるので、得点を稼いでいくのは簡単ではない上、選手それぞれで障がいの状態が異なるので、構え方、体の使い方も千差万別。個性に応じて攻め方、守り方を変えないと勝利は見えてこない。攻める方は、左右どちらの手に障がいがあり、守りにくい箇所はどこかなど、相手の特徴を見極めて隙をうかがう必要があり、守る側も自分の上肢の状態に応じてガードの仕方を工夫しなけれならない。突きの使い方も重要。得点にはならないが、間合いを測ったり、近距離でヒットさせて相手を後退させ、その隙に蹴りを入れたりと、うまく使いこなすことで有利に試合を運べる。選手それぞれがどう試合を組み立てていくかが見ものだ。また、パラテコンドーは蹴りの回転の大きさによって点数が分かれているのも特徴。通常の蹴りは2点、180度回転しての後ろ蹴りは3点、後ろ蹴りから軸足を入れ替える360度の回転蹴りは4点になる。試合終盤、ポイントをリードされている選手が4ポイントの蹴りを決めて一発逆転することもあり、最後まで目が離せない。
ロシア、トルコ、イランなどが強豪国に挙げられるが、初の世界選手権が開催されたのは2009年と比較的新しい競技であり、競技人口もまだ少ない。急速に力をつけた若手や、ノーマークの選手が勢いに乗って勝ち進むかもしれない。日本からは男子61kg級の田中光哉、男子75kg級の工藤俊介、女子58kg超級の太田渉子が出場。3人ともここ数年でほかの競技から転向した選手だが、自国開催の大会で初代メダリストの称号を勝ち取るべく技を磨いている。快進撃を期待したい。
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