【テレビ視聴率ランキング】
2023年12月11日(月)～12月17日(日)2023/12/29

祝・大谷翔平ドジャース入団！映画「憧れを超えた侍たち」総合第3位

今週のハイライトは、やはりなんといっても総合第3位の「映画『憧れを超えた侍たち世界一への記録』」だろう。今年3月のWBC（ワールド・ベースボール・クラシック）で見事世界一奪還を成し遂げた侍ジャパンに密着したドキュメンタリー映画で、大谷翔平選手の「憧れるのをやめましょう」という名言を引いたタイトルが光る。6月2日から期間限定で劇場公開されて大ヒットを記録した作品だが、早くも本編ノーカットで地上波に登場した。大谷選手のドジャース入団会見翌日という絶好のタイミングでの放送も功を奏し、高視聴率を獲得した。

年末近づく土曜日のゴールデンということで各局ともそれなりに強力なラインアップがそろっていたが、こと世帯視聴率に限って言えばWBC映画の圧勝であった。決して明るい1年とは言えなかった2023年の日本において、WBCの優勝が、そして大谷選手の存在が、どれだけ人々に夢と希望を与えていたかをあらためて思い知らされる。まだまだ年内ギリギリまで、WBCと大谷選手の番組がテレビを席巻することになりそうだ。いやひょっとしたら来年も…。

そして、トップに立ったのは今週も「ブギウギ」。16.5％は決して悪い数字ではないが、15日の金曜日には13.2％というここまでの自己ワーストを記録している。なぜかといえば、この日は午前8:00から大谷選手のドジャース入団会見の中継があったから。前週金曜の「ブギウギ」は16.2％だったので、ちょうど3％数字が下がったことになる。ちなみに、この日の「羽鳥慎一モーニングショー」は14.2％の世帯視聴率を記録。普段は平均で10％くらいだから、4％近く数字を上げたことになる（教育・教養・実用部門に振り分けられているので、このランキングには反映されていない）。

ドラマ部門2位、総合5位には「どうする家康」最終回がランクイン。12.3％は、7月23日の第28話「本能寺の変」（12.7％）以来の高視聴率で、有終の美といっていいだろう。これまで幾多の大河ドラマが描いてきた大阪冬の陣、大坂城落城、そして家康の死を、新たな視座で几帳面に捉え直してみせた。見事な令和大河であったと思う。ドラマ部門4位は「下剋上球児」最終回。10％には届かなかった。

スポーツ部門トップは、WBC映画に続いて放送された「野球伝道師・栗山英樹」。前侍ジャパン監督・栗山英樹が古田敦也、松坂大輔と語り合った。その他の娯楽番組部門3位、総合6位は「週刊さんまとマツコ年末特大号」。Mattと桑田真澄夫婦の初3ショットと大竹しのぶ＆マツコ・デラックス初対面の2大強力企画で堂々の上位進出である。部門6位、総合9位の「超レア映像遺産ショー」は、開局70年の日本テレビの過去映像からクイズを出題。ウッチャンナンチャンがそろってMCを務めた。

文／武内朗

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総合（関東）

順位	番組タイトル	放送局	視聴率
1	連続テレビ小説・ブギウギ（12/13）	NHK総合	16.5 %
2	笑点（12/17）	日本テレビ	14.9 %
3	2023WBC 映画「憧れを超えた侍たち世界一への記録」（12/16）	テレビ朝日	13.3 %
4	ポツンと一軒家 3時間SP（12/17）	テレビ朝日	13.0 %
5	どうする家康　最終回（12/17）	NHK総合	12.3 %
6	週刊さんまとマツコ年末特大号（12/14）	TBS	11.9 %
7	世界の果てまでイッテQ！ 3時間スペシャル（12/17）	日本テレビ	11.4 %
8	プレバト！（12/14）	TBS	10.7 %
9	超レア映像遺産ショー（12/11）	日本テレビ	10.5 %
10	サンデー・ジャポン（12/17）	TBS	10.3 %

ドラマ（関東）

順位	番組タイトル	放送局	視聴率
1	連続テレビ小説・ブギウギ（12/13）	NHK総合	16.5 %
2	どうする家康　最終回（12/17）	NHK総合	12.3 %
3	相棒（12/13）	テレビ朝日	10.0 %
4	日曜劇場・下剋上球児　最終回（12/17）	TBS	9.5 %
5	セクシー田中さん（12/17）	日本テレビ	6.6 %
6	相棒［再］（12/11）	テレビ朝日	6.2 %
7	うちの弁護士は手がかかる（12/15）	フジテレビ	6.1 %
8	水曜ドラマ「コタツがない家」（12/13）	日本テレビ	5.6 %
9	木曜ドラマ・ゆりあ先生の赤い糸　最終回（12/14）	テレビ朝日	5.5 %
10	火曜ドラマ「マイ・セカンド・アオハル」（12/12）	TBS	5.4 %

映画（関東）

順位	番組タイトル	放送局	視聴率
1	2023WBC 映画「憧れを超えた侍たち世界一への記録」（12/16）	テレビ朝日	13.3 %
2	金曜ロードショー「メアリと魔女の花」（12/15）	日本テレビ	6.0 %
3	午後のエンターテインメント午後のロードショー「ザ・シューター／極大射程」（12/15）	テレ東	2.5 %

音楽（関東）

順位	番組タイトル	放送局	視聴率
1	2023 FNS歌謡祭・第2夜（12/13 19:00～）	フジテレビ	8.4 %
2	NHKのど自慢（12/17）	NHK総合	5.8 %
3	2023 FNS歌謡祭・第2夜（12/13 18:30～）	フジテレビ	5.4 %
4	MUSIC FAIR（12/16）	フジテレビ	4.0 %
5	きょうハレの日、～文化庁京都移転記念コンサート（12/16）	NHK総合	3.8 %
6	PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS（12/16）	TBS	3.2 %
7	ハマスカ放送部（12/11）	テレビ朝日	2.9 %
7	フジ芸人ロックフェス（12/13）	フジテレビ	2.9 %
7	題名のない音楽会（12/16）	テレビ朝日	2.9 %
10	SONGS選（12/14）	NHK総合	2.6 %

スポーツ（関東）

順位	番組タイトル	放送局	視聴率
1	野球伝道師・栗山英樹（12/16）	テレビ朝日	9.6 %
2	サンデーPUSHスポーツ（12/17）	日本テレビ	8.9 %
3	炎の体育会TV　2023最強アスリート大集結！3時間SP（12/16）	TBS	6.6 %
4	みんなのKEIBA・朝日杯フューチュリティステークス（12/17）	フジテレビ	4.5 %
5	サンデースポーツ（12/17）	NHK総合	4.2 %
6	Going！Sports＆News（12/16）	日本テレビ	4.1 %
7	卓球女子世界一決定戦in名古屋 WTT女子ファイナルズ（12/15）	テレ東	3.8 %
8	S－PARK（12/17）	フジテレビ	3.6 %
9	S☆1（12/16）	TBS	3.5 %
10	ミライ☆モンスター（12/17）	フジテレビ	2.7 %

アニメ（関東）

順位	番組タイトル	放送局	視聴率
1	サザエさん（12/17）	フジテレビ	7.9 %
2	名探偵コナン（12/16）	日本テレビ	6.3 %
3	ちびまる子ちゃん（12/17）	フジテレビ	5.9 %
4	め組の大吾救国のオレンジ（12/16）	日本テレビ	4.3 %
5	ドラえもん（12/16）	テレビ朝日	4.1 %
6	FRIDAY ANIME NIGHT「葬送のフリーレン」（12/15）	日本テレビ	4.0 %
7	クレヨンしんちゃん（12/16）	テレビ朝日	3.5 %
8	ワンピース（12/17）	フジテレビ	3.2 %
9	ひろがるスカイ！プリキュア（12/17）	テレビ朝日	2.6 %
10	「呪術廻戦」懐玉・玉折／渋谷事変（12/14）	TBS	2.4 %
10	薬屋のひとりごと（12/16）	日本テレビ	2.4 %

その他の娯楽番組（関東）

順位	番組タイトル	放送局	視聴率
1	笑点（12/17）	日本テレビ	14.9 %
2	ポツンと一軒家 3時間SP（12/17）	テレビ朝日	13.0 %
3	週刊さんまとマツコ年末特大号（12/14）	TBS	11.9 %
4	世界の果てまでイッテQ！ 3時間スペシャル（12/17）	日本テレビ	11.4 %
5	プレバト！（12/14）	TBS	10.7 %
6	超レア映像遺産ショー（12/11）	日本テレビ	10.5 %
7	サンデー・ジャポン（12/17）	TBS	10.3 %
8	ザワつく！路線バスで寄り道の旅（12/15）	テレビ朝日	10.1 %
9	しゃべくり007（12/11）	日本テレビ	9.8 %
10	相葉マナブ（12/17）	テレビ朝日	9.7 %

武内朗（たけうちあきら）

TVアナリスト。東京ニュース通信社にて「TVガイド」「TV Bros.」編集長ほかを歴任。TVガイドアーカイブチーム代表。好きな言葉は博覧強記。3大フェイバリットコンテンツは、ビートルズ・ナイアガラ・魔法少女まどか☆マギカ。

◆テレビ視聴率ランキングとは？　
ビデオリサーチ社が実施する統計理論に基づいた標本調査によって集計された視聴率データで、正式なデータ名称は「関東地区・世帯視聴率」。TVガイドWebでは月曜日～日曜日までの7日間、東京都（島部を除く）、神奈川県、千葉県、茨城県、群馬県、埼玉県、栃木県のランダムに選ばれた 2,700世帯（＊）を対象に調査されたデータを、「総合」「ドラマ」「映画」「音楽」「スポーツ」「アニメ／特撮」「その他の娯楽番組（バラエティ）」の7ジャンルに分けてランキング形式で掲載しています。より詳しい視聴率調査については、こちらから。　
＊2020年3月30日より変更／世帯数は2021年10月現在