【テレビ視聴率ランキング】
2022年4月4日(月)～4月10日(日)2022/04/22

「カムカム」最終回で自己ベスト更新。そして今年は野球が熱い!?

3世代・100年の家族の物語を描いて大きな反響を呼んだ、連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」がついに完結。本編最終回となる4月8日の第112話が見事19.7％を獲得し、自己ベスト更新で万感のエンディングを迎えた。放送開始がずれ込んで全体の話数が少なくなったこともあり、始まった当初の「安子編」では駆け足感が否めなかったものの、見終わって全体を見渡してみると朝ドラにつきものの中だるみ感がほとんどなく、見どころだらけの5カ月余。まさにあんこいっぱいの回転焼きのような充実度だった。最終週全体が怒濤（どとう）の伏線回収週だったが、最終回の最後の最後までヒロインたちに寄り添う展開はまさしく画竜点睛。見事な名人芸であった。長く記憶に残る朝ドラになることだろう。

4月・10月の期首特番といえば、かつては視聴率を取りにいくものだったが、今はレギュラー番組の休止を残念がる声も多い。それを裏付けるかのように並み居る民放特番を抑えて総合2位に立ったのは、至ってレギュラー態勢の「ブラタモリ」であった（一応、#200の記念回で、「東京の大名屋敷跡をめぐる」というテーマは面白かったし、新アシスタント・野口葵衣アナウンサーの初登場などいろいろイベントはあったのだけれど）。また、直後の時間帯の「有吉のお金発見突撃！カネオくん」も総合7位にランクインする大躍進で、あくまで世帯視聴率に限っていえば、土曜のゴールデンはNHKのレギュラー勢の圧勝だった。もちろん裏番組の「キングオブコントの会」などは、初めから世帯視聴率は狙っていないと公言しているのだし、いろいろな番組があることが一番なので、それはそれでいいのだが…。

新ドラマの本格的なスタートはこれからだが、ドラマ部門では「マイファミリー」と「特捜9」が部門では2、3位、総合でも5、6位に初登場。「科捜研の女 Season21」の最終回2時間SPは11.5％で部門6位だった。

そして、今年は野球が熱い。スポーツ部門1位は、大谷翔平選手が“ピッチャー・1番”で迎えた日本時間4月8日のメジャーリーグ開幕戦「アストロズ×エンジェルス」戦（ドラマ部門5位、総合同率9位の「カムカムエヴリバディ」最終回の再放送は、サブチャンネルでのこの試合の視聴率も含んでいる）。2日後の10日には千葉ロッテの佐々木朗希投手が、日本中の度肝を抜く完全試合を達成。そのせいもあってか（？）当日のスポーツニュースが2、3位を占めている。彼らのプレーは見ているだけで本当に胸が躍る。スターの誕生で野球というジャンルが活性化されることを望みたい。アニメ部門では、日曜午後11：00放送ということで注目のテレビ東京「SPY×FAMILY」が同率6位に初登場した。

文／武内朗

総合（関東）

順位	番組タイトル	放送局	視聴率
1	連続テレビ小説・カムカムエヴリバディ（4/8）	NHK総合	19.7 %
2	ブラタモリ（4/9）	NHK総合	15.8 %
3	ポツンと一軒家（4/10）	テレビ朝日	13.5 %
4	笑点（4/10）	日本テレビ	13.3 %
5	[新] 日曜劇場・マイファミリー（4/10）	TBS	12.6 %
6	[新] 特捜9（4/6）	テレビ朝日	12.4 %
7	有吉のお金発見突撃！カネオくん（4/9）	NHK総合	12.2 %
8	鎌倉殿の13人（4/10）	NHK総合	12.1 %
9	連続テレビ小説・カムカムエヴリバディ／他 [再] （4/8）	NHK総合	11.7 %
9	有吉ゼミ 2時間SP（4/4）	日本テレビ	11.7 %

ドラマ（関東）

順位	番組タイトル	放送局	視聴率
1	連続テレビ小説・カムカムエヴリバディ（4/8）	NHK総合	19.7 %
2	[新] 日曜劇場・マイファミリー（4/10）	TBS	12.6 %
3	[新] 特捜9（4/6）	テレビ朝日	12.4 %
4	鎌倉殿の13人（4/10）	NHK総合	12.1 %
5	連続テレビ小説・カムカムエヴリバディ／他 [再] （4/8）	NHK総合	11.7 %
6	木曜ミステリー・科捜研の女 Season21 2時間SP　最終回（4/7）	テレビ朝日	11.5 %
7	月曜プレミア8・今野敏サスペンス暁鐘警視庁強行犯係樋口顕（4/4）	テレビ東京	8.1 %
8	特捜9 [再] （4/4）	テレビ朝日	7.6 %
9	警視庁・捜査一課長 [再] （4/4）	テレビ朝日	5.6 %
9	BG～身辺警護人～ [再] （4/7）	テレビ朝日	5.6 %

映画（関東）

順位	番組タイトル	放送局	視聴率
1	金曜ロードショー「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」（4/8）	日本テレビ	8.0 %
2	劇場版シグナル長期未解決事件捜査班（4/5）	フジテレビ	7.0 %
3	午後のエンターテインメント午後のロードショー「ボーン・アイデンティティー」（4/7）	テレビ東京	2.7 %
4	＜Tナイト＞ドラゴンボール改／映画「フライトプラン」（4/5）	フジテレビ	0.7 %
5	サタ★シネ「モリーズ・ゲーム」（4/9）	テレビ東京	0.5 %

音楽（関東）

順位	番組タイトル	放送局	視聴率
1	うたコン（4/5）	NHK総合	6.6 %
2	この歌詞が刺さった！グッとフレーズ（4/5）	TBS	5.7 %
3	NHKのど自慢（4/10）	NHK総合	5.1 %
4	SONGS（4/7）	NHK総合	4.8 %
5	MUSIC FAIR（4/9）	フジテレビ	3.9 %
5	関ジャム完全燃SHOW（4/10）	テレビ朝日	3.9 %
7	MUSIC BLOOD（4/8）	日本テレビ	3.5 %
8	題名のない音楽会（4/9）	テレビ朝日	2.7 %
9	ハマスカ放送部（4/4）	テレビ朝日	2.4 %
9	Da-iCE music Lab（4/6）	日本テレビ	2.4 %

スポーツ（関東）

順位	番組タイトル	放送局	視聴率
1	MLB2022「アストロズ×エンジェルス」（4/8 10:56～）	NHK総合	8.4 %
2	サンデースポーツ（4/10）	NHK総合	6.6 %
3	S-PARK（4/10）	フジテレビ	5.8 %
4	マスターズゴルフ2022（4/10）	TBS	5.7 %
5	MLB2022「アストロズ×エンジェルス」（4/8 10:05～）	NHK総合	5.6 %
6	みんなのKEIBA・桜花賞（4/10）	フジテレビ	5.4 %
7	マスターズゴルフ 2022（4/9）	TBS	5.2 %
8	サンデーPUSHスポーツ（4/10）	日本テレビ	5.0 %
9	富士フイルム・スタジオアリス女子オープンゴルフ　最終日（4/10）	日本テレビ	4.6 %
10	DRAMATIC BASEBALL 2022「巨人×ヤクルト」（4/9）	日本テレビ	4.4 %

アニメ（関東）

順位	番組タイトル	放送局	視聴率
1	サザエさん（4/10）	フジテレビ	7.7 %
2	名探偵コナン（4/9）	日本テレビ	5.9 %
3	ちびまる子ちゃん（4/10）	フジテレビ	5.4 %
4	ドラえもん（4/9）	テレビ朝日	3.2 %
4	デリシャスパーティ♡プリキュアおさらいセレクション（4/10）	テレビ朝日	3.2 %
6	[新] SPY×FAMILY（4/9）	テレビ東京	3.1 %
6	ワンピース（4/10）	フジテレビ	3.1 %
8	ラブオールプレー（4/9）	日本テレビ	2.9 %
9	TVアニメ「呪術廻戦」呪胎戴天編（4/10）	TBS	2.8 %
10	クレヨンしんちゃん（4/9）	テレビ朝日	2.6 %

その他の娯楽番組（関東）

順位	番組タイトル	放送局	視聴率
1	ブラタモリ（4/9）	NHK総合	15.8 %
2	ポツンと一軒家（4/10）	テレビ朝日	13.5 %
3	笑点（4/10）	日本テレビ	13.3 %
4	有吉のお金発見突撃！カネオくん（4/9）	NHK総合	12.2 %
5	有吉ゼミ 2時間SP（4/4）	日本テレビ	11.7 %
6	ヒューマングルメンタリーオモウマい店（4/5）	日本テレビ	11.5 %
7	ザワつく！金曜日（4/8）	テレビ朝日	11.4 %
8	バナナマンのせっかくグルメ!!（4/10）	TBS	11.1 %
9	月曜から夜ふかし（4/4）	日本テレビ	10.7 %
10	沸騰ワード10 春真っ盛りSP（4/8）	日本テレビ	10.6 %

武内朗（たけうちあきら）

TVアナリスト。東京ニュース通信社にて「TVガイド」「TV Bros.」編集長ほかを歴任。TVガイドアーカイブチーム代表。好きな言葉は博覧強記。3大フェイバリットコンテンツは、ビートルズ・ナイアガラ・魔法少女まどか☆マギカ。

◆テレビ視聴率ランキングとは？　
ビデオリサーチ社が実施する統計理論に基づいた標本調査によって集計された視聴率データで、正式なデータ名称は「関東地区・世帯視聴率」。TVガイドwebでは月曜日から日曜日までの7日間、東京都（島部を除く）、神奈川県、千葉県、茨城県、群馬県、埼玉県、栃木県のランダムに選ばれた 2,700世帯* を対象に調査されたデータを、「総合」「ドラマ」「映画」「音楽」「スポーツ」「アニメ／特撮」「その他の娯楽番組（バラエティ）」の7ジャンルに分け、ランキング形式で掲載しています。より詳しい視聴率調査については、こちらから。　
＊2020年3月30日より変更／2021年10月現在