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東京オリンピックの競技を解説【射撃】極限の集中力、メンタルの強さが必須。日本は中山由起枝、大山重隆らに注目2021/07/20

射撃(中山由起枝)写真:長田洋平/アフロスポーツ

 銃器を用いて標的を撃ち、精度の高さを競う射撃。固定された標的を撃つ「ライフル射撃」と、空中に発射される皿状の標的の「クレー」を撃つ「クレー射撃」がある。オリンピックでは1896年の第1回アテネ大会で男子のライフル射撃が実施され、1900年パリ大会で男子のクレー射撃が加わった。以来、1904年セントルイス大会、1928年アムステルダム大会を除く各大会で行われてきた伝統競技だ。1968年メキシコシティー大会で女子種目が加わってから、男女オープン種目のみの大会があったり、男女別に戻る大会があったりと、種目の分け方、種目数が安定しなかった。直近5大会は安定していたが、今大会は男子個人の3種目が削減され、男女各6種目に、男女1人ずつで組む混合団体3種目を加えた合計15種目が行われる。

 ライフル射撃は同心円が等間隔で描かれた標的の中心を狙って撃ち、中心に近いほど高い得点になる。ライフル銃を使う種目と、ピストルを使う種目があり、それぞれに標的までの距離、使う銃の種類などによって種目が分かれている。銃の種類は、50mライフル、10mエアライフル、25mピストル、10mエアピストルの4種類があり、距離は50m、25m、10mの3種類。撃つ時の姿勢も、片方の足を膝立て膝の上に銃を置いて構える「膝射(しっしゃ)」、伏せて銃を構える「伏射(ふくしゃ)」、立った姿勢で銃を構える「立射(りっしゃ)」の3種類がある。立位で撃つのが基本だが、「男女個人50mライフル3姿勢」のように、三つの構えを組み合わせた種目もある。散弾銃を用いるクレー射撃は、一つの装置からクレーが遠くに発射される「トラップ」、左右の装置から発射される「スキート」がある。どの種目も、技術はもちろん、極限の集中力、それを保つための体力が必要。射場の地形や、競技当日の気象条件による影響を読む判断力、影響に応じて狙いを修正する対応力も問われる。

 過去の大会ではイタリア、イギリスなどヨーロッパ勢とアメリカ勢が多くのメダルを獲得してきたが、近年は中国勢、韓国勢も台頭。前回2016年リオデジャネイロ大会では、男子ライフル射撃でホアン・スアン・ビンが金1、銀1個のメダルを獲得し、全競技を通じて初のベトナム人金メダリストになった。今大会でも母国に初のメダルをもたらす選手が現れるかもしれない。ライフル射撃男子の秦鍾午(韓国)が5大会連続金メダルを達成できるかも注目される。ちなみに、5大会連続は過去に4人存在し、最高は6大会連続。日本勢で期待されるのは、4大会連続、5大会目の出場となる中山由起枝(女子クレー・トラップ)、その夫の大山重隆(男子クレー・トラップ)、2大会連続出場の石原奈央子(女子クレー・スキート)らに注目だ。

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