東京オリンピックの競技を解説【陸上/トラック中長距離・ハードル・障害】今季世界3位のタイムをたたき出した男子110mハードル・泉谷駿介への期待高まる2021/07/14

陸上トラック男子中距離種目の800mと1500mは、1896年アテネ大会から行われている。選手にはスプリント力と持久力に、駆け引きのうまさ、激しい位置取り争いに負けない力強さも求められ、さまざまな要素が凝縮されたレースは根強い人気を誇る。男子は2種目とも1896年アテネ大会から行われているが、女子は1928年のアムステルダム大会で800mが初採用。しかし、ゴール後に選手が続々と倒れこんだことから女子には過酷という見方が強くなり、1932年ロサンゼルス大会からは実施されず。復活したのは1960年ローマ大会からで、1500mが加わり、中距離2種目になったのは1972年ミュンヘン大会からだった。
かつては1mile(1609.344m)走が盛んだったイギリスなどヨーロッパ勢が強かったが、近年はアフリカ勢が優位に立ち、特に直近5大会でケニアが男女計8個の金メダルを獲得し、今大会でも2019年世界陸上男子1500m優勝のティモシー・チェルイヨットらメダル候補を擁している。ほかにエチオピア勢、今季800mで好記録を出しているアメリカ勢もメダル争いに名乗りを上げそうだ。
長距離は5000m、10000m。この2種目はエチオピア勢が強く、直近5大会で男子5個、女子7個の金メダルを手にしている。しかし昨年、両種目の世界記録をジョシュア・チェプテゲイ(ウガンダ)が更新。五輪本番のレースは、チェプテゲイに、今季好記録を出しているセレモン・バレガ、ハゴス・ゲブリウェトらエチオピア勢が挑む図式になりそう。女子は昨年、5000mの世界記録保持者になり、今年6月に10000mでも世界記録を更新したレテセンベト・ギデイ(エチオピア)の走りが注目される。日本からは昨年、男子10000mの日本記録を更新した相沢晃、同じく女子10000mの日本新記録をマークした新谷仁美(5000mも出場権獲得)、田中希実(女子5000m)らが出場し、世界に挑む。
ほかに、ハードル計4種目と、男女3000m障害が行われる。男子110mハードルは、泉谷駿介が6月の日本選手権で日本記録を0秒10秒塗り替える13秒06をたたき出したことで、一気に期待が高まった。泉谷の記録は今季世界3位にランク。2位以下は13秒台だ。泉谷が本番でも日本選手権と同等の走りができれば、日本人初の決勝進出だけでなく、表彰台も見えてくる。なお、今季世界1位はグラント・ホロウェイ(アメリカ)の12秒81。頭一つ抜けた記録であり、金メダルの有力候補だ。残るハードル3種目もアメリカ勢が強そう。男女3000m障害は長距離同様、ケニア、エチオピアなどアフリカ勢がレースを引っ張りそうだ。
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