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東京オリンピックの競技を解説【アーティスティックスイミング】日本は両種目5連覇中のロシアの牙城を崩せるか2021/07/13

「アーティスティックスイミング」写真:YUTAKA/アフロスポーツ

 水深3m、20m×25m以上のプール内で音楽に合わせて演技を行い、技の完成度や同調性、演技構成、芸術性や表現力を競う採点競技であるアーティスティックスイミング。2017年まではシンクロナイズドスイミングと呼ばれており、新名称では初のオリンピックになる。世界選手権では男女混合デュエットも行われているが、五輪で実施されるのは女子種目のみ。2人が組むデュエットと、8人が組むチームでメダルが争われる。正式種目として採用されたのは、1984年ロサンゼルス大会から。当初はソロ(1人)とデュエットが行われ、1996年アトランタ大会ではチームのみに。次の2000年シドニー大会でデュエットが復活し、以降は現在までデュエットとチームの2種目が行われている。

 デュエット、チームとも2分20~50秒の曲に乗せ、エレメンツ(決められた五つの動き)を入れて演技するテクニカルルーティンと、3~4分の曲の中で自由に演技するフリールーティンの2種目があり、その合計得点で順位を争う。採点は1組5人からなる審判員が3組で行う。選手たちは脚で水を蹴って腰まで水面から出したり、水中で逆さまになって下半身だけを水面から出したりしながら、さまざまな技を繰り出す。手足の先まで神経が行き届いた繊細な動き、2人またはチーム全員の同調性が高得点の鍵に。1人の選手を別の選手が持ち上げるリフトと、そこからのジャンプも見どころ。特にチームのジャンプは多人数で1人の選手で持ち上げるるため高さがあり、空中動作も多種多彩で、実にダイナミックだ。

 テクニカルルーティン、フリールーティンとも、各チームはテーマ、コンセプトを表現したデザインの水着を身に着け、独自の構成・音楽で演技をする。チームごとに個性的な美しさがあり、見る者を魅了する。逆に言えば、独自の色をアピールできなければ、観客や審判員に強い印象を与えることはできない。

 日本は前回リオデジャネイロ大会で「天照大神(あまてらすおおみかみ)」をテーマに、和太鼓を織り交ぜた曲で和のテイストをアピール。乾友紀子・三井梨紗子のデュエット、チームとも銅メダルを獲得した。デュエットは2大会ぶり、チームは3大会ぶりのメダルだった。日本は過去の大会でも井村雅代日本代表コーチ(現・ヘッドコーチ)の独創的なアイデアと厳しい指導の下、女性の情念を表現した振り付けや、コミカルな動きを盛り込んだプログラムなどで複数のメダルをつかんできた。東京オリンピックでは、乾・吉田萌のデュエット、チームとも前回を上回る成績を目標に掲げている。両種目5連覇中のロシアの牙城を崩せるか見もの。中国、イタリアなどもメダル争いのライバルになる。

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