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斎藤工が伝えるドラマ「サロガシー」の意義。「今だからこそ生まれる必然性がある作品」2021/03/17

 フジテレビでは3月24日に、第32回フジテレビヤングシナリオ大賞「サロガシー」(深夜0:55、関東ローカル。「世界フィギュアスケート選手権2021」により時間変更の可能性あり)を放送。ドラマ初主演となる堀田真由が、代理母出産やLGBTQに向き合うセンシティブな主人公・江島環を熱演し、ゲイである兄・江島聡役を細田善彦、そのパートナー・水野圭人役に猪塚健太、兄の元恋人の医師・西岡麻友役を松本若菜が務める。また、環の同僚でよき理解者・野池幸四郎を田村健太郎、環が女性性に抵抗感を抱くきっかけを与えた母・江島彰子を宮田早苗、父・江島忠を井上肇が演じ、環の会社の先輩・神谷晃に斎藤工が扮(ふん)する。

 坂元裕二氏、野島伸司氏、橋部敦子氏、浅野妙子氏、黒岩勉氏といった数々の人気脚本家を輩出してきたフジテレビヤングシナリオ大賞。昨年の第32回は1567応募作品の中から、的場友見さんの脚本「サロガシー」が大賞に選ばれこのたび映像化。フジテレビ、BSフジ、ニッポン放送の3波連合プロジェクト「楽しくアクション!SDGs」の関連番組の一つとして放送される。

 ゲイである兄のために代理母として妊娠・出産することを決意する環は、彼女の生い立ちにそうなるべき理由が秘められており、建設士として男性社会でバリバリ働きながら自分の生きる意味を模索している。行動力と強い意志を持ち、自分の本当の幸せはどこにあるのかを探し求めるその姿を、体当たりで堀田が演じていく。 

 実の妹に代理出産を託す同性愛者を演じる細田は「正直僕にどこまでできるのか不安でした。ですが共演経験のある堀田さん、松本さん、さらには、以前にも同性パートナー役としてご一緒させていただいたことのある猪塚さん。こんなに心強くすてきな方々とご一緒させていただけるのならば、あとは皆さんからいただくエネルギーに素直に反応しながら、聡というキャラクターに寄り添っていけたらと思いました」と率直に述べ、「サロガシーという言葉は聞き慣れない言葉かもしれませんが、脚本の的場さん、監督の清矢(明子)さん、主演の堀田さん、3人の女性が代理出産をする環の心を丁寧に描いています。環の決断、そして環を取り巻く家族の心の機微を、皆さんにも温かく見守っていただきたいです」とメッセージを寄せる。

 斉藤は、友情出演を決めた理由について「そんな偉そうな立場では全くありませんが、数年前から自分の監督作の現場では、極力“託児所”を設けています。出産・育児という希望に満ちたタイミングで、映像業界で働く女性が現場から離れてその多くの才能が現場から失われることは、業界として損失だとかねてから思っていました。海外の映像業界の体制では家族が休憩時間に訪れたりと、スタッフ、キャストのプライベートも当たり前に守られている場面を目撃してきました。日本は日本の事情がありますが、その変わるべき変わらぬ体制には疑問を持っていたので、小さくとも行動することで少しずつでも何か変わっていくといいなと思っています。また、去年から児童養護施設のドキュメンタリーを作るために、ある施設に時より通っています。そんな私事と作品の内容が少し重なって、必然的な流れで出合わせてもらったと思っています」と話す。

 今作では、女性を特別視し主人公と対立する役どころを演じるが、「個人的には女性蔑視と同時に、過度な女性へのケアということもなんだか逆差別という気がしていて、そのバランスがすごく難しいですよね。部分的に切りとられたら、差別的になってしまうこともあるのだと思います」と考えを明かし、「大型のドラマや映画は、準備、撮影、仕上げ、そして届けると数年がかりなので、出来上がった時に時代との誤差が出ることがあると思うのです。『サロガシー』は、今作られ、今発表されるべく、数年前だと生み出されなかったドラマだと思います。本を読ませていただき、2021年の今だからこそ生まれる必然性がある作品だなと感じました」と作品の意義を語る。

 放送に向けて「この作品を一言でまとめることは難技ですけれど、『ヤンシナ』はとても素晴らしいプロジェクトで、より最前線で本質的なテーマに迫っているのが今回の『サロガシー』なのだと思います。僕は血縁関係だけが家族じゃないと強く思っていて、それ以上に命が紡がれていくことに思いをはせます。そして “進化に向かう”のが、本能的な僕らのミッション。この作品はそこに大きな選択肢を与えてくれる。誰かがその選択肢によって大きく救われることを期待したいなと思います。ただ、やはりドラマはエンターテインメントなので、主人公の環さん含めて、キャラクターたちの生きた時間というのを気軽に楽しんでいただけたら。何が残るかは、見てくださる方次第だと思うので、気軽に楽しんでいただきたいです」とアピールしている。

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